ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > 内田和成のビジネスマインド 21

勝ちパターンの研究(6)捨てる経営


概要:
顧客満足度を高めるために、様々な顧客の要求に応えてサービスを付加していくと、コストが高くなってしまう。かといってコストを減らすためにサービスを削減していくと顧客の要求に応えられなくなってしまう。その低価格と上質なサービスという矛盾する二つをホテル業の中で実現しているのがスーパーホテルである。
“戦略は捨てることなり”という言葉通りのスーパーホテルの勝ちパターンをブルーオーシャン戦略にあてはめて紹介する。
スーパーホテルは1996年創業のビジネスホテルである。ここ数年も右肩上がりの成長を続けており、2012年の売上高が197億円。2013年度の店舗数は全国に106店である。 スーパーホテルの勝ちパターンは、低価格と上質なサービスを両立させることである。そのため、顧客ターゲットをビジネスマンとそのリピーターに絞り込み、そのターゲットに必要なサービスは足し算し、不要なサービスは引き算することを徹底した。
店舗のコンセプトは「安全・清潔・ぐっすり眠れる」であり、ビジネスマンが要望する「快適な睡眠」「天然温泉」「おいしい朝食」「チェックアウトの時間削減」などのサービスを強化し、それ以外のレストランや宴会場など本来ホテルの収益源となるサービスを廃止した。
ブルーオーシャン戦略の「アクションマトリクス」では、従来のサービスから「取り除く」「減らす」「増やす」「付け加える」ことで、競争のない状況を作り上げることができるとしている。 これをスーパーホテルにあてはめると、「取り除く」のは、レストランや宴会場、チェックアウトの時間(鍵そのものの廃止)、電話機、部屋の冷蔵庫の中身、夜間のフロント業務など。「減らす」のは従業員数、掃除の時間、室内の音、照明などである。このことにより、低コスト化を実現した。
それに対して「増やす」のは、快適な睡眠環境、おいしい無料朝食、フロントでのコミュニケーションであり、「付け加える」のは、枕の種類、天然温泉、ITシステムによる管理である。こうして、低価格と上質なサービスの両立を実現している。
顧客満足度を上げるためには、サービスを付加することに注力しがちであるが、それではコストが上がる一方である。逆に「捨てる」経営を行うならば、低コスト化を実現しながら、無理のないサービス付加が可能になるのである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 勝ちパターンの研究(4)捨てる経営
00: 00: 37 勝ちパターンの研究(6)捨てる経営
00: 01: 32 今日のメインテーマ “戦略とは捨てることなり”
00: 02: 45 勝ちパターンの研究(6)捨てる経営 本日の内容
00: 04: 14 サービス業の顧客満足度調査(2011)
00: 05: 32 スーパーホテルLOHAS・JR奈良駅
00: 07: 25 スーパーホテルの売上高と店舗数
00: 07: 49 スーパーホテル
00: 09: 21 スーパーホテルのコンセプト
00: 12: 40 スーパーホテルの割り切り
00: 18: 38 スーパーホテルの魅力
00: 28: 09 低価格実現の秘密
00: 32: 51 勝ちパターンの研究(6)捨てる経営 本日の内容
00: 34: 06 アクションマトリクス
00: 36: 12 アクションマトリクス:シルク・ドゥ・ソレイユの例
00: 39: 15 シルク・ドゥ・ソレイユの戦略キャンバス
00: 41: 43 女性専用フィットネスクラブ カーブス
00: 43: 01 カーブスの引き算
00: 45: 56 ブルーオーシャン戦略の土台
00: 46: 44 アクションマトリクス:スーパーホテルの例
00: 48: 54 スーパーホテルの戦略キャンバス
00: 55: 33 スーパーホテルの勝ちパターン 捨てる経営
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

『内田 和成』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:櫻井 彩子

Copyright(c)