ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
これからの教養を考える > これからの教養を考える 04

科学と教養


概要:
企業の人材マネジメントや大学教育において、改めて注目され始めた教養。なぜいま教養が見直されているのか。ビジネスの現場で使える教養とはどのようなものか。本シリーズでは企業人が身に付けるべき教養を探求する。
第4回は科学的な判断・視点とはどのようなものかを解説。人間の判断には思考・感情・直観・感覚の4領域があり、観察による「感覚」と論理による「思考」を合わせたものが科学的な判断である。さまざまな領域の教養を身に付け、複数の判断軸を持つことで、人生はさらに豊かに面白くなるだろう。
「科学的」とは、自分の推測、意見、信条、謙譲を一切排除し、絶対量のデータを客観的・統計的に解析して事実を特定することである。そこから得られる結果は「事実として確認できた」「事実ではないと否定できた」「起こる確率を確認できた」「何も確認できていない」という4種類しかない。まず仮説を立て、必要なデータを集め、統計的に解析した結果、仮に否定的な結論になっても、それが確認できたことは成果だといえよう。
心理学は人の心を読むことだと誤解されがちだが、その本質は、推論や信条である読心術とは違い、あくまでも事実の積み重ねから検証する科学的な学問である。神経症などの原因解明も、推論や意見ではなく、事実データを徹底的に集めるのだという。
統計における相関関係には三つの意味があり、例えば、読書量の多さと外向性に相関がある場合、「本を多く読むほど外交的になり、人間関係が広がる」「人間関係が広がると、本を多く読みたくなる」「読書量と外向性に直接的な関係はないが、両方を高める共通要因がある」という3視点を常に意識しておかなければ、判断を誤ってしまう。
一般的に知られる相関関係も、科学的な視点で見ると疑問が生じる。血液型による性格診断は、当てはまる人も多いが、当てはまらない人もいる。性格診断を信じる人と関心のない人という差異が影響しており、明らかに有意差があるとは実証されていない。「夢を持って努力すれば成功する」という説も、どれほどのデータ数を集めたのか疑問である。「朝食を摂ると元気になる」のは、朝食を食べるから元気なのか、健康だから朝から食べられるのか、血圧などの共通原因があるのかという3視点の考察が不可欠だろう。このように科学的な視点を持つと、今までの価値観が大きく変わる。本に書いてあることが全て正しいとは限らず、推論や感情が混じっているかもしれないと批判的な目で見ることも必要だ。疑問があれば自分で十分なデータを集め、検証することが科学に携わる者の倫理である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 科学と教養
00: 01: 29 教養の領域
00: 07: 02 心理学とは?(1)
00: 07: 16 心理学とは?(2)
00: 08: 06 心理学とは?(3)
00: 11: 23 心理学と経営学(1)
00: 12: 44 心理学と経営学(2)
00: 13: 37 心理学と経営学(3)
00: 20: 06 科学的判断とは?(1)
00: 20: 28 科学的判断とは?(2)
00: 20: 53 科学的判断とは?(3)
00: 20: 56 科学的判断とは?(4)
00: 20: 59 科学的判断とは?(5)
00: 21: 04 科学的判断とは?(6)
00: 25: 57 心理学でよく使う基礎的な統計(1)
00: 26: 20 心理学でよく使う基礎的な統計(2)
00: 28: 24 心理学でよく使う基礎的な統計(3)
00: 29: 35 相関関係の3つの意味(1)
00: 30: 18 相関関係の3つの意味(2)
00: 31: 11 相関関係の3つの意味(3)
00: 31: 32 相関関係の3つの意味(4)
00: 33: 06 科学的な視点と統計(1)
00: 34: 57 科学的な視点と統計(2)
00: 35: 30 科学的な視点と統計(3)
00: 36: 11 科学的な視点と統計(4)
00: 39: 56 3つの代表値(1)
00: 40: 25 3つの代表値(2)
00: 40: 30 3つの代表値(3)
00: 40: 57 3つの代表値(4)
00: 41: 31 3つの代表値(5)
00: 41: 35 3つの代表値(6)
00: 41: 44 3つの代表値(7)
00: 41: 51 3つの代表値(8)
00: 42: 07 3つの代表値(9)
00: 44: 33 3つの代表値(10)
00: 45: 20 平均値の計算式
00: 45: 47 学校で習った平均値の計算式
00: 46: 06 平均値とは?(1)
00: 46: 19 平均値とは?(2)
00: 46: 32 平均値とは?(3)
00: 47: 28 【再掲】平均値の計算式
00: 50: 00 科学的とは(1)
00: 50: 10 科学的とは(2)
00: 51: 18 科学的とは(3)
00: 54: 33 心を清らかにしないと天罰が下る?(1)
00: 56: 01 心を清らかにしないと天罰が下る?(2)
00: 56: 54 心を清らかにしないと天罰が下る?(3)
00: 57: 12 心を清らかにしないと天罰が下る?(4)
00: 57: 33 心を清らかにしないと天罰が下る?(5)
00: 58: 41 まとめ
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

『川上 真史』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:田幸 知有紗

Copyright(c)