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【HD】楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 > 楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 11

ビジネスリーダー「好き嫌い」対談
ゲスト:高岡浩三氏(ネスレ日本株式会社 代表取締役社長兼CEO)


概要:
競争の中で優れた成果を上げているビジネスリーダーは、継続的な努力を惜しまない。その努力の裏には、理屈抜きに「好き」という気持ちがあり、本人にとっては苦労でなく娯楽のように感じていることも多いようだ。
当番組では「好きこそものの上手なれ」という言葉のように、ビジネスの成功に結び付く「好き嫌い」に焦点を当て、各界のビジネスリーダーに話を伺う。今回は世界最大の食品メーカーであるネスレの日本法人で代表取締役社長兼CEOを務める高岡浩三氏を迎え、成功と「好き」の関連に迫る。
ネスレ日本は、スイス本社にはない独自展開で大きな成果を上げている。「キットカット」は名の知れたブランドであるため、メディア広告ではなく「受験生応援キャンペーン」などの話題づくりに注力することで売上を伸ばした。「ネスカフェ」は世界的に家庭利用が大半だったが、日本では職場に無料でコーヒーマシンを設置する「アンバサダー」を展開し、新たなチャネルを構築した。社内の会話が増え、雰囲気が明るくなるというメリットもあり、利用者が拡大。みんなの役に立つという自己実現を叶えるアンバサダー戦略は、マーケティングの世界的権威であるフィリップ・コトラー氏も評価している。
ゴルフが好きな高岡氏は、40代半ばでフォームを改善すべく、2年間はスコア度外視でスイングを重視した。ゴルフの腕前を高めるため、練習場ではなく実践での挑戦を繰り返し、徹底的に取り組む姿勢は、商品自体を変えずに戦略や現場を改善していく仕事にも通じている。何事もやり方を変えると、最初は失敗するのが当たり前であり、そこから原因を調べ、解決策を試行錯誤することで、やがて成功する道が見えてくるという。ビジネスでは大きな失敗は許されないので、小さなレベルの実験を積み重ねることが大切である。 高岡氏は顧客への付加価値を生むマーケティングが好きで、社内機能においても、例えば人事なら、顧客である社員の問題解決を考えるなど、マーケティング的視点で見ている。物事のルールを自分の得意なパターンに置き換えると、苦手なことも克服できるだろう。
コーヒー好きの高岡氏だが、インスタントは自分のステータスに合わないから好まなかった。そこで全てのインスタント商品を見直し、粉砕したコーヒー豆を使うレギュラーソリュブルコーヒーという製法に刷新。まるでレギュラーコーヒーのような味と香りを実現した。独自の展開を本社に説得するのは大変だったが、今では世界各社でも採用されているという。成功するためには、まさに好きを起点に自分の技を磨くことが大切だといえよう。
講師紹介: 楠木 建(くすのき けん)
一橋ビジネススクール 教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。
主な著書に『Managing Industrial Knowledge』(共著・Sage 2001)、『ビジネス・アーキテクチャ』(共著・有斐閣 2001)、『知識とイノベーション』(共著・東洋経済新報社 2001)など。論文多数。

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  アシスタント:小川 りかこ

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