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BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > 内田和成のビジネスマインド 19

勝ちパターンの研究(4)中小企業の価値パターン
ゲスト:岡田恵実氏(独立行政法人 中小企業基盤整備機構 新事業支援部ハンズオン支援グループ ハンズオン支援課 課長代理)


概要:
日本に6万社あるといわれるものづくり中小企業は、大半が大手メーカーの下請けとして、それなりに安定した経営を続けてきた。しかし、近年、大手メーカーの衰退や生産拠点の海外移転に際して、これまでと同じような経営では厳しい状況に追い込まれ、生き残ることは困難になってきた。大企業のそれとは全く異なるものづくり中小企業の勝ちパターンについて、中小企業支援に取り組む中小企業整備基盤機構の岡田恵実氏に企業事例を基に聞く。
株式会社ベルニクスは、従業員92名の電源装置の設計、開発を行う企業である。同社は「世界一の電源」の称号を得た高い技術力を背景に、医療器具や航空機など生命や財産にかかわる分野に集中し、多くのシェアトップ商品を持つ。コストよりも技術や品質を優先し、競争相手の少ないニッチな市場に特化することで、ベルニクスに頼むしかないという独自の地位を築いている。また同社が行うのは開発、設計のみで、生産は大企業等に委託している。

國本工業株式会社は、従業員61名の自動車や二輪車部品の製造、金型設計・製作を行う企業である。同社は大手二輪車メーカーの下請け企業であったが、その元請け企業が海外生産移転したために取引がゼロになるという苦境を過去に味わった。そこで自動車分野への参入を決意して技術を磨き、複雑な形状な部品を軽量、低コスト、短納期で開発製造することに成功した。その後、トヨタ自動車に認められて直接取引するに至った。

この二社は、技術力を基に「単独でニッチトップ」となるか、対応力により「大企業との関係で競争優位」を築いたというそれぞれ異なる勝ちパターンを持つ。このように企業によって勝ちパターンは様々であるが、共通項を見出すとすれば、次の3つをあげることができる。
第一に、自らチャンスを取りに行くか、偶然のチャンスを見つけたかに関わらず、チャンスを見逃さなかったことである。
第二に、技術でブレイクスルーを起こしたか、あるいは量をこなして質をあげたかに関わらず、チャンスをものにするために、高いストレッチをしたことである。
第三に、好機か危機かに関わらず、ターニングポイントで、アジルな思い切りをしたことである。

このように自ら成功したいという高い意欲を持ち、スピード感をもって経営した企業が成功している。

今後、中小企業は、単独でニッチトップになって大企業から選ばれる存在になるか、技術力や対応力で大手企業のサプライヤーになることを目指すべきである。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 勝ちパターンの研究(4) 中小企業の勝ちパターン
0.0: 0.0: 59 勝ちパターンの研究(4) 中小企業の勝ちパターン
0.0: 2.0: 17 ゲストプロフィール
0.0: 4.0: 4 本日の内容
0.0: 4.0: 44 日本のものづくり中小企業の課題
0.0: 8.0: 23 事例1:(株)ベルニクス(1)
0.0: 13.0: 2 事例1:(株)ベルニクス(2)
0.0: 16.0: 47 事例1:(株)ベルニクス(3)
0.0: 20.0: 12 事例2:國本工業(株)(1)
0.0: 23.0: 54 事例2:國本工業(株)(2)
0.0: 28.0: 24 事例2:國本工業(株)(3)
0.0: 31.0: 56 ものづくり中小企業の勝ちパターン
0.0: 35.0: 26 勝ちパターンものづくり中小企業の共通項
0.0: 51.0: 30 ものづくり中小企業の勝ちパターンの作り方
0.0: 56.0: 45 今回の勝ちパターン
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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