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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー356

【EU・ロシアへのGateway バルト三国・ベラルーシ Part2】
ラトビア


概要:
<二ヶ国語>

ラトビア共和国は、バルト三国で最大の都市リガを擁し、北欧地域との海路交通、ロシア・南欧・アジア地域との鉄道交通の要衝として古くから栄えてきた。旧ソ連から独立後はEUに加盟、多額の海外資金を取り入れ、国内産業の振興を図っている。最近では、医薬品などのニッチ分野で有望な中小企業も台頭してきた。ラトビアは、マクロ経済の健全さと、良好な投資環境を備え、外国資本の受け入れにも積極的で、日本からの投資に期待する声も多い。今後もロシア向けビジネスのゲートウエイとして発展を続けるだろう。

ラトビアは、日本の約6分の1(6・5万平方キロメートル)の国土に219万人が暮らす国で、約6割をラトビア人が、約3割をロシア人が占める。人口65万人の首都リガは、年間通じてアクセス可能な不凍港の利点を生かし海上交通の拠点として、また、ロシア、欧米、中央アジア地域へ延びる鉄道交通の起点として、地政学上重要な場所に位置する。リガを含む8都市が、13世紀中盤から北ドイツの商人を中心として結成されたハンザ同盟に参加、約400年にわたり同地域の経済活動、貿易、政治の中心勢力となってきた。
ラトビアの物流は、ロシア・独立国家共同体(CIS)原産の鉱物性燃料や、木材の西欧・北欧市場への再輸出(中継貿易)に重点が置かれている。ラトビア最大規模のリガ港は、カーゴ貨物の取り扱いでバルト諸国中最大を誇る。同地域で港湾運営を行うリガ・ユニバーサル・ターミナルは、1988年設立のシンガポール企業・ポーテックが運営。同社は港湾設備のエンジニアリング事業からスタートし、現在は、マルタ、インドネシア、アルジェリアの港などの運営も任されている。同社は2011年に三井物産が買収・完全子会社化された。
ラトビアには、1870年にチョコレートメーカーとして創業し「Laima」ブランドで有名なNPフーズ、NTTデータも採用するサーバーネットワーク管理システムを提供するザビックス、大容量特殊無線データ通信のSAFなど、世界市場で競争力のある企業が少なからず存在する。オラインファーマ、ファーミディアなど、抗がん剤などの特定の製薬に特化したメーカーも健闘している。特にグリンデックス社は大鵬薬品と提携関係にあり、30年以上前から日本に抗がん剤を提供していることで知られる。
ラトビアでは、2014年からライムドータ・ストラウユマ氏が女性初の首相を務める。起業家の3人に一人が女性であるなど、女性が活躍できる社会環境が整いつつある。日本はラトビアの事例を参考に、女性の活躍促進を図り経済成長を目指してほしい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 【EU・ロシアへのGateway バルト三国・ベラルーシ Part2】~ラトビア~
00: 05: 00 向研会2014年度の海外視察国と訪問都市
00: 05: 29 向研会2014年海外視察での視察先①
00: 06: 26 向研会2014年海外視察での視察先②
00: 06: 56 ラトビア基本情報
00: 17: 52 ラトビアの旧ソ連型経済からの移行への状況
00: 20: 25 ラトビアの分野別の直接投資の状況
00: 21: 05 ラトビアの住宅バブルと経済回復の経緯
00: 22: 11 リーマンショック後の東欧諸国の主な経済指標
00: 27: 15 バルト三国の電源別の発電電力量構成比
00: 28: 03 バルト三国主要ガス会社の株主構成
00: 29: 06 主要国の天然ガス輸入量に占めるロシア比率
00: 30: 16 ロシアのガス輸出価格の推移
00: 30: 58 旧ソ連から欧州へのガス供給の経緯と“相互確証抑制”機能
00: 33: 27 旧ソ連の西側諸国へのガス供給体制
00: 34: 42 ロシア経済に占めるガス・燃料輸出の重要性
00: 35: 29 ロシアのガス供給停止事件
00: 37: 53 バルト海周辺のLNG基地建設計画
00: 42: 24 ハンザ同盟参加都市
00: 44: 29 バルト地域主要都市とその人口
00: 45: 43 リガ港を基点とした鉄道網
00: 47: 34 リガ港の主な取扱物資
00: 48: 40 リガ港とリガ・ユニバーサル・ターミナル
01: 14: 14 ラトビアの主な輸出品目
01: 14: 50 ラトビアの競争力ある産業と主な企業
01: 20: 30 ラトビアの主な製薬・化学品メーカー
01: 31: 25 ソ連併合後のエストニア・ラトビアの人口変化とその影響
01: 32: 42 バルト三国の人口に占めるロシア人の比率
01: 33: 43 バルト三国のナショナリズムに関連した動向
01: 35: 02 バルト三国各国のロシア系住民への対応
01: 37: 27 旧ソ連圏の主なロシア人問題
01: 39: 34 コペンハーゲン基準(EU加盟条件)
01: 44: 20 ソ連とフィンランドの関係
01: 48: 41 かつてのフィンランド領カレリア地方周辺図
01: 50: 39 フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アールト
01: 55: 54 ラトビアの可能性
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。
オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。

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  アシスタント:野中 美里

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