ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ583

女性リーダーをめぐる日本企業の宿題
ゲスト:石原直子氏(リクルートワークス研究所 主任研究員)


概要:
日本では2005年ごろから女性の活躍を推進する動きが強まり、育児休職や時短勤務など、仕事と家庭の両立を支援する企業も増えた。一方、まだ女性の管理職は少なく、十分に活躍の場があるとはいえないのが現状だ。これからは女性を高いポストで活躍させる方策が必要なのではないだろうか。
今回はリクルートワークス研究所で女性管理職や事業創造人材、高度外国人材などを研究する石原直子氏をゲストに迎え、女性の職務における実情や、リーダーの育て方など、男女問わず根本的に見直すべき人材育成について提言する。
各国の社会進出における男女格差を示すジェンダーギャップ指標で、日本は世界で105位と、先進国の中で圧倒的に下位であり、管理職に占める女性比率も欧米の20~30%に比べ、日本は6・9%と極めて低い結果となった。管理職になるためには、さまざまな部課での経験が必要となるが、日本企業では異動を経験する男性が53・8%に対し、女性は33・2%。女性の管理職が少ないのは、異動させない風潮が原因ではないだろうか。
キャリアにおいて出産での休職がマイナスになる環境では、女性が出産をためらい、少子化や高齢出産につながるため、社会的な問題にも直結する。家事や育児のライフイベントに影響を受けるのは、絶対的に女性の方が多く、これを変えることは難しい。この前提を踏まえて女性のキャリアを生かすためには、特に出産・育児の負担が大きいことを考え、出産平均年齢の30歳までに多くの仕事を経験させることがポイントとなる。
入社直後の5年で3部署を経験し、27歳でリーダー職になるくらいの急成長が理想だ。次の10年は、ずっと勤め続けることを強いると、出産をする女性は脱落者になるため、マラソン型ではなく短距離走5回と捉えるといいだろう。10年を漫然と過ごすのではなく、「2年×5モジュール」で、2年ごとに異動やミッション変更をしながら、その都度、新たな能力を身に付け、妊娠・出産から復職までの2年間も1モジュールと換算しよう。
リーダーとして活躍するためには、産休後は早く復職し、フルタイムで働くことが望ましいが、1日12、13時間もの勤務は育児をする女性には厳しいため、8時間を基準にしたい。いかに短時間で重要な仕事をするか、生産性の改善が両立支援の鍵になりそうだ。
マラソンができないならアウトという古い意識を払拭すると同時に、会社側は早い段階で「全員がリーダーになれる存在だ」と、育てる意思や期待を伝えることが大切である。リーダーの早期育成はグローバル社会を生き抜くためにも有効な教育方策といえるだろう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 女性リーダーをめぐる日本企業の宿題
00: 01: 07 石原直子氏 プロファイル
00: 02: 20 女性リーダーをめぐる日本企業の宿題
00: 02: 25 今日の流れ
00: 06: 52 ジェンダーギャップ指数
00: 08: 32 管理職に占める女性比率
00: 09: 37 現在の勤務先での異動経験者
00: 11: 11 昇進を伴う異動
00: 11: 58 女性のキャリアは年齢との競争
00: 16: 16 <最初の5年>入社直後のスタートダッシュで急成長を実現
00: 17: 05 意図的な「速い異動」入社5年で3部署の経験27歳でリーダー職へ
00: 23: 19 <次の10年>2年1単位×5モジュール30代で管理職へ
00: 31: 14 経験値不足を言い訳にしない 安易にスペシャリストを選ばせない マラソンではなく複数の短距離走を
00: 36: 51 <両立支援>育休は短めに時短も最小限にいかにフルタイムで働くか
00: 41: 35 最大の両立支援は生産性の改善
00: 45: 48 <長期キャリア展望>長期キャリアを視野にリーダーシップは必須
00: 48: 56 ロールモデル不在を受け入れる 育てる意思と期待を伝え続ける
00: 54: 26 男性の家事参加時間
00: 59: 04 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

『高橋 俊介』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:岩崎 里衣

Copyright(c)