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組織経営のための意思決定 > 組織経営のための意思決定 05

組織の政策を考える


概要:
組織の意思決定は、個人の意思決定にグループの意思決定が加わり、さらにグループ間の利害による合意形成と環境を加味して行われる。階層としていうと、ロワーによる実施の意思決定、ミドルによる管理的意思決定、トップによる戦略的意思決定があるが、さらにその上には、価値判断に関わる組織政策がある。
シリーズ最終回の今回は、形には見えず、非定型的でわかりにくいが、価値判断に長期的に影響を与える組織政策について考える。
組織文化には、観察可能な創造物(建物など)や学習の結果としての価値や規範、規則などがあるが、それが生み出される無意識の基本前提として、意思決定前提と呼ばれるものがある。それは価値と行動の究極的な源であり、組織構成員の注意・認識・思考・感情を規定する無意識で疑われない信条や仮定のことである。組織が大きくなればなるほど、判断基準の細部までマニュアル化して従わせることは難しくなるが、意思決定前提があることで、意思決定の統一性を確保できる。それは一般に経営理念、哲学、方針等と呼ばれるものである。
意思決定の仕組みに大きく影響するのが組織構造である。リーダーシップのスタイル、法令による要求、業種の特徴などで組織構造が決まるが、最適な静的構造は存在しない。一般に、組織が大きくなり、構成員が増え、階層が複雑化し、間接部門が拡大することで、組織の形式化、儀式化、官僚化が進む。それまでの成功体験によって裏打ちされた組織の真理モデルが、ある時期から時代遅れになることにより、組織変革が必要とされる。
その中で、組織倫理を確保するためには、長い間に当たり前になった悪しき組織内慣行や、業界慣行との決別が不可欠である。トップが関与して、倫理規定や倫理委員会を設定することも重要であるが、それだけでは不十分で、組織文化として浸透させる必要がある。
その時、注意しなければならないのが、(1)意思決定の先送り、(2)自分たちは逃げられるという願望思考、(3)ばれなければ何をしてもよいという倫理麻痺である。これらは組織の意思決定における病理現象とでもいうものである。
組織の意思決定能力を向上させるには、個々人の意思決定能力を向上させること、グループ・マネジメントの能力を向上させること、さらには組織文化をマネジメントすることが重要である。そのような見えないプロセスを理解し、コントロールすることが必要なのである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 組織の政策を考える
00: 00: 40 全体の構成
00: 00: 58 Ⅴ.組織の政策を考える
00: 01: 26 組織の意思決定とは
00: 02: 07 組織の意思決定の階層
00: 04: 19 1.組織文化に関する意思決定
00: 04: 49 慶應大学三田キャンパス 慶應大学SFCキャンパス
00: 05: 14 【再掲】1.組織文化に関する意思決定
00: 09: 08 なぜ意思決定前提が必要か
00: 14: 35 【再掲】1.組織文化に関する意思決定
00: 15: 03 【再掲】慶應大学三田キャンパス 慶應大学SFCキャンパス
00: 18: 39 株)キングジムの例
00: 23: 51 2.組織構造に関する意思決定
00: 30: 24 組織の意思決定スタイルのデザイン
00: 33: 43 組織変革とは
00: 40: 37 3.組織倫理に関する意思決定
00: 47: 52 4.組織の意思決定の病理現象
00: 57: 06 [まとめ] 組織の意思決定能力を向上させるには
講師紹介: 印南 一路()
慶應義塾大学総合政策学部 教授

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  アシスタント:田中 有明

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