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BPUプロフェッショナル系 起業と経営 > アントレプレナーライブ 156

日本型ナレッジ・ベースド・カンパニー
ゲスト:出雲 充氏(株式会社ユーグレナ 代表取締役)


概要:
資源に乏しい日本ではものづくりが産業を支えてきたが、海外企業に主導権を握られることが多くなった。昨今ではナレッジをベースにしたベンチャーが出てきたものの、製造までつなげて成長している会社は多くない。だが、大学研究室から、知識を応用し製造化に成功した企業が現れた。株式会社ユーグレナは、「ミドリムシ」の持つ卓越した可能性に注目し、学術的な研究から商品化を達成、販売網を広げている。
本講義では取締約社長の出雲充氏を招き、驚嘆に値するミドリムシの性質と、商業ベースに乗せた道筋を詳しく伺う。
ミドリムシは学名「ユーグレナ」と言い、藻の一種である。出雲氏は、ミドリムシは動物と植物の栄養素を持ち合わせ、バイオ燃料を生み出す能力があることを知り、実用化することを目的に、2005年8月、ユーグレナを創業した。きっかけは東京大学1年次の夏、バングラデシュを訪れた際、栄養失調の問題に直面したからだった。
世界には10億人もの栄養失調が存在しているが、ミドリムシが救世主になると確信。協力者の鈴木健吾氏と福本拓元氏の3人でタッグを組んだ。
設立当時、量産できないことが問題だったが、大量培養の技術を確立し、同年12月には石垣島に屋外培養プールを設置。主力商品である「緑汁」をはじめ、ミドリムシ入りの食品を発売するも、設立後3年間は顧客ゼロが続く。ブレークスルーのきっかけは、2008年に伊藤忠商事が商品購入と投資を行ったことだった。伊藤忠と関係を築けたことで信用度が一気に上がり、日立製作所、ANA、JXといった大手参入が次々と続く。ミドリムシは種類が多く機能を生かすには、「オープン・イノベーション・パートナー」と呼んでいる、専門企業と提携することが重要だと出雲氏は言う。実際に有益な情報が、提携パートナー企業から寄せられることも少なくなかった。

現在「緑汁」の売上は、昨年4月から11倍に伸びている。2012年12月には東証マザーズに上場、25年9月期当期純利益は4億4500万円を達成した。創業者の一人、鈴木氏は大学の後輩という仲だが、こんにち会社があるのは、「ミドリムシで世界を救う」という目標が、窮地であっても揺るがなかったからだと言う。バングラデシュ人の社員たちは、出雲氏を、誰よりも国のことを理解してくれると信頼を寄せている。
座右の銘は、ロシアの尊敬するロケット工学者の言葉から「昨日の不可能を今日可能にする」。今後の目標は、ANAの飛行機をミドリムシの燃料で必ず飛ばすこと。詳しくは著書『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』を参照されたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 日本型ナレッジ・ベースドカンパニー
0.0: 0.0: 56 日本型ナレッジ・ベースドカンパニー
0.0: 2.0: 4 出雲充(いずもみつる)
0.0: 6.0: 34 会社概要
0.0: 10.0: 43 9期連続増収過去最高
0.0: 12.0: 9 ECサイト急成長11倍!
0.0: 12.0: 45 研究開発費政府助成金の増加
0.0: 12.0: 55 広告宣伝への先行投資
0.0: 13.0: 54 過去最高益
0.0: 14.0: 32 通期連結決算業績予想発表
0.0: 15.0: 31 くだらないものなんて、ない。
0.0: 16.0: 46 資料(1)
0.0: 18.0: 7 Nutritional deficiencies world map
0.0: 18.0: 27 お腹を空かせて困っている子供がどこにもいない!?
0.0: 19.0: 0 資料(2)
0.0: 19.0: 52 一粒で植物と動物のすべての栄養素!?
0.0: 22.0: 37 資料(3-1)
0.0: 22.0: 41 資料(3-2)
0.0: 22.0: 52 資料(3-3)
0.0: 22.0: 59 資料(3-4)
0.0: 23.0: 5 資料(3-5)
0.0: 25.0: 4 資料(4)
0.0: 25.0: 53 資料(5)
0.0: 26.0: 52 資料(6)
0.0: 29.0: 1 資料(7)
0.0: 33.0: 23 資料(8)
0.0: 33.0: 47 資料(9)
0.0: 35.0: 8 資料(10)
0.0: 39.0: 53 起業の瞬間
0.0: 49.0: 9 成長の鍵
0.0: 57.0: 12 座右の銘
講師紹介: 米倉 誠一郎(よねくら せいいちろう)
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授/一橋大学イノベーション研究センター特任教授
1953年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。1990年、ハーバード大学で歴史博士号を取得。早くからアメリカ・シリコンバレーのIT起業の状況などを見てきた。日米のベンチャー政策に詳しい。
『経営革命の構造』、『ネオIT革命』、『ジャパニーズ・ドリーマーズ』ほか、著書多数。

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  アシスタント:名和田 知加

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