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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー337

【クオリティ国家・ドイツ Part2】
分散型国家の繁栄に学ぶ


概要:
<二ヶ国語>

ドイツでは、国内16の連邦州それぞれが独立した政府として自立し、お互いに切磋琢磨しながら高い国際競争力を培ってきた。
その強さのベースには、①物価安定とインフレ抑制を最重視した中央銀行システム。②中等教育の早期から職業を選択し専門性を身に付ける人材教育制度。③断トツの世界市場シェアを誇る中小企業の存在がある。
本番組では、向研会が視察で訪れた企業などの実例を紹介し、クオリティ国家・ドイツの強みを検証し、日本が世界市場で生き残るために必須となる戦略を提示する。

ドイツ経済は、物価安定とインフレ抑制を最重視するユニバーサルバンクと、第2次大戦の復興、中小企業対策などを業界横断的に支援する専門銀行によって支えられている。独中央銀行は、安定した経営を続け、2013年時点で、欧州中央銀行へEU内最高の約18%出資を行うまでに至った。KfW(復興金融公庫)は、米国マーシャルプランの具体化、第2次大戦後のドイツ復興を金融面から促進するため、1948年に設立された。発行株式は全て政府が保有し、人口動態の変化に合わせた経済に備えることを目標に、業界横断的に傾斜配分で投資を行い、産業振興の誘導なども可能になっている。
ドイツの製造業は、工業技術と起業家精神が融合し、小さなソリューションを見つけ、その後じっくりと事業を醸成展開してきた。この風土を支えるのは、ドイツ流の職業訓練制度、デュアル・システムだ。10歳の時点で子どもたちに将来像を選択させ、企業と政府が協力して特定の能力を持った人材をトレーニングする。これにより、強い企業の根幹をなす、非常に高度なスキルを持った労働力が創造できる。例えばコラーゲン市場で100%のシェアを持つドクター・ズベラックなど、「隠れたチャンピオン企業」と呼ばれ、無名ながら世界市場において上位に位置する中小企業が多数誕生している。
日本は、現時点で短期的な業績アップを求める米国型のビジネスモデルを踏襲しているが、このままでは追い上げが激しい途上国との競争に勝利することは難しい。日本には、ドイツ同様、家族的堅実経営を続ける老舗企業が数多く存在する。事業家は、ドイツ流職業教育・人材育成の哲学を理解できるはずだ。日本は、分散型国家に学び、それぞれの地方が多彩な産業で自立しグローバルに展開できれば、強い経済を取り戻すことができるだろう。
大前氏の著書『クオリティ国家という戦略』では、ドイツ、スイス、シンガポールなど高い国際競争力を持った国家の仕組みが詳細に紹介されている。ぜひ参考にされたい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 分散型国家の繁栄に学ぶ
00: 02: 42 向研会2013年度視察国のドイツと訪問都市
00: 03: 07 向研会2013年度視察での視察先
00: 07: 47 ドイツと日本の一人当たりGDPの推移
00: 07: 54 ドイツの貿易相手国・地域
00: 08: 42 ドイツの貿易品目
00: 09: 37 主要国の輸出総額の推移
00: 09: 51 主要国の経常収支の推移
00: 10: 27 主要国の対外・対内直接投資の状況
00: 11: 22 ドイツの財政状況
00: 14: 17 論文当たり被引用数
00: 15: 46 Roland Berger概要
00: 20: 52 ドイツ中小企業の特徴
00: 22: 12 欧州主要国の企業規模別の付加価値伸び率
00: 22: 59 要請した銀行融資をほぼ受けられた企業の比率
00: 23: 36 ドイツの“隠れたチャンピオン”企業
00: 24: 39 Deutsche Bundesbank概要
00: 26: 06 欧州中央銀行への国別拠出比率
00: 27: 15 ドイツのハイパーインフレと中央銀行への影響
00: 29: 37 ドイツの金融機関の類型
00: 32: 07 日・米・欧における銀行・証券間のファイアーウォール規制
00: 34: 04 KfW(復興金融公庫)概要
00: 35: 42 KfWによる融資の仕組み
00: 36: 16 KfWを取り巻く環境とその業務の変遷
00: 44: 16 主要国の主な公的金融機関と貸出残高
00: 45: 37 Commerzbank概要
00: 46: 33 資産額トップ50にランクインしたドイツの銀行
00: 51: 08 ドイツの教育制度
00: 53: 09 主要国の大学進学率
00: 54: 03 ドイツのデュアルシステム
00: 55: 50 Bundesinstitut fur Berufsbildung (BIBB:職業教育訓練研究機構)概要
00: 57: 18 ドイツのデュアルシステム発展の歴史的経緯
00: 58: 56 ドイツのデュアルシステムの意義
01: 00: 15 デュアルシステムの費用負担割合と企業の考え
01: 08: 50 マイスター制度
01: 10: 53 ドイツと欧州主要国の若年失業率の推移
01: 11: 17 主要国の製造業ワーカーの給与水準
01: 11: 56 中等教育における学校別在学者割合の推移
01: 13: 14 ドイツの職業訓練教育を巡る近年の課題
01: 15: 29 IDS概要
01: 24: 20 Robert Bosch概要
01: 25: 21 自動車部品メーカーの売上高ランキング
01: 34: 12 SAP概要
01: 41: 31 BASF概要
01: 42: 28 世界の化学メーカーの売上高ランキング
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。
オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。

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  アシスタント:大里 希世

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