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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 606

ゼミナール 組織人事の世界観(2)~歴史観、組織観~
ゲスト:曽山哲人氏(株式会社サイバーエージェント 執行役員 人材開発本部長)
     鵜澤慎一郎氏(デロイトトーマツコンサルティング 執行役員 パートナー)


概要:
組織や人事には個人の世界観が反映されるため、狭い経験で勝手な持論を掲げると、マネジメントに影響を与えてしまう。特に経営者や人事の幹部は、さまざまな勉強や幅広いインプットをした上で健全な持論を持つべきである。そのベースを築くべく、近現代の社会科学や自然科学の名著を高橋氏が10冊選び、ゲストとともに議論する。
5回シリーズの第2回は、曽山哲人氏、鵜澤慎一郎氏を迎え、「歴史観」「組織観」について、それぞれに関する本を紹介。本を読んでから見ると、より理解が進むだろう。
歴史観について、網野善彦著『日本の歴史をよみなおす』に学ぶ。本来、百姓とは庶民を指すが、徳川幕府が「民衆は全て農民である」という前提で年貢を徴収したため、百姓=農民という認識が広まった。農村国家として発展した印象のある日本だが、実は中世には商工業が発達し、女性も多く活躍している。江戸時代以降の農本主義によって、土地の所有や備蓄による貧富の差が生まれ、権力争いや戦争などの大きな変化がもたらされた。
典型的な日本人の行動である協調性、合議制の意思決定、争いの回避などは、農耕民族性に由来すると一般的に考えられているが、その概念が覆され、多様性こそが日本古来の国民性だと気付かされる。各時代の政権の意図によって都合よく書かれた歴史ではなく、地道な現場検証を重ねて書かれた本書は、日本史の解釈を変える名著だといえよう。人事組織の人間も、文書でなく現場のフィールドワークが大事であると教えてくれる一冊だ。
組織観について、戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎による共著『失敗の本質』に学ぶ。第2次世界大戦における日本の敗因は、長期的・全体的な戦略の欠如によるところが大きい。日本は日清・日露戦争の成功体験から、記憶力に優れる意志強固な者が優秀だという人材像が固定化し、エリートを使えば勝てるという妄信的な人事を続けた。一方、米国は広い視野で戦局の変化に対応し、司令官などの配置も入れ替えている。計画に柔軟性がなく、戦略の全体像があいまいで、陸海などの連携も希薄であった日本軍の特徴は、現代日本の組織にも通じる弱点といえるだろう。
日本人は何でも「やる気」の問題にする傾向があり、「専念」をよしとする文化が根付いているが、これらを脱却すればビジネスモデルや働き方の改革につながるはずだ。戦略思考が苦手な国民性を変えていくには、教育を見直すことも必要であり、ビジネスパーソンがもっと地域活動や学校教育に関わることで、将来の人材も変わるのではないだろうか。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ゼミナール 組織人事の世界観(2)~歴史観、組織観~
00: 01: 26 ゼミナール 組織人事の世界観(2)~歴史観、組織観~
00: 01: 39 ゼミナールの目的
00: 03: 00 テーマと課題図書
00: 05: 30 日本の歴史を読みなおす
00: 09: 23 歴史観「日本の歴史をよみなおす」 曽山哲人氏(1)
00: 11: 26 歴史観「日本の歴史をよみなおす」 曽山哲人氏(2)
00: 14: 31 歴史観「日本の歴史をよみなおす」 鵜澤慎一郎氏(1)
00: 15: 01 歴史観「日本の歴史をよみなおす」 鵜澤慎一郎氏(2)
00: 23: 02 網野史観と700年大周期説
00: 31: 12 失敗の本質が指摘すること
00: 37: 06 組織観「失敗の本質」 曽山哲人氏(1)
00: 38: 26 組織観「失敗の本質」 曽山哲人氏(2)
00: 40: 40 組織観「失敗の本質」 鵜澤慎一郎氏(1)
00: 44: 06 組織観「失敗の本質」 鵜澤慎一郎氏(2)
00: 51: 13 背景にある価値観
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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