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経営とデザイン > 経営とデザイン 03

ゲスト:金井政明氏(株式会社良品計画 代表取締役社長)


概要:
無印良品は、安くて品質のよい商品を消費者に提供するだけでなく、素材や工程の点検、包装の簡略化や繊維製品のリサイクルで無駄をなくす取り組みをしたり、キャンプ場を運営し、森林管理をすることで天然資源を保全したりするなど、「感じ良いくらし」を実現する企業を目指して活動している。無印良品ほどデザインを積極的に活用できているブランドは、日本での例が少ない。
本番組では、株式会社良品計画代表取締役社長である金井政明氏を招き、デザインが分かる経営者として無印良品の取り組みを伺う。
無印良品は、生活の中で生じる問題を解決するためにデザインしていくという発想で1980年に誕生した。根底には、高価な海外ブランド品など売るために過剰で刺激的な色やデザインがあふれていた消費社会への反発があった。創業理念を理解する良質なクリエーターが世界中から集まり、価格は決して高くないが、高品質なデザインを付与されたシンプルな商品を25の国と地域で7千品目も展開している。さまざまな機能やデザインをプラスするのではなく、必要でないものはどんどん引いていくという考え方は画期的であった。現場スタッフは無印良品が好きな人を必ず採用し、社の取り組みを、より深く理解してもらえるよう、社長自ら各店舗を回る。
無印良品は、「これがいい」という強い個性や嗜好性を誘うものではなく、多くの人が共感、納得し、「これでいい」という理性的な満足感を持ってもらえる商品づくりを目指している。生活が美しくなれば社会はよくなる。そこに貢献していきたいというコンセプトから、地球にも生産者にも配慮した商品を開発し、「感じ良いくらし」をリーズナブルに提供する。海外では、文化の違いはあれども生活に密着したベーシックな商品で、簡素・簡潔、丁寧・繊細、調和という特徴が日本らしさとして捉えられ、目立った個性を排除するという思想は新鮮だったため、さほど苦労することなく受け入れられた。海外のデザイナーと共同で開発したものを商品化する「World MUJI」や、世界各地で使われてきた日用品や民芸品を探し、再編して商品化する「Found MUJI」など、グローバルにも発想を進化させる。
そこにしかなく、そのままでよく、未来もそうありたいと地球規模で物事を見つめ、ビジネスのステークホルダーから問題を発見、解決策ツールとしてデザインを使う。問題の発見や解決がデザインだという定義でいけば、コミュミティー自体をデザインするという考え方もデザインである。同社には、社会や生活に対して貢献できれば、結果として売上や利益につながるという揺るぎない信念が浸透している。
講師紹介: 坂井 直樹(さかいなおき)


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  アシスタント:大橋 麻美子

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