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楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 > 楠木建のビジネスリーダー「好き嫌い」対談 08

ビジネスリーダー「好き嫌い」対談
ゲスト:宮内義彦氏(オリックス株式会社 シニア・チェアマン)


概要:
現場の担当者ならば仕事の「スキル」を駆使することで、役割を果たすことができるかも知れないが、経営者になると、それだけではなく、「センス」としか言いようのないものが勝負になる。経営者や各界のリーダーたちと「好き」「嫌い」の話をすることで、経営のスタイルや能力の源泉をより深く理解しようという「好き嫌い」対談。
今回のゲストは、オリックス株式会社を日本有数の金融グループに育て上げた“怪物系経営者”の宮内義彦氏である。
宮内義彦氏は、1935年神戸に生まれた。1958年関西学院大学を卒業後、ワシントン大学でMBAを取得し、1960年日綿(現双日)に入社。1969年オリエント・リース(現オリックス)に転籍、1980年同社代表取締役に就任し、同社を日本有数の金融グループに育て上げた。2014年には同グループのCEOを退任し、シニア・チェアマンに就任した。
宮内氏は学生時代、グリークラブに所属していたこともあり、クラシック音楽が好きである。そのグリークラブでは、チームワークの大切さを学んだ。よく宮内氏は合理的な経営者の代表のようにいわれることがあるが、自分ではチームワークを重視する「若草山経営」(どこが頂上かわからない)を標ぼうしている。オリエント・リースの前任である乾社長から学んだ「経営は人を信じてやるしかない」「みんなの力を合わせてやるしかない」ということを今も忘れていない。
嫌いなことは、賭け事である。やる以上は勝たなければならないのに、不確定なことはやりたくない。小さな会社を運営することによる達成感や手ごたえこそが商売の面白さであるというが、現在はグループ全体をみて経営することが多くなった。
既得権益にしがみつくような生き方は嫌いである。だから規制改革委員会は徹底的に取り組んだ。
自らは、固定観念を持たず変化が当たりまえだと考えてきた。予想外なことが起きても苦にならない。自分の直観の源泉は経験の蓄積である。だから、経験を積んだ今が、最も判断力が優れていると思う。
他人と同じことをするのが嫌いで、自らの足で立つことが好きである。
経営においては利益を重視するが、短期利益のことだけを考えているような経営者は嫌いである。やはり企業は社会のためにあると思う。
経営の第一線を退いた今、好きなことをして過ごしたいというが、やはり若い人のために役立つことをするのが、自分たちの義務であるという気持ちを持っている。
講師紹介: 楠木 建(くすのき けん)
一橋ビジネススクール 教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。
主な著書に『Managing Industrial Knowledge』(共著・Sage 2001)、『ビジネス・アーキテクチャ』(共著・有斐閣 2001)、『知識とイノベーション』(共著・東洋経済新報社 2001)など。論文多数。

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  アシスタント:小川 りかこ

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