ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー332

【向研会】BOPビジネスとイノベーション
ゲスト講師:中村俊裕氏(米国NPO法人コペルニク 共同創設者・CEO)


概要:
昨今貧困層(BOP)向けビジネスが注目を集めるが、途上国の人々が求める、安く、丈夫で壊れにくく、簡単に使える商品は少なく、本当に必要な人の手に届いていない現状がある。この問題を解決すべく、クラウドファンディングを用いた寄付者、技術保有の企業・大学、発展途上国の団体をオンラインで結び付け、最適テクノロジーを提供するのがNPO法人コペルニクである。
本番組では、同法人の共同創設者であり、国連で国際開発援助などに取り組み貧困層の実情に詳しい中村俊裕氏をお招きし、BOPビジネスの実際を伺う。
コペルニクは、クラウドファンディングを利用して企業・個人などから集めた寄付によってベンチャーなどが開発した貧困層向けテクノロジーを購入し、途上国の人々に最適な価格で直接に手渡し販売する活動を行う。現地の人たちが自立して貧困から脱出することを目指すため、無償提供は実施していない。主に、エネルギー、水、農業・食、保健・衛生の4分野で必要とされるニーズを発掘し、ソリューションを提供する。
例えば、ソーラーランタンを提供し燃料代が節約されることで、浮いたお金を教育や医療などに利用できるようになった。水を運ぶ手段を効率化することで水くみ時間が40%程度短縮され、主要な担い手である子どもへの負担が大幅に減少した。手作業で行っていた脱穀を、自転車の動力を使った脱穀装置で効率化した。医療器具を太陽光で殺菌消毒するSolar Claveを利用促進させ、器具由来の感染症を減少させたなど、多方面で多くの実績を上げている。

コペルニクは、貧困に苦しむ人たちを日本の技術で助けるプロジェクト、See-D Contestも共催している。エンジニアが現地の生活を一定期間体験し最適なソリューションを発案提供するこの取り組みでは、地方小売店(キオスク)へ配送するトラックが空荷で都市へ戻る物流システムを改善し、携帯電話を利用して低価格で農産品を都市部へ配送できる仕組みを提案するなど、日本の技術者が持つ高いポテンシャルが立証されている。将来大きく経済発展の可能性が高いアフリカ市場など、貧困地域への技術提供は大きなビジネスチャンスにつながるだろう。
欧米発ベンチャー企業が積極的に貧困層向け技術を多数開発しているのに対して、日本企業が提供している技術はまだまだ少ないが、日本には、高効率で調理ができる「かまど」など、一昔前に活用し現在の途上国でまさにいま通用する生きた技術が存在する。日本の企業は、忘れかけた保有技術をリニューアルし、貧困脱出を支援するとともに、日本再生の足掛かりとしてBOPビジネスに取り組んでほしい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 BOPビジネスとイノベーション
00: 05: 19 国連での仕事にあこがれたきっかけ
00: 06: 12 運よく国連に就職し、
00: 06: 22 東ティモール、インドネシア、シエラレオネ、ニューヨークなどで勤務(1)
00: 07: 22 東ティモール、インドネシア、シエラレオネ、ニューヨークなどで勤務(2)
00: 08: 33 東ティモール、インドネシア、シエラレオネ、ニューヨークなどで勤務(3)
00: 09: 30 東ティモール、インドネシア、シエラレオネ、ニューヨークなどで勤務(4)
00: 10: 09 しかし、、、
00: 12: 14 「BoPビジネス」という、5兆ドルの市場
00: 12: 56 貧困層の人々の日々の生活を理解することで、見えてくるニーズ
00: 13: 19 4つの分野でのニーズとテクノロジーを考える
00: 13: 52 エネルギー分野のニーズ
00: 13: 55 非電化の場所では、通常灯油ランプを使って明かりをともす
00: 14: 49 これに対し、クリーン・エネルギーで明かりを供給。
00: 15: 26 携帯電話も充電可能。
00: 15: 51 ソーラーライトを導入すると何が変わるか?(1)
00: 17: 02 ソーラーライトを導入すると何が変わるか?(2)
00: 17: 59 ガスが通っていないところでは、薪を使って調理をするのが一般的。27億人の人が・・・
00: 18: 06 伝統的な調理法
00: 18: 53 調理による煙での死亡者はマラリアでの死者を超えるほどの問題
00: 19: 25 燃料効率の良い調理用コンロでこの課題を解決できる。
00: 20: 12 江戸時代のかまど
00: 20: 39 水分野のニーズ
00: 20: 45 途上国における水の質
00: 21: 07 井戸水が汚い
00: 21: 27 浄水器
00: 22: 24 安全な水を提供
00: 23: 00 伝統的な水の運搬(1)
00: 23: 22 伝統的な水の運搬(2)
00: 23: 39 Qドラム
00: 24: 11 水汲みに使う時間、子供への負担が大幅に減少
00: 24: 40 食・農業分野のニーズ
00: 24: 45 トウモロコシの保存中に50%近くがロス
00: 25: 56 伝統的なとうもろこしの保存
00: 26: 26 密閉出来るドラム缶を導入
00: 27: 08 脱穀の方法
00: 27: 36 既存の農業関連テクノロジー
00: 28: 04 保健・衛生分野のニーズ
00: 28: 09 出産とその後
00: 28: 49 未熟児の体温を調整するEmbrace
00: 29: 35 15%の医療器具による感染している
00: 29: 51 MIT発、太陽熱で消毒するSolar Clave
00: 30: 21 途上国向け製品に共通する4つの条件。
00: 33: 15 コペルニクは、こういったテクノロジーをラストマイルの最貧困層に届けています。
00: 34: 55 クラウドファンディングの方法を用いて、資金を集めます
00: 35: 25 14か国で70以上のプロジェクトを実行し、11万人以上にリーチをしました。
00: 36: 56 コペルニクはインドネシアをベースに、9か国出身の約30人のチームで運営。
00: 38: 20 テクノロジーフェアの様子をご覧ください
00: 42: 25 コペルニクは、企業のステージごとに適した支援を行い、途上国進出をサポート
00: 46: 07 コペルニクが行ったフィールド視察の様子
00: 46: 42 ベネッセと行ったフィードバック調査の様子
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。
オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。

『大前 研一』をamazon.co.jpで検索

Copyright(c)