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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー359

【向研会】オランダの農業から学ぶ
~スマートアグリの最前線とは~


概要:
オランダは、九州ほどの国土小国ながら、生産性の高い農業システムを確立させ、世界第2位の農業輸出国に成長した。日本の農業は、生産額、輸出額ともに少なく、自国民を養うことも、世界市場に打って出ることもできない中途半端な状況が続く。環太平洋連携協定(TPP)に向けた取組などボーダーレスな開放経済を前提にして、農業政策を根本から作り直さなければならない。
本番組では、農産物の自由化と競争激化を経験し大きな政策転換を図って躍進したオランダの農業を手本に、日本が採るべき農業戦略を提案する。
日本の農業総産出額は低迷、農業就業人口は減少する中で、半数以上が65歳以上と高齢化が進み、耕作放棄地は拡大した。オランダは、限られた農地面積にもかかわらず、一人当たりの農地面積、生産額はそれぞれ9・4ha、5・77万ドルで、日本の1・8ha、3・5万ドルを上回り、農産物輸出額が2011年に893億ドルと米国に次ぐ輸出大国となっている。1986年にポルトガル・スペインがEC(ヨーロッパ共同体)に加盟し、オランダ国内に安価な農作物が流入、これに対応するかたちで、①農業保護をしない「自由化」、②トマトなどの高付加価値品目への「選択と集中」、③ITを活用したスマートアグリ導入などの「イノベーション」を促進したことで、こんにちの繁栄がもたらされた。日本は、農家の家計収入の55・9%が補助金によるなど農業保護の政策が手厚いため、市場競争力が極端に低い。オランダの農業モデルからエッセンスを学び、新たな戦略を作り直す時期に来ている。
オランダと日本では、農業を取り巻く環境・条件が異なるため、単純にオランダの模倣をしても、必ずしも同じ成果が出るわけではない。日本でも、オランダ農業を参考に施設園芸の導入が始まりだしたが、ハード・ソフトの導入は進んでも、経営力のある農業法人や農業関連サービス市場が欠けたままでは農業の活性化に至らない。クオリティー型農業へシフトするためには、付加価値の低いコメ中心の施策をやめなくてはいけない。自由化の壁となる利権構造、農協の問題など、政治的課題にまで切り込まなければならない。
全ての品目で食料自給率が100%の国は一つもないことから、「食料自給率」にこだわることは大きな誤りである。競争力のある農産物は輸入し、結果的に自給率が下がっても輸出が増えていけば問題ない。政府は、農業を産業として捉え、世界で戦える競争力を付けさせる施策を展開すべきだろう。農家は、オランダの農業経営者から学ぶ経営視点を持つことが重要。競争できなければ滅びると覚悟して、効率的な農業経営に取り組むべきだ。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 【向研会】オランダの農業から学ぶ ~スマートアグリの最前線とは~
00: 10: 03 日本の農業問題
00: 12: 25 世界の農業の現状
00: 13: 06 世界の農業の現状2
00: 13: 35 世界の農業の現状3
00: 14: 41 世界の農業の現状4
00: 15: 28 オランダと日本の比較
00: 16: 33 世界の農業の現状(オランダ)
00: 17: 55 世界の農業の現状(オランダ)
00: 18: 21 オランダ農業の転換
00: 20: 05 オランダ農業の転換(保護廃止)
00: 22: 31 オランダ農業の転換(付加価値シフト)
00: 23: 16 オランダ農業の転換(付加価値シフト)
00: 23: 53 オランダ農業の転換(付加価値シフト)
00: 25: 10 オランダ農業の転換(付加価値シフト)
00: 25: 47 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 27: 16 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 28: 33 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 29: 45 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 30: 30 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 32: 57 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 34: 13 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 35: 31 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 37: 01 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 38: 08 オランダ農業の転換(イノベーション)
00: 38: 51 オランダ農業の転換(研究開発)
00: 40: 17 オランダ農業の転換(研究開発)
00: 41: 37 オランダ農業の転換(研究開発)
00: 42: 27 日本への意味合い
00: 42: 49 日本への意味合い
00: 44: 00 日本への意味合い
00: 45: 49 日本への意味合い
00: 46: 40 日本への意味合い
00: 48: 43 日本への意味合い
00: 50: 18 日本への意味合い
00: 51: 03 日本への意味合い
00: 51: 50 日本への意味合い
00: 53: 08 日本への意味合い
00: 55: 19 日本への意味合い
00: 55: 32 日本への意味合い
00: 56: 18 まとめ(日本がオランダから学ぶ最大のポイント)
00: 56: 49 まとめ(省庁再編・新設案)
00: 58: 09 まとめ(日本はどうするべきか?)
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。
オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。

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