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これからの教養を考える > これからの教養を考える 05

教養としての宗教


概要:
企業の人材マネジメントや大学教育において、改めて注目され始めた教養。なぜいま教養が見直されているのか。ビジネスの現場で使える教養とはどのようなものか。本シリーズでは企業人が身に付けるべき教養を探求する。
第5回は教養としての宗教を解説。本格的に宗教を信仰している日本人は少ないが、世界的に見ると宗教は日常生活の中に密着したものであり、宗教を理解することはグローバルに活躍する上での安心感にもつながるだろう。ダイバーシティにおける「守りの教養」として宗教の捉え方を考える。
宗教とは、ひらめきによる「直観」と好き嫌いなどの「感情」を合わせた「信条的」な領域である。直観とは無意識的な要素が多分に含まれる瞬時の判断であり、時間がない中での選択や、根源的な善悪の判断、膨大な選択肢の複雑な意思決定などに有効だ。「あのときの直観は正しかった」という経験を持つ人も多いだろう。特に善悪の判断は、論理的思考を介在させることで、不正の隠ぺいや戦争の正当化のように判断を誤ることがあり、直観の方が正確な判断になることも多い。ただし、偏った経験や知識だけでは直観もゆがむので、的確な判断をするためには幅広い経験や教養を蓄積しておくことが大切である。
この「直観」に「感情」を結びつけると「宗教」になる。神がいると信じることで心地よさを感じ、安心して生きられるというのは、まさに直観と感情による「信条的判断」だ。論理的には解決できない問題や課題において、信条的判断は効果を発揮する。例えば、不治の病は論理的に考えても治らず、つらい気持ちになるが、「何か意味があるのだろう」と信条的に考えると心も穏やかになれるだろう。人間の死も論理ではどうにもならないものであり、だからこそ宗教は死の世界に結びついていることが多いといえよう。
宗教は、超能力や幽霊などの不思議な現象を信じ、科学を否定する神秘主義とは異なる。「自分の信条」として心に置くことで、気持ちが安定して人生が豊かになり、人間として魅力的になることが根幹である。感情に正解はないので、他者に自分の信条を押し付けることもなく、他者の信条を否定することもない。そこには論理や科学の実証も不要である。
世界の人口のうち、キリスト教は約33%、イスラム教は約22%、ヒンドゥー教は約14%と、3大宗教だけで約7割を占めるのに対し、無宗教は約11%。宗教はグローバル社会において避けて通れない教養である。他者のさまざまな信条に触れ、向き合い方を習得し、自分の信条を意識することで、多様な人との信頼関係を築くことができるだろう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 教養としての宗教
00: 02: 15 教養の領域
00: 04: 50 「直観」とは何か(1)
00: 06: 36 【再掲】教養の領域
00: 07: 46 「直観」とは何か(2)
00: 08: 35 「直観」とは何か(3)
00: 09: 56 「直観」とは何か(4)
00: 13: 49 直観的な判断が有効なとき(1)
00: 14: 50 直観的な判断が有効なとき(2)
00: 17: 36 直観的な判断が有効なとき(3)
00: 22: 38 直観的な判断が有効なとき(4)
00: 26: 49 「直観」と「感情」が合わさると(1)
00: 26: 54 「直観」と「感情」が合わさると(2)
00: 26: 55 「直観」と「感情」が合わさると(3)
00: 26: 57 「直観」と「感情」が合わさると(4)
00: 26: 58 「直観」と「感情」が合わさると(5)
00: 27: 01 「直観」と「感情」が合わさると(6)
00: 27: 58 「直観」と「感情」による神秘主義(1)
00: 28: 12 「直観」と「感情」による神秘主義(2)
00: 28: 45 「直観」と「感情」による神秘主義(3)
00: 29: 04 「直観」と「感情」による神秘主義(4)
00: 29: 36 【再掲】「直観」と「感情」が合わさると(6)
00: 36: 22 信条的な判断(1)
00: 38: 40 信条的な判断(2)
00: 40: 49 信条的な判断(3)
00: 43: 05 信条的な判断(4)
00: 46: 07 宗教に関する教養を身に着ける意味(1)
00: 46: 29 宗教に関する教養を身に着ける意味(2)
00: 46: 47 宗教に関する教養を身に着ける意味(3)
00: 47: 24 宗教に関する教養を身に着ける意味(4)
00: 47: 45 宗教に関する教養を身に着ける意味(5)
00: 49: 24 宗教に関する教養を身に着ける意味(6)
00: 49: 38 宗教に関する教養を身に着ける意味(7)
00: 51: 50 「守りの教養」としての宗教論(1)
00: 52: 07 「守りの教養」としての宗教論(2)
00: 52: 44 「守りの教養」としての宗教論(3)
00: 53: 16 「守りの教養」としての宗教論(4)
00: 53: 51 「守りの教養」としての宗教論(5)
00: 54: 07 「守りの教養」としての宗教論(6)
00: 58: 04 まとめ(1)
00: 58: 17 まとめ(2)
00: 58: 37 まとめ(3)
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:田幸 知有紗

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