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幸せな働き方を考える > 幸せな働き方を考える 09

ブータンの幸福感
ゲスト:福永正明氏(岐阜女子大学 南アジア研究センター 客員教授/日本GNH学会 副会長)


概要:
ブータンと聞けば「幸せな国」と連想する人も多い。幸せとは何だろう。健康、名誉、名声、経済的な豊かさ、それとも精神的な充足感か。ブータンでは幸せについて考えようという発想が基本にあり、GNH(国民総幸福量)増加を政策の中心としている。
最終回のゲストは、岐阜女子大学南アジア研究センター客員教授で、日本GNH学会副会長でもある福永正明氏。ブータンと日本の違い、ブータンにおける幸福感、これからのブータン等について解説していただく。
ブータンには、中国とインドに挟まれた、九州とほぼ同じ面積を持つ国土の山あいに約70万人が住んでいる。水力発電で得た電気をインドに輸出し、自給的な農業や、観光が主な産業だ。豊かな自然や仏教遺産を守るため、外国人観光客からは滞在費用として1日250米ドルという公定料金を課すなど制限を設けている。貧困層も多く、海外からの経済援助は欠かせない。ブータンでは政府も国民も、物質的な豊かさではなく、人間にとっての幸せとは何なのかを第一に考えている。あなたが幸せなら自分も幸せであるという、利他的な考え方である。
GDPや識字率が政策の最上位にあるのではなく、国民がどれだけ幸福感を持っているかということが国づくりの最大指標となっている。ブータン人は見返りを求めず奉仕する精神が強い。そこにはチベット仏教国における思想が根深くある。現世で徳を積むことが来世につながり、ねたみや見返り等を持つのは、その道に外れるということだ。人付き合いでは、ブータン人は相手を敬い、マイナス評価はしない。離婚はマイナスと考えれば不幸かもしれないが、無理に我慢して生活するのはよくないという考えから離婚率は高く、不名誉なことではないと広く受け入れられている。仕事は人のためになるかという視点で捉え、自分でするより人に教える方がよいとの考え方が主流だ。目標を立てるのも実行するのも失敗するのも自分となると挫折や不満が訪れる。自分自身を悟り無駄な背伸びをしないことが、よい行動、よい結果につながり、幸せに通じる。日本では、よい結果を求めるがために無理な行動をし、心がゆがむような、逆の方向に向かっているのかもしれない。
今後もブータンでは若い人たちが幸福を中心とした国づくりを進めていくだろう。幸福は与えられる満足感とは違い、自分で動き、自分でつくっていくものだ。日本も、GDPだけでなく、GNHを基軸として考えていく必要があるのではないだろうか。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ブータンの幸福観
00: 02: 47 今回の流れ
00: 03: 20 ゲスト 福永正明さん
00: 08: 04 ブータンについて
00: 14: 07 ブータンの幸福度
00: 21: 56 ブータンと日本
00: 31: 07 ブータン人の幸福論(1)
00: 34: 57 ブータン人の幸福論(2)
00: 39: 51 ブータン人の幸福論(3)
00: 42: 45 ブータン人の幸福論(4)
00: 44: 56 ブータン人の幸福論(5)
00: 50: 04 ブータン人の幸福論(6)
00: 54: 58 ブータンのこれから
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:田幸 知有紗

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