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BPUプロフェッショナル系 起業と経営 > アタッカーズ・ビジネススクールアワー116

カカクコムの今後の成長戦略に迫る!
講師:田中 実(株式会社カカクコム 代表取締役社長)


概要:
電器製品の購入を思い立ったとき、相当数の人が価格比較サイト「価格.com」を訪れる。同サイトは購入行動のサポートとして絶大な価格情報力を発揮している。サイトを運営するのは株式会社カカクコムだ。同社は飲食店紹介サイト「食べログ」も開設し、両サイト合計でついに4500万人の月間利用者を記録した。率いるのは代表取締役の田中実氏。銀行出身の氏が、生き馬の目を抜くインターネット業界に転身し、いかにして同社の発展に磨きをかけたのか。今回は「ずる賢い」とまで自称する経営戦略を存分に語ってもらった。
カカクコムは槙野光昭氏が1997年に創業、価格.comは価格比較サイトの嚆矢だ。
田中社長は1986年三菱銀行(当時)入行後、株式会社デジタルガレージに転職、カカクコムへの出資に尽力した縁で、取締役を経て2006年、カカクコム代表取締役社長に就任した。創業者槙野氏の思いであるユーザー寄りの精神を受け継ぐ。掲載店からの手数料収入が大事な収入源にもかかわらず、価格情報を安い順に並べるのは、ユーザー側が真に求めているからだ。
サイトの情報発信力を手放せなくなった掲載店が急速に増えていくことになる。弱点もあった。耐久消費財故にユーザーは購入後にはサイトを見ない。お盆など長期休暇時も需要が減る。
これを補うために登場したのが「食べログ」だ。実はサイト内情報の大半は掲載店側で入力されている。カカクコム側で書き込むのは店の住所等の基本情報だけだ。同社では価格調査やサーバー運営コストを極力掛けない。「ずる賢い」経営戦略は、ここでさらに浸透する。社長が「肝」とするのはコミュニティー管理手法だ。サイト内の多種多様なユーザーレビューを、同意を前提に訂正、削除している。誹謗中傷や事実誤認は当然としても、掲載店に直接関係しない書き込みなどが対象になる。取捨選択は言葉にできないノウハウだという。玉石混交とされるネット情報の世界で、同社サイトのユーザーレビューは信頼度が上がった。
購買決定に役立つ情報へ深化したことがサイトの価値を高め、他社にない強みになった。サイトはユーザーが情報選択するための検索機能に徹する。情報の質が要であり、質を維持するための資産以外は持たないビジネスモデルだ。同社は2005年に東証一部上場を果たした。
社長は、銀行時代の知見を生かし、金融関係の分野の売上を伸ばしていく考えだ。収益源を多様化すると容易にまねされにくいモデルにもなる。資産は人であると語り、個人の能力を引き出すために社内の組織改革も進めた。緻密な分析を披露した社長は、一方で「古いようだが経営者は身を削って」と助言する。
講師紹介: アタッカーズ・ビジネススクール(あたっかーず・びじねすすくーる)
大前研一が塾長を務めるアントレプレナー(起業家)養成学校、アタッカーズ・ビジネススクール。「アタッカーズ・ビジネススクールアワー」では、その講座の中から選りすぐりの講演をお届けします。現在活躍しているトップ起業家が成功するまでの苦労話をおりまぜながら、その成長要因や戦略の本質を本音で語ります。

<大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール>
お問い合わせ先:03-3239-1410
ホームページ:http://www.attackers-school.com

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