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人材育成をフレームワークで考える


概要:
人材育成を思い付きで実施しても、成果は上がらない。無目的な研修ではなく、まず自社のビジネスで求められる人材像を明確にした上で、育成の優先順位を考えるべきである。環境の変化が大きく、仕事の個別性が高まる現代では、自分の経験則だけで部下を育てることは難しいため、フレームワークを使い、しっかりとプランを整理することが重要である。今回は人材育成を組み立てる際に役立つフレームワークを紹介。さまざまなパターンを活用しながら、それぞれの事業に合わせた人材育成を考えていただきたい。
人を育てる要素は研修以外にもたくさんあり、主に、事業ビジョンに合った人材像の浸透、職場での多様なコミュニケーション、仕事の与え方や背伸び、職場外での学び直しや教養学習、人への関心やキャリア自律意識を高める風土の5要素が挙げられる。 能力を開発する際、具体的な知識スキルは経験や学習によって得られるが、応用力につながる概念的知識スキルは、経験から普遍的概念を得るチャンクアップや、抽象的概念を個別対応に落とし込むチャンクダウンを習慣化することで身に付く。固定化しやすい思考行動特性を変えるためには、気付きを与え、意識的に行動変容を継続させるといいだろう。
人の思考や行動は、動機や価値観といった内的ドライブ、自己や環境に対する認識、知識スキルに大きく影響される。いきなり知識を注入せず、まず自分のキャリア形成で何が必要かを認識させてから研修をすると効果も上がるはずだ。研修後6カ月で知識は15%程度に減少するため、フォローアップも不可欠である。無意識無能に気付きを与えて意識無能に、スキル注入で意識有能に、継続化で無意識有能へと成長させるステップが望ましい。
得意分野を伸ばすか、不得意を克服するかを考える際には、動機の有無と能力の高低を把握することが必要である。最初に、動機はあるが能力の低い分野を伸ばして自信を付け、次に、動機がなく不得意なものを一定のレベルに上げる。その後、得意分野の強化に取り組むなど、一つに偏るのではなく、この三つをバランスよく進めることが重要だ。
専門性を高めるためには、経験から学ぶ実務専門性、知識や理論を応用して仕事に生かす理論専門性、各分野の先端的事例や専門家を把握し、人脈や情報網を持ち、持論を語れる先端実践専門性という段階を踏まえることも大切である。行動特性においては、言われたことをする、言われなくてもできる、自分で判断して行動する、方法論を開発する、変革創造を起こすというレベルに応じて、人材開発を考えるといいだろう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 人材育成をフレームワークで考える
00: 01: 15 人材育成をフレームワークで考える
00: 03: 05 人材育成を考えるフレームー1 人材育成の5要素(1)
00: 03: 41 人材育成を考えるフレームー1 人材育成の5要素(2)
00: 11: 00 人材育成を考えるフレームー2 能力のどの部分を開発するのか(1)
00: 11: 26 人材育成を考えるフレームー2 能力のどの部分を開発するのか(2)
00: 22: 54 参考:ガードナーの7つの知能(1)
00: 23: 37 参考:ガードナーの7つの知能(2)
00: 23: 41 参考:ガードナーの7つの知能(3)
00: 23: 44 参考:ガードナーの7つの知能(4)
00: 23: 46 参考:ガードナーの7つの知能(5)
00: 23: 47 参考:ガードナーの7つの知能(6)
00: 23: 49 参考:ガードナーの7つの知能(7)
00: 23: 50 参考:ガードナーの7つの知能(8)
00: 23: 59 参考:ガードナーの7つの知能(9)
00: 26: 18 人材育成を考えるフレームー3 人はどのように成長するのか(1)
00: 26: 55 人材育成を考えるフレームー3 人はどのように成長するのか(2)
00: 34: 48 人材育成を考えるフレームー4 得意を伸ばすか不得意科目征服か
00: 40: 36 人材育成を考えるフレームー5 専門性とはどう身につくのか(1)
00: 40: 42 人材育成を考えるフレームー5 専門性とはどう身につくのか(2)
00: 44: 58 人材育成を考えるフレームー6 コンピテンシーの段階(1)
00: 45: 17 人材育成を考えるフレームー6 コンピテンシーの段階(2)
00: 47: 12 事例:マネジャー研修(1)
00: 49: 03 事例:マネジャー研修(2)
00: 53: 32 重要な問い(1)
00: 53: 33 重要な問い(2)
00: 59: 06 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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