ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
原発30キロ圏「内部被曝」の実態 > 被災者たちの地域復興 

被災者たちの地域復興


概要:
講師の上昌広氏は、東日本大震災および福島第1原発事故直後から福島県相馬市、南相馬市を一貫して見守り続けている。頻繁に被災地に入り、現地でしか分からない問題の解決に奔走していくうちに、復興は人づくりが鍵を握ること、そのためには教育の充実が不可欠であることを確信するに至った。江戸時代に2度にわたって大津波に襲われ、高台移転まで成し遂げた民度の高い地域が、いまなぜ教育格差とも言える状態に陥ってしまっているのか。医師として内部被曝対策を講じる一方、歴史的な流れに着目して現状を訴える。
上氏は1993年東京大学医学部医学科を卒業、内科研修医、血液内科委員を務めた後、1999年同大学大学院医学系研究科を修了。国家公務員共済組合虎の門病院、国立がんセンター中央病院を経て、2005年から現在の東京大学医科学研究所特任教授に就任、数々の専門委員会などの要職を歴任している。
原発事故直後に現地入りした上氏は、自身の意に反しても組織の意向で現場から離れざるを得ない人が続出する中、残されたスタッフに掛かる過重な負担と、予想もつかない切実なニーズを目の当たりにする。氏の後輩である研修医も個人の責任で現地に入り、介護老人健康施設の当直医師を担当した。支援の輪がそこから広がり、偶然に地元出身の医師が駆け付けるに至って信頼関係が深まるようになった。
上氏は内部被曝の現状を時系列的に確認しながら、時間が経過しても放射線量が減らない一部の大人について個別に原因追及する。平均値の改善ではなく、最後の一人まで被ばく状態からの脱却を目指した。天然の露地食物、中でも干しシイタケの著しい高線量が判明し、危険情報として地域で合意形成もできた。特筆すべきは、相馬市・南相馬市が早期から自主的に学校健診を徹底させ、子どもについては、ほぼ完全に対策を実施するベースができたこと。底流には江戸時代より熟成された地域コミュニティー力がある。相馬高校では、震災翌年に大学進学率が改善する。塾の先生が草の根のまとめ役をしたり、曹洞宗の高僧自ら除染を行い、汚染土を境内に保管したり、地域からリーダーが現れ臨機応変に活動している。しかし後が続かない。氏は、医師や看護師、農漁業等の専門教育機関の広がりに欠けることを指摘する。西日本地域の充実ぶりを見るにつけ、明治維新時、薩長勢力にどう対応したかが、地域特性を大きく変えたようだ。東北地方の医学部新設も確定し、伝統的地域力に専門教育が充実すれば、復興に資する人材育成の大きな力になると上氏は力を込めて語った。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 被災者たちの地域復興
00: 00: 43 被災者たちの地域復興
00: 02: 24 3月11日 15:37 南相馬市鹿島区
00: 02: 35 資料(1)
00: 02: 54 資料(2)
00: 08: 45 資料(3)
00: 09: 27 岩本修一(福岡市・医師)、森甚一(東京都・医師)、一條貞満(仙台市・医学生)
00: 16: 17 資料(4)
00: 22: 21 資料(5)
00: 22: 42 資料(6)
00: 23: 55 資料(7)
00: 23: 58 資料(8)
00: 26: 27 福島の放射線問題
00: 27: 19 月別セシウム検出率の推移
00: 28: 11 セシウム137の体内放射能量別の被験者数 高校生、成人(16歳以上)
00: 29: 30 南相馬市立総合病院で計測したセシウム137体内放射能量別被験者数(1)
00: 30: 01 南相馬市立総合病院で計測したセシウム137体内放射能量別被験者数(2)
00: 30: 16 セシウム137の体内放射能量別の被験者数 小児(15歳以下)
00: 35: 47 セシウム137再検査グラフ(1)
00: 36: 08 セシウム137再検査グラフ(2)
00: 36: 09 今現在計測されている最大値(1)
00: 38: 04 今現在計測されている最大値(2)
00: 39: 07 だからといって、全く気にせず検査も 今後必要ないというわけでもない。(1)
00: 40: 43 だからといって、全く気にせず検査も 今後必要ないというわけでもない。(2)
00: 40: 51 だからといって、全く気にせず検査も 今後必要ないというわけでもない。(3)
00: 40: 52 外部被ばく測定(1)
00: 41: 02 外部被ばく測定(2)
00: 41: 03 外部被ばく測定(3)
00: 41: 04 2011年度 全体の線量分布
00: 42: 12 全体の線量分布 (n=4135) 2012年度
00: 42: 19 全体の線量分布
00: 44: 01 高村泰広(相馬高校教諭)、藤井健志(代々木ゼミナール教師)
00: 45: 55 稲村 健 (相馬高校卒、東大理I在学中)
00: 47: 21 阿部光裕 (福島市・曹洞宗僧侶)
00: 48: 50 番場さち子 (南相馬市・学習塾経営)
00: 49: 12 加藤茂明 (相馬中央病院職員・元東大分生研教授)
00: 50: 49 人口10万人当たりの医師数(人)
00: 51: 50 医学部の偏在
00: 52: 54 戦前からの医学部
00: 53: 34 県別 対人口 国立大学運営交付金(円)
00: 56: 22 目黒泰一郎 (仙台市・医師)
00: 58: 20 結語
講師紹介: 上 昌広(かみまさひろ)


『上 昌広』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:加藤 有明

Copyright(c)