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【HD】楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 > 楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 14

ビジネスリーダー「好き嫌い」対談
ゲスト:木川 眞氏(ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役会長)


概要:
各界のビジネスリーダーから物の好き嫌いを切り口に話を伺うことで、人となりや経営の手腕に迫ろうという当シリーズ、今回はヤマトホールディングスの木川眞氏を迎える。球技や部活が嫌いで、クラシックコンサートや乗り物を愛する。お好み焼きなら、具を混ぜる大阪風より、素材を重ねただけの広島風を好むよう、シンプルに考え行動するのが好き。結果が出る緊張感や、修羅場に快感を感じるのだとか。クロネコヤマトの宅急便を革新し続ける同氏の本質が、徐々に顔をのぞかせてくる。
『未来の市場を創り出す』の著者でもある木川氏は広島県出身。1973年一橋大学商学部卒業後、富士銀行に入行。合併後は、みずほコーポレート銀行で常務取締役に就任。2005年、同年持ち株会社に移行するヤマト運輸に入社。2011年、ヤマトホールディングス株式会社の代表取締役社長執行役員兼ヤマト運輸取締役会長に就任。2015年よりヤマトホールディングス株式会社代表取締役会長を務める。
自由な開放感が好きだった木川氏は、大海原に出て仕事する日本郵船への就職を夢見るも、最初に内定が出た銀行に就職。入社8年目ごろ、激務のさなか風疹にかかり3カ月入院。戦線離脱を余儀なくされ、最初の挫折を味わう。その後も、救済策に奔走した山一證券の自主廃業をはじめ、大蔵省接待汚職事件、安田信託銀行全国支店の取り付け騒ぎ、富士銀行倒産騒ぎと翻弄された。人事部長時代には、送り込んだ幹部社員12名を米国9・11で亡くしている。これらの修羅場経験が、成長するためには自我を捨てて決断する「腹をくくる」経営スタイルの原点になっている。
入社当時のヤマトはまだ活況を呈していたが、市場は飽和状態で曲がり角にあった。『経営学』も著す小倉昌男氏が切り開いた物流の個人取引フィールドに拘泥せず、基盤を1度壊し、新たにつくり直すことで、さらなる成長を目指した。切り札が1400億円を掛けた羽田ターミナルのCHRONOGATE。陸海空のスピード輸送ネットワークと高付加価値機能を一体化した総合物流ターミナルだ。インフラ事業に新規参入を促して市場を拡大させ、オンリーワンではなくナンバーワンを勝ち取るべく、ヤマトはさらにサービスを磨き続けている。修羅場が好きになれば人は成長すると木川氏は言う。逃げ場のない状況下、好きだと思わないと難局を打開することはできない。好き嫌い対談を、経験に裏打ちされた言葉で結んだ。
講師紹介: 楠木 建(くすのき けん)
一橋ビジネススクール 教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。
主な著書に『Managing Industrial Knowledge』(共著・Sage 2001)、『ビジネス・アーキテクチャ』(共著・有斐閣 2001)、『知識とイノベーション』(共著・東洋経済新報社 2001)など。論文多数。

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  アシスタント:小川 りかこ

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