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考える力 > 考える力 01

「考える」とはどういうことか?


概要:
普段あまり意識することのない「考える」という行動に対して、講師の後正武氏が精緻な分析を披露する。真に考えるとは、新しい価値を産み出す思考経路を自身に見いだしていくことで、それがさらに意欲を呼び起こして思考に磨きをかけることと唱える。人間は、知的活動、情緒的活動、意思的活動、あるいは身体運動をも複雑に絡み合わせる脳内活動が実に活発で、未経験の価値を見いだしたときには叫びたくなるような感動と喜びに満たされる。さまざまな例も交え、いかに知的な歓喜を味わうかの動機づけを詳しく論じる。
学校教育の現場では、いかに考え、動機づけしていくかを問う場面がなく、記憶力増強に偏っていると後氏は指摘する。単に五感を通して記憶の中から引き出し、マニュアルに従うだけでは、同じ脳内回路を繰り返して使っているにすぎず、新しい価値を見つけるには至らない。氏は、冠の金含有率を確かめる方法を長考の末に発見したアルキメデスに「考える」の原点を置いた。夏目漱石の小説『草枕』には考える知的プロセスがあふれているとも。知・情・意各分野での多様な精神的活動で編み出されているのが思考の働きだ。
筋道を追求する理性や知性としての「知」は、既存知識を総動員して当てはめ作業をした後、自分なりのプロセスを発見していく知的活動だ。「情」は、自由奔放に展開させることで情緒を深く感じ取り、知的活動と関わり合いながら芸術表現まで昇華していく情緒的活動を言う。「意」は、あるべき姿を追求する意欲や思想。現実とのギャップを認識し、理想を目的に置いて自分を律する働きであり、哲学的、宗教的な思想にも発展し、集団で長期に維持するレベルにもなっていく意思的活動である。加えて身体運動は、訓練を通じ、肉体的に最適な結果をもたらすような体の動きを引き出す働きがある。フィギュアスケートなどは芸術性も生まれ観衆の感動を引き起こす。知・情・意での複雑な精神活動は、互いに排除せず、相互に乗り入れ、融合しながら人間の思考をつくる。氏は、マズローの欲求階層説に沿って、人間が考えるためには、どのように動機付けしていくかを示した。生命維持や本能的欲求行動の動機は、動物と同様に大脳辺縁系が負う。社会生活に順応していく欲求動機は、大脳新皮質系がつかさどる。物質的・精神的両面を含めた自己実現の欲求は創造的活動につながる動機となっていく。人間にだけ許された創造的思考によってのみ、発見、表現する喜びを心で味わう「報酬」が得られるという。後氏は、解決方法を発見して「エウレーカ」と叫んだアルキメデスの歓喜を共有できるよう願ってやまないと述べる。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 「考える」とはどういうことか?
0.0: 0.0: 49 考える力
0.0: 0.0: 52 序章「考える」という課題について
0.0: 1.0: 1 Ⅰ どうすれば「考える」ということがわかるか考えてみよう
0.0: 1.0: 5 Ⅱ 「考える」という精神活動のジャンルはきわめて広く、多様である
0.0: 1.0: 17 Ⅲ 「考える」ための動機づけの構造を検討しよう
0.0: 1.0: 36 【再掲】考える力
0.0: 2.0: 22 序章 「考える」という課題について
0.0: 2.0: 51 考える葦(パスカルの『パンセ』抜粋)
0.0: 4.0: 14 学校教育では「考えること自体」は教えない
0.0: 6.0: 38 「考える」際の私達の課題
0.0: 7.0: 21 運動能力の場合を考えてみよう
0.0: 10.0: 28 新人が「大人」のわけ
0.0: 12.0: 59 Ⅰ どうすれば「考える」ということがわかるかを考えてみよう
0.0: 15.0: 5 脳を使っているが考えていない状況 ・・・ 脳内の同じ回路のくり返し 付加価値がつかない
0.0: 17.0: 33 ある新任部長研修会での反応
0.0: 19.0: 28 「考えた」事例、そのプロセス
0.0: 20.0: 43 アレキメデスの身になって考えたか
0.0: 21.0: 48 資料(1)
0.0: 24.0: 10 資料(2)
0.0: 26.0: 2 発見の歓び
0.0: 27.0: 3 「考える」とは何か (とりあえずの定義)
0.0: 27.0: 53 Ⅱ 「考える」という精神活動のジャンルはきわめて広く、多様である
0.0: 29.0: 45 Ⅱ 「考える」という精神活動のジャンルはきわめて広く、多様である
0.0: 32.0: 2 夏目漱石 草枕 : 冒頭と最終の断章
0.0: 34.0: 19 精神活動の領域
0.0: 35.0: 3 思考の態様(試案・・・典型的な態様のみ)
0.0: 37.0: 58 知的活動
0.0: 41.0: 16 論理/数理以外の思考力も大切
0.0: 43.0: 7 情緒的活動
0.0: 45.0: 44 意思的活動 (意欲・思想・倫理)
0.0: 47.0: 46 身体運動
0.0: 49.0: 57 Ⅲ 「考える」ための動機づけの構造を検討しよう
0.0: 50.0: 16 Ⅲ 「考える」ための動機づけの構造を検討しよう
0.0: 52.0: 2 他の動物は考えるか
0.0: 54.0: 56 動物の動機づけ (哺乳類)
0.0: 55.0: 13 人間の動機づけ・報酬系
0.0: 56.0: 9 人間の脳の構造と機能 (簡略・省略版)
0.0: 57.0: 43 資料(3)
講師紹介: 後 正武(うしろ まさたけ)
株式会社東京マネジメントコンサルタンツ 代表
東京大学法学部卒業。新日本製鉄、ハーバードビジネススクール(ディスティンクション)、マッキンゼー&カンパニー(プリンシパルパートナー)、ベイン&カンパニー(副社長)を経て、現職。
ほとんどの産業分野において全社戦略―実行プログラムにいたる一連の組織課題を手がける。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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