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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 42

内田流ものの見方(1)


概要:
最近テレビやインターネットなどで頻回に取り上げられた話題といえば、大塚家具の親子騒動だ。中国人の爆買いも、日本中に中国人観光客があふれかえっているかのごとく盛んに報道されている。これらのニュースを漫然と聞き流しているだけだとしたら非常にもったいない。少し見方を変えるだけで、いつものワイドショーネタが自分の思考パターンを変える絶好の教材になる。
今回は、身近な二つのトピックスを事例に挙げ、ビジネスマインドを育てるために思考の幅を広げるものの見方を考察していく。
会員制高級家具販売で成功していた大塚家具は、2008年から業績が悪化。娘への事業継承で立て直しかと思われたが、方向性の違いですったもんだの末、2015年の株主総会で決着が図られた。問題点は戦略の相違やガバナンス体制の未整備にある。派手な親子げんかとしてではなく、オーナー企業における事業承継の在り方や、戦略で経営陣が対立した際の解決策のケーススタディーと捉えることができれば、非常に学びの大きい事件だろう。
円安を追い風に、信頼性の高い日本製品や質のよいサービスを求めて日本にやってくる中国観光客が急増している。他国人に比べ、彼ら一人当たりの旅行1回当たり消費額は二十数万円と断トツに大きい。中国は、一部の富裕層にとどまらず、消費力を付けてきた国民が年間6千万人も海外旅行をするご時世だ。皆が競って日本に買い物に来るかと思えばさにあらず、昨年度の訪日観光客総数約1千300万人のうち中国人数は220万人で、韓国人の方が多い。ただし、中国人消費者マーケットの可能性は計り知れない。現在の日本では百貨店などの小売業や旅行関連のサービス業が恩恵をこうむっているが、中国語を使える人材の充実や免税品の宅配サービスなど、はやり廃りに左右されない、もっとインフラに近い部分でのサービス提供に目が向けば、さまざまなビジネスチャンスを見いだすことができるだろう。
思考の幅を広げるものの考え方、順番は現象、背景、示唆である。まず何が起きているのか、ファクトとなる数字等を押さえるのが肝要だ。次になぜそれが起きているのかを考え、そこから何を勉強できるのかと自分にとっての示唆を導き出す。人間誰しも全てのことに興味は持てないだろう。まず自分の関心が何かを見極めて問題意識を持ち、そこからの視点で日常を見る。なぜだろうという疑問からさまざまな気付きを引き出すことで、一つの事象から幅広くものを考える思考力が身に付くはずだ。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 内田流ものの見方(1)
0.0: 0.0: 39 内田流ものの見方(1)
0.0: 1.0: 19 今回のトピックス
0.0: 2.0: 21 大塚家具の親子げんか
0.0: 3.0: 13 大塚家具親子げんか経緯
0.0: 12.0: 37 論点は何か?
0.0: 25.0: 21 中国人の爆買い
0.0: 47.0: 44 物事を考える順番(1)
0.0: 48.0: 7 物事を考える順番(2)
0.0: 48.0: 15 物事を考える順番(3)
0.0: 48.0: 24 物事を考える順番(4)
0.0: 57.0: 41 ひらめきの方法
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本 安代

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