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BPUプロフェッショナル系 起業と経営 > アントレプレナーライブ 158

正しい社内ベンチャーの創り方 ~LCCは格安航空ではない~
ゲスト:井上慎一氏(Peach Aviation株式会社 代表取締役CEO)


概要:
2011年、日本初のLCCであるPeach Aviationが設立された。LCCは格安航空会社と世間では定義されるが、実は格安という意味合いではない。ローコストキャリアから生み出される低価格航空運賃なのだと唱えるのは、本講座のゲスト、Peach Aviation株式会社代表取締役CEOの井上慎一氏だ。低価格といっても、安全面と搭乗の満足度は絶対に妥協しない。従業員が一丸となってローコストの仕組みを開発し、驚くような運航を実現させている。実際にキャスターが搭乗体験し、現場を見ながらPeachの奥義を紹介していく。
Peachは現在、国内8都市、海外4都市に就航している。拠点は24時間空港である関西国際空港。出資者は全日空と香港の投資会社だ。成田から関空まで実際に搭乗してみたが、まずはチェックインの速さに驚いた。社員手作りの受付械で、たった5秒で搭乗手続き完了だ。ボーリングブリッジを使わず徒歩で乗り込むと、機内には革張りの座席がコンパクトに並んでいた。モニターはないが、代わりに「ないけどある」ユニークなサービスがある。エンターテインメントを楽しみたい人は、搭乗前、自分のスマホ等に機内用アプリをダウンロードし、自由に見られる仕組みだ。機内食等のサービスは、希望者が有料で受ける。機体は新造機を使用し、単一機種で効率よく回しコストダウン。小さなローコストの積み重ねが低価格運賃を実現させ、このときの価格は片道3790円だった。就航率、定時運航率、搭乗率はいずれも高い水準を維持しており、搭乗者数は本年9月に300万人を突破した。
Peachは低価格だけが売りではない。Japanクオリティー「cute&cool」を追求する。日本エアラインの質、機体デザイン、制服、関西弁のアナウンス等、伝統とサブカルチャーを全面に押し出した。第2ベースとして、沖縄の那覇空港をサブ拠点とする予定だ。台湾まではわずか1時間強、4時間圏内で行ける東南アジア方面へ目的地を伸ばし、ビジョンである「アジアとの懸け橋」として、365日低運賃を提供していく計画である。

井上社長は全日空中国統括時代、社長から突然、LCC発足の命が下った。チームを立ち上げ、ビジネスプランを必死につくり、ファンドも取り付けた。このときを知るイノベーション担当部長、野村泰一氏は、日本初として一から学びながらナレッジを組み合わせていったと言う。現在も「アイデア大喜利」等、社内でアイデアを出し合う。
座右の銘は「愛こそすべて、LOVE&PEACH」。愛は仁であるとのこと。話を聞いているとわくわくしてくる。こういうかたちで社内ベンチャーを推進すれば、日本はもっと活気づくだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 正しい社内ベンチャーの創り方 ~LCCは格安航空ではない~
0.0: 1.0: 19 正しい社内ベンチャーの創り方 ~LCCは格安航空ではない~
0.0: 1.0: 55 井上慎一 プロフィール
0.0: 2.0: 49 就航路線
0.0: 3.0: 8 使用している機材
0.0: 4.0: 54 出資者/出資比率/出資総額
0.0: 5.0: 20 就航後の状況(1)
0.0: 5.0: 50 就航後の状況(2)
0.0: 6.0: 10 就航後の状況(3)
0.0: 6.0: 39 就航後の状況(4)
0.0: 12.0: 34 【再掲】就航路線
0.0: 13.0: 32 Peachの特徴
0.0: 15.0: 43 ないけど、ある!?
0.0: 16.0: 49 経営ビジョンとバリュー
0.0: 18.0: 26 Japanクオリティ
0.0: 21.0: 52 具体的取り組み事例(ミッション1:安全なフライト)
0.0: 23.0: 45 具体的取り組み事例(ミッション2:低価格運賃)
0.0: 25.0: 12 第2ベース展開の方向性
0.0: 27.0: 27 外国人観光客の誘致
0.0: 28.0: 5 日本人観光客の誘致
0.0: 31.0: 26 成長の鍵
0.0: 37.0: 48 【再掲】井上慎一 プロフィール
0.0: 49.0: 3 【再掲】出資者/出資比率/出資総額
0.0: 49.0: 36 起業の瞬間
0.0: 56.0: 22 座右の銘
講師紹介: 米倉 誠一郎(よねくら せいいちろう)
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授/一橋大学イノベーション研究センター特任教授
1953年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。1990年、ハーバード大学で歴史博士号を取得。早くからアメリカ・シリコンバレーのIT起業の状況などを見てきた。日米のベンチャー政策に詳しい。
『経営革命の構造』、『ネオIT革命』、『ジャパニーズ・ドリーマーズ』ほか、著書多数。

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  アシスタント:内田 朱美

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