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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ598

今必要なキャリア教育とインターンシップ


概要:
安倍政権が大学生のインターンシップを推進するなど、今、キャリア教育が注目を集めている。近年では、1日だけのインターンシップなども流行しているが、その実態は早期の就職説明会であるなど、本来の意義とは異なるケースも多く見られるようだ。社会が大きく変化している時代において、本当に必要なキャリア教育とはどのようなものか。経済産業省、文部科学省、厚生労働省の3省合意で始まったインターンシップ推進の研究会で座長を務める高橋氏が、キャリア教育の意味を見直し、その本質を解説する。
変化が激しい世の中では、5年後、10年後の明確なキャリアゴールを設定しても意味がない。就職のエントリーシートで将来の具体的な目標を書かせる企業も多いが、目標達成のための効率や損得を優先するような功利的キャリア観を助長する一因になりかねないだろう。キャリア教育は、将来の道を一つに絞るのではなく、さまざまな就労体験やカウンセリングを通じて、やりたい仕事の幅を広げることが本来の役割である。学生たちには、少しでも社会生活を体験する場を与え、働き方や就職先の選択における自分なりの価値軸を見つけ、自身でキャリアを切り開く習慣を身に付けさせることが大切である。
昨今の学生は、試験や就職活動の際に、丸暗記や受験テクニックに頼る傾向が強いが、これからの時代は応用力と柔軟性が不可欠であり、表面的な学習ではなく普遍性の高い本質的な学びが重要となる。やれる仕事の幅を広げるためには、社会人としての基礎力も必要であり、特に、どんな職業にも欠かせない社会性やコミュニケーション能力の強化は大きな課題といえよう。大学は新たな科目を増設するよりも、正課教育の中でチームが協力する演習や、持論を発表する場を設けるなど、教え方の改革を考えるべきだろう。
仕事観においては、やりがいなどの内因的な部分も必要だが、過度な内省に陥ってはいけない。社会や企業への貢献、お客さまの問題解決といった規範的仕事観を持ち、バランスの取れた健全な仕事観を備えることも、キャリア形成においては大切である。
これからのキャリア教育とインターンシップは、単なる就職支援にとどまらず、「学ぶことの人生における意味を腹落ちさせる」、「学ぶこと・働くことへの興味を広げる」、「普遍性と柔軟性の高い社会人能力を身に付ける」ことが本質となる。就職活動期間だけの特別な教育ではなく、大学1年生から将来について考えられるような正課教育や、さらなる産学連携の推進など、今後のキャリア教育は、大学の教育改革そのものだといえるだろう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 今必要なキャリア教育とインターンシップ
00: 00: 50 今必要なキャリア教育とインターンシップ
00: 03: 36 変化と専門性の時代のキャリア形成(1)
00: 04: 26 変化と専門性の時代のキャリア形成(2)
00: 12: 36 日本の高等教育で何が問題なのか(1)
00: 12: 53 日本の高等教育で何が問題なのか(2)
00: 25: 39 学習意欲の二要因モデル (東京大学 市川伸一教授)
00: 28: 11 キャリア教育の3層構造(1)
00: 28: 28 キャリア教育の3層構造(2)
00: 43: 36 これからのキャリア教育とインターンシップ(1)
00: 43: 37 これからのキャリア教育とインターンシップ(2)
00: 53: 40 成功者たちが語る最初の就職(1)
00: 54: 23 成功者たちが語る最初の就職(2)
00: 59: 06 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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