ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
フロー経営 > フロー経営

天外伺朗のフロー経営
“燃える集団”をつくるフロー経営


概要:
2003年4月、ソニーは2期連続の減益決算見通しを発表し、同社のみならず同業他社まで巻き込んだ株価下落を招き、ソニーショックと呼ばれた。元ソニー役員である講師の天外伺朗氏は、決算数字として表れた決定的な異変を目の当たりにして、創業期以来のフロー経営が失われつつあるという確信を抱くに至る。フローと言われる自由闊達な燃える集団があってこそ、初めてソニーらしい先進的商品が生まれる。もともと日本企業はフロー経営をする資質を備えていると説く氏は、脳科学理論も加えて持論を広く展開した。
フローは、米国行動心理学者チクセントミハイ氏が1960年代に提唱した理論だ。何者にも左右されず、自発的に一つのことに没入する労を惜しまない状態をいう。ソニーに在籍していたノーベル賞科学者江崎玲於奈氏は、同社の社風を「秩序ある混沌」と表現する。天外氏は、フロー理論をベースに「フロー経営」を定義した。氏は1964年、東京工業大学工学部電気工学科卒業後、ソニー株式会社に入社。創業から続くフロー経営の中、CDやイヌ型ロボット「AIBO」など、画期的技術を世に出し続けてきた。デジタルオーディオ研究開発プロジェクトのプロジェクトマネジャーを経て2002年、ソニーインテリジェントダイナミクス研究所株式会社社長に就任、2007年に同社を退社した。
1995年、ソニー社長に就任した出井伸之氏は、米国型合理主義経営の導入を掲げ、平面ブラウン管テレビやノートパソコンなどのヒット商品を背景に同社を躍進させるが、合理的経営は次第に社内の活力をそいでいく。うつ病社員の増加を耳にした天外氏は2004年、TEDカンファレンス会場でチクセントミハイ氏との出会いを果たす。ソニーの創業精神まで引用してフロー理論の価値を訴えようとしていたチクセントミハイ氏は、天外氏との出会いに特別な感慨を持った。天外氏も、ソニーが実践してきたフロー経営の持つ意義を再認識し、著書『運命の法則』に思いを込めた。
フロー経営では、人間の脳の奥深い部分を直接刺激し、わくわく感を持ったやる気を沸き立てるのに対し、合理的経営に特有の指示・命令は脳の表面的部分にとどまり、人の成長や才能開花が不十分になるという。天外氏は、主宰する「天外塾」でフロー経営を説き続け、米国『ハーバード・ビジネス・レビュー』に紹介されるに至る。サッカー日本代表の岡田武史元監督も同塾で学び、フロー理論の実践でW杯の好戦績を導いた。老荘思想で説かれたリーダー像にも通ずると指摘する氏の著書は40冊を超えた。その神髄は教育論でもあり、ソニー苦境脱出の精神的支柱ともなり得る。
講師紹介: 天外 伺朗(てんげ しろう)


『天外 伺朗』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:小泉 陽以

Copyright(c)