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BPUプロフェッショナル系 イノベーション > イノベーションライブ86:一條和生

ネットワーク時代の価値創造:インターネット時代にデファクト・スタンダードはいかにして形成されるか


概要:
みなさんの業界でデファクトスタンダードの生まれ方について何か変化はありますか?

リナックスの台頭で、これまでウィンドウズ1本であったプラットホームに変化が現れてきています。また、移動可能な電子装置と固定した電子装置との間の短距離間を、無線で接続する技術、「Bluetooth」が2001年にオープン化されることにより、新たな商品が生み出されてきます。

今回は、低公害車「プリウス」はなぜ売れなかったかという検証とともに、次々と変わるIT時代の「価値創造」について考えます。

●Chart1;オープンソース化による新しい価値創造

1.リナックス;オープンソースであるために全世界の技術者、企業が開発 に参加可能
2.ウィンドウズ;マイクロソフト一社で開発、ソースは企業秘密であり非 公開

●Chart2;2001年はBluetooth 元年

1.Bluetooth ;移動性と固定の電子装置との間の短距離の無線リンクのこ と。携帯電話で自販機からジュースを買ったり、パソコン、ネット家電など を無線でつなぐ際に利用される技術として期待が高まっている。エリクソン 社が提唱

2.NTTドコモ;2001年度開始予定のW-CDMAサービスに向けて Bluetooth 対応の端末を準備中

3.東芝;Bluetooth PCカードは既に製品化。対応のプリンタ、デジタル カメラ、ワイヤレスヘッドホンなどを準備中

4.マイクロソフト;インテルと共に2001年前半にBluetooth ウィンド ウズに標準でサポート可能とするためのロードマップ策定中

5.半導体メーカー;富士通、日立、三菱電機など2001年半ばまでの出 荷予定を明示

●Chart3;Bluetooth オープン化の歴史

1.エリクソン社が、技術をオープンの決断
2.SIGの参加企業は2000社に;通信業界、PC業界に止まらず、家 電・自動車業界からも参加/日本からは日立、三菱電機、ソニー、NTTド コモ、東京ガス等約90社
3.Bluetooth 普及のためのさまざまなサポート

●Chart4;Bluetooth オープン化による価値創造

1.相互接続性への万全の対応
2.企業間の提携促進
3.業種横断的な規格に

●Chart5;エリクソンがBluetooth をオープン化した背景

1.続々グローバル化する市場環境
2.開発スピードと開発コストの短縮への期待
3.知的財産所有権を競争力の源泉と考えていない

●Chart6;ハイブリッドカー「プリウス」の不振

1.97年から売り出して中々売れた。12月の発売時は、3500台の予 約殺到。98年1月には生産規模を月1000台から2000台にした

2.しかし、その後の販売台数は月1500台程度にとどまり、現状では1 000台の生産に

3.2000年9月までで通算40000台を販売

4.同時に、

講師紹介: 一條 和生(いちじょう かずお)
一橋ビジネススクール 教授
日本における知識創造理論の権威の一人。1996年には、ダイヤモンド・ハーバードビジネスが行ったアンケート調査で、研修トレーニングに企業からよく求められる20人の大学教師の一人に選ばれている。一橋大学社会学研究科博士課程卒業。ミシガン大学経営大学院にて博士号(経営学)。
専門は組織論。

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  アシスタント:馬場 由利子

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