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消費者から始まるユーザーイノベーション > 消費者から始まるユーザーイノベーション 01

ユーザーイノベーションの実際


概要:
従来、イノベーションは企業や発明家などによって起こされるものと考えられていた。使い手であるユーザー自らが目的を達成するために開発・製造する「ユーザーイノベーション」には、ゼロからつくるもの、既存品を改造・改編したもの、新しい用途を見つけたものという、三つのパターンがある。現在、実際に生まれているユーザーイノベーションにはどのようなものがあるか、起こってきた経緯や時代背景を踏まえ、神戸大学大学院経営学研究科教授である小川進氏に解説していただく。
右肩上がりだった日本の国民一人当たりの摂取カロリー数は、1971年をピークに減少に転ずる。高度成長期から緩やかな成長に変わり始めた1971年以前は、おなかいっぱい食べるのが幸せというほど、モノが足りない時代だった。トヨタは、望まれるものを望まれるときに望まれる量だけ生産していくという「かんばん方式」を構築した。できるだけ在庫を抱えず、ロスを防ぐ。カルビーが販売するポテトチップスには、定番といわれるものと、スポット的に店頭に出す新商品がある。消費者が飽きたときに他銘柄品を買わないよう、常に開発し続け、飽きられても伸びる仕組みを構築している。モノが足りない時代は売り場が広い百貨店やスーパー、モノが余る時代になると、面積は小さくても欲しいモノがすぐ手に入るコンビニが重宝されるようになった。インターネットの普及で、ここ10年余りで、消費者が手に入れることができる情報量は爆発的に増加している。検索して、欲しい情報を瞬時に提供するシステムを構築したGoogleは、あっという間に巨大企業になった。
一人が活用・処理できる情報量は限られ、モノも情報も余ってきたが、本当に欲しいモノは意外とない。そこで、消費者自身が必要とするモノやサービスをつくるユーザーイノベーションが起こってきた。スケートボードやマウンテンバイクは若者が遊びの中から開発。形状記憶合金でつくられている釣り道具「竿中とおる君」は、巻き爪を治すための道具として消費者の支持を得て普及。半身不随になった人でも歩ける歩行アシスト装置「ReWalk」、マルファン症候群のための心臓インプラント、化学療法に代わるがん治療法等は患者が発明し、事例やデータもそろってきた。日本では18歳以上のイノベーターは470万人と推計されており、住居関連分野が約半数を占める。限られた空間で快適に過ごす工夫を求める人が多いという証左だろう。モノや情報余りの時代であるが、必要なモノが市場になければ自分たちでつくろうという優れたイノベーターの多くは潜在的に存在している。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 ユーザーイノベーションの実際
0.0: 1.0: 58 一人一日あたり摂取カロリー数の推移
0.0: 5.0: 45 資料(1)
0.0: 7.0: 34 資料(2)
0.0: 10.0: 55 カルビーポテトチップス定番VS新商品販売金額推移
0.0: 12.0: 18 【再掲】資料(2)
0.0: 12.0: 25 【再掲】カルビーポテトチップス定番VS新商品販売金額推移
0.0: 14.0: 58 コイケヤポテトチップス定番VS新商品販売金額推移
0.0: 17.0: 55 探索型開発(じゃがりこの例)
0.0: 22.0: 5 資料(3)
0.0: 24.0: 21 情報流通量の伸び(平成5年度分を=100とした時)
0.0: 27.0: 18 消費者イノベーションって何?
0.0: 29.0: 59 資料(4)
0.0: 31.0: 15 資料(5)
0.0: 32.0: 39 資料(6)
0.0: 33.0: 48 資料(7)
0.0: 35.0: 36 資料(8)
0.0: 36.0: 35 資料(9)
0.0: 41.0: 40 シルデナフィル 狭心症の治療薬(1)
0.0: 42.0: 31 シルデナフィル 狭心症の治療薬(2)
0.0: 44.0: 13 嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)
0.0: 45.0: 57 資料(10)
0.0: 47.0: 17 資料(11)
0.0: 48.0: 56 3.マルファン症候群:配管
0.0: 50.0: 15 化学療法に代わるガン治療
0.0: 52.0: 55 図1 Eric von Hippel
0.0: 53.0: 44 米国、日本、英国における18歳以上の消費者イノベーターの割合(%)
0.0: 55.0: 30 製品カテゴリーと消費者イノベーションの割合
講師紹介: 小川 進(おがわ すすむ)
神戸大学大学院経営学研究科 教授
神戸大学大学院経営学研究科を修了した後、1994年よりマサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院に留学。1998年経営学博士号取得。新進気鋭のマーケティング学者として多方面にて活躍中。
コンビニエンスストアなど新しい流通システムについて論文を多数発表。

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  アシスタント:小泉 陽以

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