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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 608

日本人の働き方はどう変わるか


概要:
ことしに入って日本経済新聞が「働きかたNext」というコラムの連載を始めるなど、近年、日本の企業や社会全体で、働き方を変えなければならないという意識が高まってきた。
今回は、わが国における働き方の特殊性と、その背景を考え、なぜ今、働き方の改革が必要なのか、変えるためには何をすべきかを解説する。
日本人の勤勉さが戦後の成長を支えたことは確かだが、やみくもな頑張りだけでは通用しないビジネスモデルに変わってきた現代、働き方を変えることは不可欠だろう。
欧米やアジアの国々と日本の働き方を比較すると、わが国の特徴として、自己啓発や自己投資をせずOJTに頼る、女性管理職や外国人社員が少ない、家族との会話が少ない、地域活動に男性が参加しない、有給休暇取得率が低い、長時間労働に依存する、仕事や育児を楽しんでいない、自社を誇りに思わないなどが挙げられる。これらの特殊性は、一生懸命働くことをよしとする社会的な刷り込み、日本人のDNAに刻まれた心理的なありよう、人と人、人と社会の関係性によって行動が規定される特性などが要因だと考えられる。
だが、ビジネスモデルや社会的な情勢が変化すると、それに適合した働き方に変えなければ成功しない。現代ではグローバル化のほか、長時間労働ではなく生産性・創造性重視、介護・育児と仕事の両立、地方活性化のための社会活動、定年延長に向けた学び直しなどが求められ、働き方もこれらに対応した改革が必要だといえるだろう。
社会心理学の権威・山岸俊男氏は、日本的集団主義は組織との積極的な一体感や忠誠心ではなく、所属することで安心が得られ、安定した組織から放り出されては生きていけないというリスク回避の集団同調圧力であると説く。この「安心社会」では人間関係の感知能力が高まり、周りに気にして自己卑下的な態度になりやすく、系列会社などの内部取引に固執するため外部機会を損失することが多い。これからのビジネスは、安心社会の中に閉じこもるのではなく、外に向けて広げることが重要なのは明白である。
働き方を改革するためには、何のために改革するのか、幹部や管理職の腹落ちが必須であり、過度な精神論や専念志向から脱却することが望ましい。人材育成はOJTだけでなく、社員同士で刺激し合うような職場づくりや、会社外での学び直しなども奨励すべきである。外部との接触機会を増やすと、横の広がりや人間性の向上も期待できるだろう。改革の必要性や理由は企業によってさまざまなので、自社に合った改革を進めてほしい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日本人の働き方はどう変わるか
00: 00: 51 日本人の働き方はどう変わるか
00: 01: 48 日本企業は働き方が特殊である(1)
00: 03: 16 日本企業は働き方が特殊である(2)
00: 12: 38 なぜ今働き方改革なのか(1)
00: 12: 42 なぜ今働き方改革なのか(2)
00: 23: 26 日本人の働き方の特殊性の背景(1)
00: 23: 30 日本人の働き方の特殊性の背景(2)
00: 29: 04 「文化心理学」の最前線(1)
00: 34: 21 「文化心理学」の最前線(2)
00: 36: 23 日本人はDNA的には多様性に富む(1)
00: 36: 30 日本人はDNA的には多様性に富む(2)
00: 47: 35 社会心理学的視点から見た日本(1)
00: 47: 39 社会心理学的視点から見た日本(2)
00: 53: 55 働き方改革で何をすべきか(1)
00: 53: 58 働き方改革で何をすべきか(2)
00: 59: 19 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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