ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > 内田和成のビジネスマインド 18

勝ちパターンの研究(3)マネーボール


概要:
1995年から現在までに2倍近い売上増を成し遂げるなど順調に事業規模を拡大するアメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)であるが、ニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスなどの資金力が豊富な球団と「マネーボール」で有名なオークランド・アスレチックスのような資金力が乏しい球団では同じような球団経営はできない。日本のプロ野球とも異なる考えで経営を行っているメジャーリーグのそれぞれの「勝ちパターン」を紹介する。
MLB球団の主な収入源は、入場料、スポンサー料、放映権料、グッズや飲食物の販売料などである。このうち、球場への入場料収入は、日本のプロ野球と同等程度であるが、世界レベルに展開するゆえに放映権料やスポンサー料が大きい。
2012年、MLBの売上第一位であるニューヨーク・ヤンキースの売上高は471百万ドルで、最下位の球団とは三倍近い開きがある。ヤンキースは、潤沢な資金をもって有力選手を獲得し、その効果で試合成績と観客動員をアップさせて、スポンサー収入と放映権料を増加させるという勝ちパターンである。
MLBは、球団、球場、マーケティング会社、放映ビジネス会社などを一括して運営している場合が多く、通常の民間会社と同様の企業形態である。ビジネスに対する姿勢は貪欲で、ボストン・レッドソックスなどは、選手が座るダッグアウトにも広告スペースを設けている。そのためMLBの主力選手の年棒は15百万ドルから20百万ドルであるが、それを負担しても成り立つ経営である。
これに対して、売上高、観客動員数ともに低いが、高い収益を上げているのが、小説や映画「マネーボール」で有名なオークランド・アスレチックスである。同球団のビリー・ビーンGMは、セイバーメトリクスと呼ばれるデータ分析手法により、試合に勝つための方法を編み出し、常に優勝争いをする球団を作り上げた。
アスレチックスは、独自の基準で選手を評価し、他球団が目をつけていない年棒の安い選手を集めて戦い、その選手が活躍すると高値で手放すという球団運営をしている。スター不在の地味な戦いであるためヤンキースのような人気球団には真似のできない方法である。
このように経営資源に劣る企業は、それが豊富なリーダー企業とは違う戦い方をしなければならないのである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 勝ちパターンの研究(3) マネーボール
00: 00: 39 勝ちパターンの研究(3) マネーボール
00: 01: 19 勝ちパターンの研究(3)マネーボール 本日の内容
00: 01: 58 順調に事業規模を拡大するメジャーリーグ
00: 04: 50 MLBの観客動員数2012
00: 06: 38 MLB各チームの売上2012
00: 07: 49 MLBの主な収入源
00: 10: 42 ヤンキースの収入内訳(2006推定)
00: 15: 44 ヤンキースの勝ちパターン
00: 17: 59 日本選手獲得のROI
00: 22: 27 レッドソックスがフェンウェイパーク球場でやったこと
00: 24: 10 持株会社を用いたグループ経営
00: 25: 44 勝ちパターンの研究(3)マネーボール 本日の内容
00: 25: 58 MLBの観客動員数2012
00: 27: 00 MLB各チームの売上2012
00: 27: 31 オークランドアスレチックス年度成績推移
00: 30: 50 MLB球団別年俸総額(2012)
00: 31: 38 MLBの営業利益2012
00: 33: 01 ビリー・ビーンのマネーボール
00: 36: 40 データ野球の例(2002年シーズン)
00: 49: 19 アスレチックスの勝ちパターン
00: 57: 13 今回の勝ちパターン まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

『内田 和成』をamazon.co.jpで検索

Copyright(c)