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考える力 > 考える力 04

知的思考のための方法論


概要:
シリーズ4回目は、考えるための方法論の中でも、知的思考の分野に焦点を当てる。講師の後氏は、自らの思考経験を振り返りつつ、思考のベースとなる目的と基本姿勢から、外部情報と内部情報のインプットを経て、いかに有意義なアウトプットへつなげていくかを解説する。情報インプット段階での筋道の付け方には、ハードウエア的にも、ソフトウエア的にも、あらゆる手法が存在している。重要なのは、答えを探すのではなく、能動的に独自の発想を組み立てていくプロセスであり、自分なりの考える型の形成であると説く。
後氏が、自身の知的思考の形成において本格的な出発点として挙げているのは、梅棹忠夫『知的生産の技術』、川喜田二郎『発想法』『続・発想法』との出合いであり、この著書によって氏は「考える」ことを自覚するようになる。コンサルタントとして必要な論理思考を磨き、脳科学やソフトウエア的思考にも触れながら、自著『意思決定のための分析の技術』刊行に至る。
知的思考を段階的に追うと、前提として必要なのは作業目的と基本姿勢。アウトプットへ至るまで全般にわたってベースとなる。何を目指すのか、何が課題かを明確にすることだ。一つの模範解答を探すのではなく、主体的な思考でアプローチして初めて意味あるアウトプットへとつながる。情報インプットの段階では、まずは外部から。ここでは他者からの情報吸収が重要で、ブレーンストーミングも効果的だ。検索での知識も有効ではあるが、自分なりに意味付けをしておきたい。概念把握と言われるような、異なる事象から共通の本質を把握する試みもよい。
次は、脳内の内部情報のインプットでは、脳を活性化させる準備ができるかが鍵だ。梅棹忠夫は「京大式カード」でアイデアをモジュール化し、思考を組み合わせる創造的作用を志向した。次に、思考プロセスを効果的につくり上げる段階では、ハードウエアおよびソフトウエア的アプローチがある。前者には、数理、論理、二項対立など、後者には、場所を変える、遊ぶなど、双方とも無数の手法がある。
後氏は「思考を揺さぶる」と表現する。セレンティピティーという偶然の幸運はこの段階だ。潜水艦の音波探査装置の記録からイルカのコミュニケーションを発見した例は、普段からあらゆる訓練=思考を尽くしたからこそ。最終的には、おのずから自分なりの「考える型」を形成することになる。畑村洋太郎氏が提唱する「失敗学」では、失敗という結果は要因だけで成り立つものではなく、「からくり」という特性が作用していると分析した。知的思考から有意義なアウトプットができた好例と言えよう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 知的思考のための方法論
00: 00: 43 考える力
00: 00: 59 思考のモデル(単純化したもの)
00: 01: 23 Ⅵ 考えるための方法論
00: 01: 41 知的思考のための方法論(1)
00: 02: 19 「知的に考える」作業について自分自身をふり返る
00: 05: 30 私にとっての「知的思考の自覚」(出発点)
00: 07: 09 京大式カード
00: 08: 50 野外科学の方法
00: 10: 16 (私の考える)思考のモデル
00: 11: 30 知的思考のための方法論(2)
00: 11: 47 思考モデルに基づいて「思考を豊かにする方法論」を検討する(1)
00: 12: 14 思考モデルに基づいて「思考を豊かにする方法論」を検討する(2)
00: 12: 23 1.(思考という)「作業の目的」と「基本姿勢」
00: 13: 53 答を探す、教わろうというアプローチでは思考は生まれない
00: 15: 46 マニュアル型の脳の思考回路を変える
00: 17: 08 思考モデルに基づいて「思考を豊かにする方法論」を検討する(3)
00: 17: 25 2.思考の材料となる情報を豊かにする(そのための方法論)
00: 19: 45 ブレーン・ストーミングの四つの原則
00: 21: 47 事実を正しく認識するための分析の技術・手法
00: 22: 45 (ii) 内部情報 ・・・ 量と質(活性化)
00: 25: 18 思考モデルに基づいて「思考を豊かにする方法論」を検討する(4)
00: 25: 45 (i) 思考のすじ道を整序し効果的な回路を探る
00: 26: 37 (参考) あるクラス・ディスカッションにおけるクラスによる集団智形成過程の差
00: 27: 39 すじ道をつける(ハードウェアアプローチ的)
00: 29: 11 (参考) アリストテレスの論理の3形式
00: 29: 48 論理の位置づけとアナロジーの関係
00: 31: 18 なぜ論理には限界があるのか ことばの意味
00: 32: 14 りんご2個とりんご1個とどちらがよいですか
00: 32: 26 2個のリンゴは虫喰いリンゴ 1個のリンゴは赤くてピカピカ光ってるリンゴ
00: 33: 41 ベン図の考え方(集合論)
00: 34: 42 【再掲】すじ道をつける(ハードウェアアプローチ的)
00: 35: 59 理想気体の状態方程式
00: 36: 54 【再掲】すじ道をつける(ハードウェアアプローチ的)
00: 37: 55 (ii)思考回路をゆさぶり、多様な回路の発達・成長をうながす(ソフトウェアアプローチ的)
00: 38: 54 セレンディピティー
00: 42: 04 (iii) 有意義なアウトプットへの結実をはかる
00: 43: 49 演習
00: 45: 31 資料
00: 50: 28 知的思考のための方法論(3)
00: 51: 03 自分独自の「考える型」をつくりあげる
00: 51: 42 根岸英一氏の「発見の10項目」
00: 52: 17 発見とは何か
00: 54: 13 畑村洋太郎氏 失敗学の「からくり」という概念
00: 55: 27 ハインリッヒの法則
00: 56: 14 失敗の原因を知り、からくりの正体を探る
00: 57: 19 失敗の“からくり”を見つけて活用する
00: 58: 39 知的思考のための方法論
講師紹介: 後 正武(うしろ まさたけ)
株式会社東京マネジメントコンサルタンツ 代表
東京大学法学部卒業。新日本製鉄、ハーバードビジネススクール(ディスティンクション)、マッキンゼー&カンパニー(プリンシパルパートナー)、ベイン&カンパニー(副社長)を経て、現職。
ほとんどの産業分野において全社戦略―実行プログラムにいたる一連の組織課題を手がける。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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