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考える力 > 考える力 06

意思的思考のための方法論


概要:
本シリーズ最終の第6回は、意思的思考について述べる。人間社会を発展・維持させてきた原動力は意思の力であったとも言える。意思的活動は、人間や人間社会を継続して動かす総合的なもので、あるべき目標を自ら組み上げ、達成を目指して未来へ向かわせる。人間の脳内では、一つの判断がアウトプットされる過程で種々の葛藤が働く。複雑に発展した現代人間社会にも多くの葛藤が存在する中、一定の方向へ導くリーダーシップには、絶えず問いとフィードバックが求められる点で意思的活動の特徴がよく現れている。
人間の脳内にある前頭前野は、脳全体での判断形成に大きな役割を担う。前頭前野外側部、底部前頭前野、内側前頭前野の3部に分かれるが、特に重要な機能を果たすのが内側前頭前野である。互いに対立する情報の葛藤や相克を調整した結果を一つの判断としてアウトプットする。この時、状況によってアウトプットが変化する点からも明らかなように、一定の判断基準を持つ司令官(ホムンクルス)は存在していない。意思的活動は、人間だけが持っている脳内メカニズムを反映していることを意識したい。意思的活動の定義としては、理想と理念を対比し、あるべき姿に向けて自身を律する精神活動とする。あるべき姿に効果的に向かうためには、本来的に葛藤を内に持っている意思的活動の特徴を理解し、脳内機能を生かす工夫が必要である。
まず挙げられるのは、自覚的で総合的な精神活動であること。このとき、全体図や概念図を書き出して可視化すると、方法や目的が明確になってくる。継続的な活動にするには、メモ程度をはじめとして、記録や工程表作成などを書いてみるのが好結果をもたらす。講師の後氏は、目的設定や状況分析に未知な部分が多いときに有効な、コンサルティングのときにも使う「デルファイ法」を紹介する。米大統領J・F・ケネディは、旧ソビエト連邦との宇宙開発競争の遅れを取り戻すために、あらゆる部門や項目で質問とフィードバックを繰り返して葛藤する脳内機能を応用、NASAを設立し、人類初の月面着陸を成し遂げた。脳内機能の活用という点では、人間の直感と無意識の部分を排除しないことも大切。将棋の練達者が繰り出す指し手は70%が直感に基づいており、結果的に正しいという。もちろん脳内に蓄積された経験や知識があればこそだ。思考的活動の理解は、リーダーシップを考える際にも示唆に富む。
現代社会のリーダーには、構成員との間で発信と受信を繰り返すと同時に、人間的な感情を理解する能力も必要とされる。脳内メカニズムを理解しながら、未来へ導く意思の力を発揮してほしい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 意思的思考のための方法論
0.0: 0.0: 41 考える力
0.0: 0.0: 51 Ⅵ 考えるための方法論
0.0: 1.0: 8 意思的思考のための方法論
0.0: 1.0: 28 意志(意思)ということば
0.0: 2.0: 32 脳科学の発達で前頭前野の働きがわかってきた
0.0: 4.0: 14 前頭前野の機能 ・・・ 意思する心
0.0: 5.0: 31 前頭前野の役割分担
0.0: 9.0: 58 精神活動の領域
0.0: 10.0: 46 思考の態様(試案・・・典型的な態様のみ)
0.0: 11.0: 41 資料
0.0: 12.0: 47 意思的活動(意欲・思想・倫理)
0.0: 13.0: 48 意思的思考の特徴
0.0: 15.0: 25 (1) 自覚的総合的精神活動であること
0.0: 16.0: 56 マシュマロテスト(対4才児)
0.0: 18.0: 35 総合図・全体図を描く
0.0: 19.0: 2 マシュマロテストの場合の子供へのメッセージ
0.0: 20.0: 18 【再掲】総合図・全体図を描く
0.0: 22.0: 23 (2) 未来に向けての持続的精神活動であること
0.0: 22.0: 38 はじめてのおつかい
0.0: 23.0: 2 【再掲】(2) 未来に向けての持続的精神活動であること
0.0: 23.0: 44 当初の目的を常に思いおこさせる手段
0.0: 24.0: 59 未知なるものへのロードマップ
0.0: 25.0: 47 未踏峰へのぼる ・・・ ガント・チャート
0.0: 26.0: 8 (3) 具体的な行動を導く思考のプロセスであること
0.0: 26.0: 46 デシジョン ・ ツリー 山へ行くか、海へ行くか
0.0: 29.0: 6 (狂牛病の際の)吉野屋の選択肢
0.0: 30.0: 52 【再掲】(3) 具体的な行動を導く思考のプロセスであること
0.0: 31.0: 3 PERTという手法
0.0: 33.0: 27 【再掲】(3) 具体的な行動を導く思考のプロセスであること
0.0: 34.0: 3 未来を予測する
0.0: 34.0: 19 デルファイ法
0.0: 35.0: 58 デルフィの神託
0.0: 37.0: 43 デルファイ法の活用
0.0: 39.0: 54 【再掲】(3) 具体的な行動を導く思考のプロセスであること
0.0: 40.0: 8 具体的行動決定へのプロセス
0.0: 41.0: 13 【再掲】意思的思考の特徴
0.0: 41.0: 30 (4) 直観・無意識を排除しないこと
0.0: 42.0: 29 将棋の羽生善治名人の言
0.0: 44.0: 5 (5) 集団としての意思決定
0.0: 46.0: 10 【再掲】前頭前野の役割分担
0.0: 47.0: 18 IQに対するEQ
0.0: 49.0: 9 (付) リーダーシップと意思的思考能力
0.0: 50.0: 31 この視点から現在のリーダーシップ諸論を考えると理解しやすい
0.0: 50.0: 43 グレーク・ムートン「リーダーシップの基本型」に関するマネジリアル・グリッド理論
0.0: 51.0: 23 【再掲】この視点から現在のリーダーシップ諸論を考えると理解しやすい
0.0: 51.0: 43 リーダーシップの状況適応理論
0.0: 52.0: 12 【再掲】この視点から現在のリーダーシップ諸論を考えると理解しやすい
0.0: 53.0: 42 変革志向のリーダー論
0.0: 55.0: 54 【再掲】意思的思考の特徴
0.0: 58.0: 44 【再掲】考える力
講師紹介: 後 正武(うしろ まさたけ)
株式会社東京マネジメントコンサルタンツ 代表
東京大学法学部卒業。新日本製鉄、ハーバードビジネススクール(ディスティンクション)、マッキンゼー&カンパニー(プリンシパルパートナー)、ベイン&カンパニー(副社長)を経て、現職。
ほとんどの産業分野において全社戦略―実行プログラムにいたる一連の組織課題を手がける。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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