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BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > 内田和成のビジネスマインド 23

勝ちパターンの研究(8)日本のプロ野球


概要:
巨人の試合をテレビで観る機会が少なくなってきたために、日本のプロ野球人気に陰りがみられると一般には考えられている。しかし観客動員数の推移によると、この25年で右肩上がりの増加を続けていることが分かる。かつてセ・リーグの球団は、テレビ視聴率の高さを前提にした広告収入モデルで成り立っていたが、視聴率が低迷する今日、収益モデルの転換を迫られている。パ・リーグの各球団を中心にそれぞれのビジネスモデル改革策を紹介する。
日本のプロ野球12球団のうち、現在でも9球団が実質赤字経営であり、親会社の補てんがなければ存続できない状況にある。
かつてプロ野球球団は、親会社の広告塔であると考えられていて、会社のブランドイメージ作りや本業の売上増に貢献する代わりに、球団の赤字を親会社の広告費として損金算入することで成り立っていた。
特にセ・リーグの球団は、巨人戦の人気のおかげで、主催試合の放映権料が大きな収入となっており、赤字の幅を縮小することができた。
しかし巨人戦のテレビ視聴率が下がり、テレビ放映そのものが減少した現在では、放映権料をあてにできず、球団の経営を圧迫するようになっている。そのため、親会社の広告費枠として賄いきれない会社も出てきている。
ところが以前から巨人戦人気の恩恵を受けられなかったパ・リーグの各球団は、放送権料に頼らない経営を志向してきており、徐々にその効果が表れてきている。
新規参入の楽天は、宮城Kスタジアムの営業権を取得し、チケット収入だけではなく、スポンサー収入、グッズや飲食収入を得ることで、初年度から黒字となった。
札幌に移転した日本ハムは、地域密着を掲げ、特設シートの設置や球場内イベントなどファンサービスを徹底することで、観客動員数を倍増させた。
ロッテは、マリンスタジアムの指定管理者となり球団と球場の一体化経営を行う。営業時間を延長して試合前後のイベントを充実させている。またファンを会員化して、CRMを導入してサービスの向上に努めている。
ソフトバンクは、ダイエー時代からの改革を引き継ぎ、商標使用を無償化するなど地元密着と貢献を徹底するなどして、圧倒的な観客動員数を誇る。
パ・リーグの各球団は総じて顧客満足度が高い。これは、ターゲット顧客を広告主ではなく、球場に足を運ぶファンであると捉えているということである。
このようにプロ野球の世界においても、ビジネスの勝ちパターンが存在するのである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 勝ちパターンの研究(7) 日本のプロ野球
0.0: 0.0: 40 勝ちパターンの研究(8) 日本のプロ野球
0.0: 1.0: 41 日本プロ野球の現状
0.0: 2.0: 37 プロ野球観客動員数推移(1980-2004)
0.0: 4.0: 7 球団別観客動員数
0.0: 5.0: 35 WHY?
0.0: 8.0: 35 巨人戦ナイターのテレビ視聴率の推移
0.0: 11.0: 9 巨人戦の放映試合数と視聴率
0.0: 21.0: 2 セ・リーグのビジネスモデル
0.0: 22.0: 34 パ・リーグの戦略
0.0: 22.0: 49 以前のパ・リーグの課題
0.0: 25.0: 26 2003-2010の各球団収入推移
0.0: 26.0: 51 球団別観客動員数
0.0: 35.0: 0 楽天の参入
0.0: 38.0: 54 日本ハムの札幌移転
0.0: 43.0: 52 ロッテの挑戦(2005年より構造改革)
0.0: 49.0: 36 ソフトバンクの戦い方
0.0: 53.0: 44 パリーグの本拠地(フランチャイズ都市)
0.0: 54.0: 45 ファンサービス評価ランキングでパ・リーグが上位独占
0.0: 56.0: 30 今回の勝ちパターン まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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