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幸せな働き方を考える > 幸せな働き方を考える 01

「満足感」と「幸福感」


概要:
人生において究極の目的である幸福は、企業の業績にも相関がある。海外の研究では、幸福度が高い従業員は生産性・売り上げ・創造性が高いという調査結果が出ている。企業は人材競争力を高めるべく、社員の幸福度向上に取り組むべきだろう。
本シリーズでは、企業と従業員、そして社会全体が幸福になる働き方を考えていく。
第1回目は「満足感」と「幸福感」の違いを解説し、幸福度が高い人の特性、幸福度の段階、企業が取り組むべき幸福度の向上について考察する。
何かを与えられることで感じる「満足感」に対し、「幸福感」は自分で獲得するものである。例えば企業は、社員の満足度を高めるために職場環境や福利厚生などを充実させることが多い。もちろん一定の満足感を与えることは不可欠だが、過剰に与えても幸福感は高まらない。誰かから与えられた物や金、一般的な成功モデルになぞらえた地位や知識を持つだけでは、一定の満足は得られる反面、心からの幸せを感じられない人も多いようだ。企業は社員に与え続けるだけでなく、幸福度向上への取り組みを考えなければならない。
幸福度が高い人の特性として、勇気、正義、創造性、節制、関係性、人間性が挙げられる。世間体よりも自身の生き方を選び、公正な方法で行動を起こし、欲張り過ぎず、多くの人と関係を築き、世の中や人々の幸せに貢献することで、自身の幸福度も高まるのではないだろうか。企業だけでなく個人も、満足度の追求を卒業し、自身の力や特性を発揮することで幸福度を高めていくようにシフトチェンジをすることが必要である。
幸福には3段階あり、まずは収入や住居を確保し、普通に生活ができるという「基礎的幸福感」が根底となる。これが満たされると、他者との比較による「相対的幸福感」が生まれ、その上で、自ら考えて行動し、自己実現や社会貢献をすることで「絶対的幸福感」を得ることができる。相対的幸福感を求め続ける人も多いが、他者と比べて何かが足りないから不幸だと考えるのではなく、自分自身・取り巻く環境や人々・将来展望をポジティブに捉えながら、自分なりの絶対的幸福感を追求していくことが大切である。
これからの企業はES(従業員満足度)やCS(顧客満足度)に加え、EH(従業員幸福度)やCH(顧客幸福度)というHappinessを高めること、つまり社員や顧客が自ら取り組んで獲得する実感を、どうつくるかが鍵になる。幸福とは与えられるものではなく獲得すべきものであり、「幸福力」の向上が人生の成功につながると意識しておこう。
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:田幸 知有紗

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