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> アタッカーズ・ビジネススクールアワー43

ドン・キホーテの成功要因
講師:安田隆夫(株式会社ドン・キホーテ代表取締役社長)


概要:
株式会社ドン・キホーテ 代表取締役社長 安田隆夫氏

1978年、29歳で東京杉並区に日曜雑貨の安売り店「泥棒市場」を創業した安田氏は、平成元年に「ドン・キホーテ」1号店を開店した。店名は、自らの物差しに基づいた、これまで世界のどこにもなかった時間消費型の流通モデルで経営戦略を展開するという、安田氏の強い熱意を表している。

同社の店舗展開と圧縮陳列がなぜ消費者に支持されているのか。どのような発想から、このような流通モデルを日本に定着させることができたのか。安田式流通業理論は、小売業界以外でも学ぶところが多い。
 従来のチェーンストアの陳列は、見やすく、買いやすく、取りやすくが基本であった。「ドン・キホーテ」の店舗は、これと正反対の陳列をして、顧客が新しい、楽しいものを自らが探し求めるエキサイティングな心理に訴えた。また、いままでは採算面から無理だと思われていた深夜営業も、既存のチェーンストアに先駆けて始めた。現に同社の時間帯売上げは午後10から12時が最も多い。このように業界の常識を次々と打破して同社は急成長してきた。昼と夜の二毛作、時間を有効に使うのが、儲かる商売の原点だと内田氏は言う。

 「泥棒市場」を開店した当初の安田氏は、通常の仕入れでは、いくら売れても利益が出ないことから、メーカー、問屋などに眠っているサンプル品や返品、在庫品に目を付け、仕入れ価格を大幅に下げることに成功した。だが、これでは売れ筋商品が常に同じ場所に陳列できない。ところがそれが逆に、顧客の好奇心を刺激する長所になった。これが現在の「ドン・キホーテ」につながるわけだが、入社直後の社員教育に代わって、社員に店内の1ブースを任せて、仕入れから陳列、販売まで好きなように商売をさせた。大幅な権限委譲により安田流商法の疑似体験をさせることで、社員たちは仕事をゲーム感覚でとらえ、販売意欲が短期間で身に付く。新入社員即権限委譲も、業界常識を覆す試みだった。

 このように独善独歩で事業をしているように見える安田氏だが、顧客視点ですべてを見ることだけには、創業以来、1ミリのぶれもない。安田氏の言う顧客第一主義とは、主語転換で、自社の都合ではなく、顧客の都合を最も重視(顧客原理主義)することである。このため内田氏はいまでも第一線に立ち、顧客の潜在意識を掴み、それを「ドン・キホーテ」で顕在化させることに努めている。

 人生にも事業にも常に運がつきまとう。運が悪いときはじっと耐え、運が見えてきたと感じたら、がむしゃらに突き進む。これが、いい運を手にする最善の方法である。
講師紹介: アタッカーズ・ビジネススクール(あたっかーず・びじねすすくーる)
大前研一が塾長を務めるアントレプレナー(起業家)養成学校、アタッカーズ・ビジネススクール。「アタッカーズ・ビジネススクールアワー」では、その講座の中から選りすぐりの講演をお届けします。現在活躍しているトップ起業家が成功するまでの苦労話をおりまぜながら、その成長要因や戦略の本質を本音で語ります。

<大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール>
お問い合わせ先:03-3239-1410
ホームページ:http://www.attackers-school.com

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