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> 組織人事ライブ109:高橋俊介

キャリアショック(4) --キャリア自律を前提とした企業人事--
問いかけ:個人のキャリア自律を後押しするために会社はどんな人事改革をすべきだと思いますか?


概要:
4回目の今日はキャリア自律を前提とした企業側の人事について考えます。本人がキャリア自律を目指しても、肝心の企業がそれにどう対応するのかが見えてこないと、安心してキャリアを作っていくことができません。社内でのこれまでの事例や、今後に予想される 展開などを把握するにはどのような方法があるのか、また、キャリア自律支援プログラムなどについて考えていきます。

●社内のキャリア自律度を分析
1.社内自律キャリア人材面接調査2.キャリア自律度と組織特性の関係;キャリア自律度が出やすい事業と出にくい事業がある3.キャリア展望とニーズ調査4.継続的調査の第一歩5.社内キャリアプロセス研究と事例収集

●出世のルール、市場のルール
1.予見性、序列性、一律性の改革2.先を見せて安心させる制度はやめる3.序列的意味合いの無い、少ない制度4.業種別、職種別の賃金相場反映;一律型でなくなる5.等級のないジョブロールによる賃金管理6.ジョブファミリーをまたがる異動は本人意思、会社都合、ポテンシャルの三条件必要;IT関係事業などに多い

●社内人材市場の流動化推進
1.社内公募による異動に一定の目標値を2.現所属長の抵抗への対応が不可欠3.使いやすいウェッブデザインやアセスメントツールなどの開発も重要4.個人アセスメントにはASPの活用も5.気づきのキャンペーン;HPの場合は、社内報での告知など

●キャリア自律支援プログラム
1.キャリアカウンセラーの育成、提供2.心理学的側面以上に、担当分野のキャリア形成プロセス、職種動向、キャリアを仕掛けるテクニックやツールの知識が重要3.どうやって中立性を保つか4.キャリアネットワークの支援5.選択型研修や社内公募など、何が提供できるのかがないと逆効果

●本来の意味での成果主義実現
1.能力に報酬、実績にポストで報いる仕組みを逆転させる2.賃金から入り賃金でなくスタートさせる成果主義でなく、人材フローから入り賃金に向ける3.固定給は期待成果期待役割の相場で、プラス貢献度に応じた分配4.それは知的資本投資への配当である

●Q&A
Q.キャリア自律を後押しするために会社はどんな人事改革をすべきと思いますか?
A1.部下のキャリア自律の芽をつまない管理者を育てる必要があるのではないでしょうか。しっかりした管理職教育をする必要もあると思います。
A2.プロフェッショナルとなるべく研修を整備すべきだと思います。会社もそのようなプロフェッショナルが喜んで働いてくれるような存在に変わるべきであり、プロ同士の緊張感のある関係が望ましいと思います。

講師紹介: 高橋 俊介(たかはししゅんすけ)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。主な著書に「自由と自己責任のマネジメント」「自立・変革・創造のマネジメント」「キャリアショック」「組織改革」「人材マネジメント論」がある。

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  アシスタント:日下千帆

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