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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ595

サービス業化する日本の人材育成戦略
第3回:サービス業の人材育成各論(2)仕事、仕事以外、マインドセット


概要:
現在、日本の雇用の多くを支えているのは医療・介護や宿泊・飲食業等を含むサービス業である。本シリーズではサービス業における人材育成について3回にわたって解説する。
第3回は、前回に引き続き、組織での実践的な育成における五つの要素の中から、仕事、仕事以外、マインドセットの3分野を紹介。全ての項目を完璧にする必要はないが、まず全体を包括的に見通し、自社のビジョンや現状の課題に合わせて最適な優先順位を考えた上で、取り組むことが重要である。
個別性の高い対応が求められるサービス業において、感受性や応用力を持つ人材を育てるためには、経営視点での人材像定義、コミュニケーションを通じた学び合い、仕事における背伸び、仕事以外の研修、前向きなマインドセットの5要素がポイントとなる。
第3の要素である「仕事における背伸び」を通じて能力開発や成長を促すためには、まず一人一人が仕事遂行に求められる能力と自身の現状を把握していることが前提となる。背伸びの仕事や課題を与える際には、成長してほしいという意図を伝え、上司が精神的支援をすると、社員のモチベーションが上がり、成功確率も高まるだろう。何も言わずに難易度の高い仕事をさせると逆効果になることもあるので注意が必要だ。キャリア形成における次のステップを意識させた上で課題を与えることも効果的といえよう。
第4に、実務以外で学びの機会を提供することも重要である。入社時や職種転換時には、新しい職務・職場に適応するための研修や教育をすることで離職率低下につながる。例えば、グローバルビジネスでは世界の地理や歴史、和菓子の老舗では花鳥風月や日本の教養を身に付けることが仕事の付加価値になるが、現場の教育だけではカバーしきれないため、職場外の学習機会や研修を設けるといいだろう。リーダー人材の育成は、長期的視点でステップを組み立て、時間をかけて育てる意図的な人材育成投資が必要だ。
第5に、仕事観やマインドセットは、気付きや腹落ちを通して形成されるものである。アフターファイブの飲み習慣が少なくなった現代、仕事内の適切なタイミングで話し合う時間を取るべきだろう。「個人」に焦点を当て、互いに尊重し合う風土をつくり、個々人が高い視点と広い視野を持ってキャリア形成を意識できれば、育成投資の効果も高まるはずだ。人が育つ職場にするためには、まず幹部や管理者などの育てる側が、自身の行動思考特性を変え、健全な人間観を備えることが大切である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 サービス業化する日本の人材育成戦 第3回:サービス業の人材育成各論(2) 仕事、仕事以外、マインドセット
00: 00: 52 サービス業化する日本の人材育成戦略
00: 02: 53 7. 仕事及び必要能力の体系化 可視化と自身の能力水準の把握(1)
00: 03: 04 7. 仕事及び必要能力の体系化 可視化と自身の能力水準の把握(2)
00: 08: 18 8. 仕事における背伸びを通じた能力開発と成長(1)
00: 08: 23 8. 仕事における背伸びを通じた能力開発と成長(2)
00: 13: 27 9. キャリアステップの提供による成長の継続(1)
00: 13: 31 9. キャリアステップの提供による成長の継続(2)
00: 16: 53 10. 充分な初任者導入教育(1)
00: 16: 59 10. 充分な初任者導入教育(2)
00: 23: 08 11. 職場では得られない特定スキル・基礎理論や教養の獲得(1)
00: 23: 13 11. 職場では得られない特定スキル・基礎理論や教養の獲得(2)
00: 30: 16 12. 長期的視点の意図的なコア人材育成投資(1)
00: 30: 21 12. 長期的視点の意図的なコア人材育成投資(2)
00: 34: 05 13. 個人に焦点当てた人間尊重の風土と人への関心(1)
00: 34: 20 13. 個人に焦点当てた人間尊重の風土と人への関心(2)
00: 38: 19 14. 気づきや腹落ちを通しての仕事観や仕事への取り組み姿勢の形成(1)
00: 38: 25 14. 気づきや腹落ちを通しての仕事観や仕事への取り組み姿勢の形成(2)
00: 42: 12 15. 高い視線や広い視野を持ったキャリア自律の意識の形成(1)
00: 42: 18 15. 高い視線や広い視野を持ったキャリア自律の意識の形成(2)
00: 47: 42 リーダーの健全な人間観の構築(1)
00: 47: 59 リーダーの健全な人間観の構築(2)
00: 54: 16 意図的に習慣化する(1)
00: 54: 18 意図的に習慣化する(2)
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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