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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ590

組織人事起因のリスクを考える


概要:
野田稔氏が「イメージできないリスクはマネージできない」と著書で語ったように、リスクマネジメントは、まずどのようなリスクがあるのかを想定することから始まる。今回は組織人事に起因するリスクについて、具体的な事例を挙げながら、人員不足、過度のプレッシャー、マニュアル的発想という三つの視点から解説。視聴者の皆さまから「組織人事が原因となるリスクと、その対応」について寄せられたご意見も紹介する。ぜひ自身の組織で起こり得るリスクを洗い出し、防止・対応策を議論していただきたい。
ゼンショー傘下の牛丼店「すき家」は2014年2月以降、人員不足によって約250店が一時休業や短縮営業に追い込まれた。仕込みが大変な鍋メニューを繁忙期に発売するなど労働条件の悪化による離職増加が原因とみられる。今後はワークロード管理や賃金体系の見直しなど働きやすい職場づくりが必須だろう。
2013年11月、マルハニチロHDの子会社アクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品に農薬が混入、約630万袋の商品が自主回収となった。犯行に及んだ契約社員は給与体系に不満を持っていたという。人件費の切り詰めに加え、人不足の状況下で素行を重視しない採用を行うこともリスクにつながる。健全な人材確保のためには、離職率低下の対策や人員に見合った事業計画を考えるべきである。
過度のプレッシャーや叱咤激励型リーダーシップにも注意が必要だ。2005年4月、JR西日本福知山線で、死者107人、負傷者562人に上る脱線事故が起こった。同社には厳しい処罰制度があるため、運転士が列車の遅れを取り戻そうと速度超過をしたことが原因といわれる。2014年4月、JTB中部の社員が高校の遠足バスを手配し忘れ、ミスを隠すために「遠足を中止しなければ自殺する」と、生徒を装った手紙を学校に届け、偽計業務妨害の疑いで逮捕された。組織内の権威傾斜による「言えない環境」が一因だろう。普段からコミュニケーションを重ね、複数人で業務をチェックするなど、組織全体でミスをカバーする風土をつくり、責任追及ではなく原因究明、再発防止を考えることが大切だ。
2011年5月、JR北海道石狩線のトンネル内で特急が脱線炎上した。乗務員はマニュアルに従って運輸指令の指示を待ったため、乗客誘導が遅れ、車内に煙が充満。乗客は自らの判断で非常ドアコックから外へ避難したが、煙を吸い込むなどで39人が病院に搬送された。マニュアルどおりにいかない場合は自分で考えて判断する教育が必要である。このように、人事採用や教育、評価体制においてもリスクマネジメントを考えなければならない。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 組織人事起因のリスクを考える
00: 00: 49 組織人事起因のリスクを考える
00: 01: 53 今日の流れ
00: 02: 19 皆さんへの問いかけ
00: 03: 24 1.人員不足からくる人事リスク
00: 03: 44 すき家 人員不足問題(1)
00: 03: 46 すき家 人員不足問題(2)
00: 06: 12 格安航空 人員不足問題(1)
00: 06: 17 格安航空 人員不足問題(2)
00: 11: 14 アクリフーズ 農薬混入事件(1)
00: 11: 17 アクリフーズ 農薬混入事件(2)
00: 12: 26 2014.1.26 産経ニュース
00: 15: 46 2.プレッシャーからくる問題行動や隠避
00: 15: 54 函館デパート パン偽装事件(1)
00: 16: 02 函館デパート パン偽装事件(2)
00: 19: 49 JTB中部 遠足妨害事件(1)
00: 19: 53 JTB中部 遠足妨害事件(2)
00: 22: 46 JTB中部のケースへの対応(1)
00: 22: 48 JTB中部のケースへの対応(2)
00: 28: 19 JR西日本 福知山線事故(1)
00: 28: 21 JR西日本 福知山線事故(2)
00: 35: 52 事故と権威傾斜と精神論(1)
00: 35: 54 事故と権威傾斜と精神論(2)
00: 39: 28 3.マニュアル的発想による 思考停止
00: 39: 36 JR北海道 トンネル火災事故(1)
00: 39: 40 JR北海道 トンネル火災事故(2)
00: 46: 24 七十七銀行 津波避難訴訟(1)
00: 46: 29 七十七銀行 津波避難訴訟(2)
00: 50: 25 組織人事マネジメントで想定されるリスク(1)
00: 50: 26 組織人事マネジメントで想定されるリスク(2)
00: 54: 41 リスクへの対応(1)
00: 54: 43 リスクへの対応(2)
00: 58: 47 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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