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楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 > 楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 09

ビジネスリーダー「好き嫌い」対談
ゲスト:髙島宏平氏(オイシックス株式会社 代表取締役社長)


概要:
好き嫌いの対話を通じて、経営のスタイルや能力の源泉に迫るシリーズの9回目。今回のゲストは、オイシックス株式会社代表取締役社長である髙島宏平氏だ。オイシックスは、「自分の子どもに安心して食べさせられる食材」をコンセプトに独自の安全基準を設け、有機・特別栽培野菜、無添加加工食品など、多様な食材からこだわりスイーツまでをオンラインショップと路面店舗の両方で提供している。20代で起業した若手実業家の好き嫌いから、彼の経営に対する情熱やスタイルを探る。
高島氏は1973年生まれ。子どものころから人を巻き込んで何かをするのが好きで、部活などでも常にその中心にいた。東京大学大学院時代にネットを利用して何かしようと、有限会社「Co.HEY!」というベンチャー企業を仲間と共に立ち上げた。小成功しそうだったが、人生を懸けるほどのチャレンジでも、力を出し切れる事業でもなく、もっと事業に対する明確なイメージを持ち、力を付けて集まった方がいいと思い至る。
いったん別々の道を歩んだ仲間が、再び一緒になって力を合わせるという漫画『サンクチュアリ』に共感し、高島氏はマッキンゼー・アンド・カンパニーに、仲間はIBMなどに入社。それぞれ修行に出て2年で退社後、2000年にオイシックスを創業した。
自分たちは何をしていくかを突き詰めたとき、人の役に立っている自分が好きで、いいことを持続的に大きくしていくことにやりがいを感じると気付く。NPOやボランティアでしなかったのは、自己犠牲ではなく経済的に成功しなければ駄目だと思ったからで、自分たちの欲求を満たすことと世の中がよくなることを両立させるビジネスモデルを目指している。
特別なこだわりはなかったが、食にはさまざまな問題があることに目覚め、食×ITで解決できると考えた。周囲からは反対する声も多かったが、反対されればされるほど自分たちがしなければという使命感に燃えた。始めてみると予想以上に大変だったが、うまくいかないときに、できない状況をいかに楽しむかを考えている。厳しく自分を追い込むタイプでも、あえて苦労したいわけでもないが、とても負けず嫌いで高い山に登るのが好きだという。以前はゴールに到達することが大事だと思っていたが、現在は行き当たりばったり力を上げ、夢中になれるプロセスを重視している。生産者に感謝するイベント「東京ハーヴェスト」の企画・運営、東日本大震災による食品産業の長期的支援として立ち上げた「東の食の会」なども、チームをつくって、みんなが動いて結果が出れば、やりがいになるという精神が根っこにある。
講師紹介: 楠木 建(くすのき けん)
一橋ビジネススクール 教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。
主な著書に『Managing Industrial Knowledge』(共著・Sage 2001)、『ビジネス・アーキテクチャ』(共著・有斐閣 2001)、『知識とイノベーション』(共著・東洋経済新報社 2001)など。論文多数。

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  アシスタント:小川 りかこ

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