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メガトレンドを読み解く > メガトレンドを読み解く 02

人口と富


概要:
現代社会には、地球規模で対処しなければならない、人類の課題とも呼ぶべき問題が幾つも横たわっている。裏を返せば大きなビジネスチャンスにつながるものである。本番組では、メガトレンドを読み解くことで、将来有望なビジネスモデルを提案する。
今回は、人口と富の問題に焦点を当て、①人口動態変化、②人口移動、③富の再配分、④ビジネスのグローバル化によって変化する経済環境を予測し、将来、日本企業が目指すべき事業領域を吟味する。
地球規模での人口構造変化は、新興国市場が大きく成長を始めることによる直接的なビジネスチャンスをもたらすだけでなく、食料問題や高齢化といった課題も突きつける。世界保健機関によると、2040年に世界人口は90億人に増加すると推計される。バイオ燃料の使用量増など、社会的環境変化の影響もあり、穀物需用は2050年に現状の1.5倍にまで増加することが見込まれる。
一方、世界全体での耕作面積は5%程度しか拡大せず、農業生産性問題への対応が大きなビジネスチャンスになる。農業化学の分野では、収穫生産性を高める遺伝形質やストレス耐性を備えた種子が注目される。世界屈指のバイオ化学メーカー・モンサント社は、乾燥耐性コーンなど高アウトプット型種子を開発、間もなく市場に投入しようとしている。平均寿命の延びと出生率低下により、先進国では高齢化が各地で進行する。人口ボーナス期市場に進出しておくことが、グローバル競争優位になりやすい。

新興国から先進国への人口移動も起こる。2050年には、世界人口の57%が都市部に住むようになり、天津、重慶、バンコク、ジャカルタなど、人口が多いアジアを中心にメガシティーが数多く出現する。都市生活者の増加により、小売・サービス業など、都市型需用の拡大が見込まれる。企業は、国全体ではなく、ピンポイントで都市に進出する選択肢もあり得る。中流層と底辺層が消費市場としての重要性を増してくる中で、新興諸国を含めたグローバルな市場への展開が重要になっていく。事業者は、富裕層向けビジネスと、中間層向けビジネスのどの市場を狙うかを明確に定めた戦略が必要になる。
IMFによると、GDP成長率を上回るペースで貿易額が伸びていることから、企業の競争優位源泉は、グローバル・スケールへと移り始めている。自国中心の多角化戦略は意義が低下し、成長戦略上グローバル化が必須となった。日本企業は、本業中核分野でのグローバル・スケールの追求などを成長機会として捉え、大きく飛躍してほしい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 人口と富
00: 00: 50 本番組の全体構成
00: 01: 43 3.人口動態の変化
00: 02: 51 2040年には、世界の人口は90億人に増加
00: 04: 08 人口増加および、社会的環境変化の影響もあり、穀物需要は2050年に現状の1.5倍にまで・・・
00: 06: 16 耕作面積は大きくは増えないため、農業(=食糧)の生産性問題への対応が、大きなビジネスチャンスになる
00: 09: 08 農業化学の分野では、収穫生産性を高める遺伝形質やストレス耐性を備えた種子が注目される
00: 13: 05 平均寿命の伸びと、出生率の低下により、高齢化が各々に進行する
00: 14: 17 「人口ボーナス期」が今後も続く国は、限られている
00: 18: 06 「人口ボーナス期」の市場に進出しておくことが、グローバルな競争上も優位になりやすい
00: 22: 16 4.人口移動
00: 22: 48 新興国から先進国への人口移動も起こる
00: 24: 41 2025年には、世界人口の57%が都市部に住むようになる
00: 26: 06 アジアを中心にメガシティが多く出現する
00: 27: 29 新興国の都市部においては渋滞問題は既に深刻になりつつある
00: 30: 10 新興国の都市では、ごみ収集率の低さと、最終埋め立て上の衛生管理に問題があるところも多い
00: 31: 39 都市化の進行とともに、犯罪への対処が重要性を増す
00: 32: 34 新興国におけるメガシティの増加は、世界的な課題とともに、企業のビジネスチャンスももたらす
00: 37: 43 5.富の再配分
00: 38: 19 所得の格差は現在も存在するが、将来的にも存在し続ける
00: 38: 57 2025年までに、BRICsで多くの人口が「中流層」に流入する
00: 40: 55 新興国においては、ビジネスチャンスも二極化していく
00: 48: 10 6.ビジネスのグローバル化
00: 48: 59 経済がグローバル化していることの裏付けとして、GDPの成長率を上回るペースで貿易が伸びている
00: 50: 02 グローバルなM&Aによって業界再編が起こっている
00: 53: 01 企業の競争優位の源泉はグローバル・スケールへと移り始めている
00: 58: 44 人口と富:日本企業にとっての成長機会とは?
講師紹介: 岸本 義之(きしもと よしゆき)
PwCコンサルティング合同会社 ストラテジーコンサルティング シニア・エグゼクティブ・アドバイザー
東京大学経済学部卒業、ノースウェスタン大学MBA、慶応義塾大学大学院経営管理研究科博士課程修了、博士(経営学)。15年以上にわたり、銀行・証券・保険・ノンバンクなどの金融機関に対し、全社戦略、営業マーケティング戦略、リスク管理、グローバル戦略、組織改革などのプロジェクトを行ってきた。
マッキンゼー・アンド・カンパニー(マネジャー)を経て、現職。

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  アシスタント:加藤 有明

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