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21世紀のカタチ > 21世紀のカタチ 03

沖縄県立泡瀬特別支援学校の挑戦
ゲスト:山口飛氏(沖縄県立泡瀬特別支援学校 情報教育主任)


概要:
いまやデジタルテクノロジーは、PCやスマートフォンだけでなく医療、教育、飲食など、あらゆる産業に進出し、さまざまな改革をもたらしている。本番組では、テクノロジーの進歩によって変化していく社会を紹介し、21世紀のデジタル時代を考察する。
第3回目は、世界の優れた教育事例としてアップル社のWebサイトでも取り上げられている沖縄県立泡瀬特別支援学校を紹介。情報教育主任の山口先生へのインタビューを通して、障害を持つ子どもの教育をはじめ、テクノロジーでどのような支援ができるかを考える。
沖縄県立泡瀬特別支援学校は、障害を持つ小学生から高校生までの教育を行う公立校であり、知的障害を持つ児童や肢体が不自由な生徒など約140人が通っている。同校では子どもたちの学習ツールとして3年前にiPadを30台、iPod touchを20台導入した。タブレットを使うと、指1本で教科書をめくることができ、画面をタップするだけで文字入力も可能になった。手が思うように動かせない児童・生徒には、先端に導電スポンジが付いたマウススティックを作成し、口にくわえて操作できるように工夫するなど、外部の専門家や保護者と相談しながら一人一人の障害に合わせた支援を考えているという。
現在では、文字を打ち込むと読み上げてくれるアプリや、障害児の発話の癖を認識して的確な言葉に変換するツールも開発されており、言葉が出ない子どもでもデバイスを通して意思疎通が図れるようになった。技術の進歩によってコミュニケーションが広がると、障害を持つ人々が社会で活躍できる可能性も高まるだろう。教育的側面とテクノロジーとの接点になる山口先生のような人材が、今後ますます必要になりそうだ。
東京大学、ソフトバンク、エデュアスが共同展開する「魔法のプロジェクト」は、特別支援学校にスマートフォンやタブレットを無償で貸し出し、学習や生活における活用事例を公開・研究することで障害児支援を促進させる取り組みで、同校を含めた全国70校が採択している。Facebook等のSNSを活用して先生同士が情報交換をしながら、ノウハウを蓄積し、教員みんなで子どもたちの支援を考えることが、これからは求められるだろう。
iPadは電源コードがなく、軽量で、操作も簡単なので、教員や保護者が付き添わなくても障害児が自分で準備して使うことができる。子どもがプライベートな時間を確保できると同時に、独力で何かを成し遂げると心の成長にもつながるはずだ。最新技術の利用自体が目的ではなく、活用によって、より豊かな社会にしていくことを目指そうとしている。
講師紹介: 林 信行(はやしのぶゆき)


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  アシスタント:櫻井 彩子

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