ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > 内田和成のビジネスマインド 25

経営者の意思決定(1)科学的アプローチ


概要:
我々は普段から必ずしも合理的に意思決定しているわけではないが、経営者であるなら、ことビジネスにおいては合理的に意思決定すべきであろう。しかし、全ての経営者が、やはり合理的な意思決定を常にしているわけではない。どのようにすれば、合理的な意思決定ができるようになるのだろうか。
今回は、デシジョンツリー、カットオフレート、NPV、シミュレーションという意思決定において使用する科学的アプローチの手法を紹介する。
デシジョンツリーとは、意思決定における様々な選択の分岐をツリー状に図式化、構造化したものである。例えば、投資案件において期待される利益よりもコストの方が大きければ、投資すべきではないし、利益とコストが逆であれば投資すべきである。しかしさらに複雑な選択要素がある場合、ツリーに構造化し、それぞれの確率を加味した上で、意思決定することが合理的である。
カットオフレートとは、投資案件などにおける切り捨て基準のことである。投資案件を判断する場合、利益率や利益額、投資の独立性、投資可能資金額、他の投資案件との比較などを勘案する。例えば、利益率の高い順に案件を並べて、投資可能資金額によって案件を決めることが合理的である。だが、資本コストをカットオフレートにした場合、資本コストの率より低い投資案件は切り捨てなければならない。
NPVとは、将来獲得できるキャッシュを現在の価値で割り引いて評価するための方法である。例えば、1年後に獲得できる1万円は、現在の1万円より利息の分だけ価値が低くなる。だから設備投資案件などを評価する場合、複数年にわたって利益が見込まれるとしても、それを現在価値に割り引いた上で計算しなければ、判断を誤ることになる。
シミュレーションとは、複雑な事象を定型化して行う模擬実験のことである。例えば、モンテカルロシミュレーションという手法は、リスクの捉え方が複雑な投資案件などについて、コンピュータ上でシミュレーションを繰り返し行って、出た結果を統計的に評価、判断する。
このようにビジネス上の様々な案件は、複雑すぎたり、確率が多様だったりすることが多いが、可能な限り数字に落としてみて、その結果をもとに判断を下すことが科学的なアプローチである。
経営者の意思決定は、不確実なことをいかに「見える化」するかにかかっているのである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 経営者の意思決定(1)
00: 00: 43 経営者の意思決定(1)
00: 02: 35 経営者の意思決定(1) 今日のメインテーマ
00: 03: 41 どのように意思決定しますか?
00: 12: 11 経営者の意思決定(1) 本日の内容
00: 12: 39 科学的アプローチ
00: 13: 17 薬の研究開発A
00: 14: 56 薬の研究開発A 解答例
00: 16: 47 薬の研究開発B
00: 18: 32 デシジョンツリー
00: 21: 06 デシジョンツリー(解き方)
00: 24: 42 3つの投資案件
00: 26: 36 3つの投資案件:考え方
00: 27: 53 3つの投資案件:図にしてみる
00: 28: 31 3つの投資案件:投資可能金額
00: 33: 13 3つの投資案件:資本コストの考えを入れる(1)
00: 33: 59 3つの投資案件:資本コストの考えを入れる(2)
00: 36: 11 時間の価値
00: 39: 19 設備投資案件
00: 40: 12 設備投資案件(解答)
00: 41: 51 キャッシュフローの見える化
00: 45: 11 モンテカルロシミュレーション
00: 48: 56 シミュレーションの前提条件
00: 53: 01 モンテカルロシミュレーション結果(例)
00: 58: 14 経営者の意思決定(1) 科学的アプローチ:まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

『内田 和成』をamazon.co.jpで検索

Copyright(c)