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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー329

【向研会緑陰セミナー】クオリティ国家・シンガポール
~事業戦略型国家に学ぶ~


概要:
<二ヶ国語>

資源も乏しく人口の少ないシンガポールは、低率の税金などさまざまな優遇制度で海外の資本・人材・技術などを導入、優秀な指導者が練り上げた国家モデルを次々と実現させ、現在も成長を続ける。小学校から競争選抜しエリートを養成する同国の教育システムは、世界でもトップレベルの水準に達した。
本番組では、向研会一行が同国を訪問した模様と合わせ、事業戦略型国家・シンガポールが積み上げてきた歴史を検証し、グローバル・ハブとして金融、港湾など各界で中心的地位を獲得した戦略の核心に迫る。

シンガポール共和国は、東京23区と同程度の716平方kmの国土に531万人が住み、2011年には一人当たりGDPがアジア1位の約5万ドルを達成した。同国では、港湾事業などの初期投資額の大きい事業は国営で立ち上げ、経営が軌道に乗った後は民営化し、政府系ファンドが投資するかたちで国が支援を継続する。
例えば、世界最大規模の港湾オペレーターPSAは、シンガポール港の管理を行っていたシンガポール港湾庁が同社の前身だ。この方式により、5年ごとに変更される国家モデルに向けて大胆な資金投入が可能となり、シンガポールは、「事業戦略型国家」として世界市場で頭角を現した。

1965年にマレーシアから分離独立したシンガポールは、輸出志向型工業化政策を導入し外貨を獲得したが、1970年からは他国との競争に勝ち抜くためコンピューターや機械などより付加価値の高い産業へシフトした。1985年にマイナス成長となったことを機に、金融や通信サービス分野の強化を図る。2000年に入り知識集約型産業の育成を強化、電機、化学、通信、バイオ、医療サービスなどを重要分野に施策を行ってきた。2010年以降はアジアのハブとしての地位を確立し、いまは所得の増えたアジア近隣諸国を対象にエンターテーメントに重点を移している。例えば、単独カジノとして世界最大規模を誇るマリナ・ベイ・サンズは開業翌年の2011年から毎年約30億ドルの売上を達成した。

シンガポールでは、公用語を国語であるマレー語ではなく英語とし、小学校時代からエリートを徹底的にえりすぐり、グローバルビジネスで勝ち残れる人材を輩出する優れた教育システムを展開する。資源の乏しい小国が世界市場で勝ち抜くためには、衰退しつつある既存事業から撤退し新たなビジネスに取り組む変わり身の速さや、外国から人材や技術を導入してでも目標を達成する力強さが必要だ。
日本もシンガポールに大いに学び、道州制をベースにした戦略的国家へと変身することで世界市場を生き残ってほしい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 【向研会緑陰セミナー】 クオリティ国家・シンガポール ~事業戦略型国家に学ぶ~
00: 01: 47 向研会 緑陰セミナー 開催地
00: 02: 44 クオリティ国家のイメージ
00: 05: 35 シンガポール概要
00: 06: 20 シンガポール略史
00: 08: 13 歴代首相
00: 09: 36 シンガポールの人口の推移
00: 09: 51 シンガポールとASEAN諸国の比較
00: 10: 52 一人当りGDPランキング
00: 11: 48 日本とシンガポールの1人当り名目GDP推移
00: 12: 26 輸出額の対GDP比
00: 13: 18 輸出の状況
00: 13: 40 輸入の状況
00: 14: 15 シンガポールへの投資状況
00: 15: 01 政府系ファンドの運用資産ランキング
00: 16: 28 2013年シンガポール緑陰セミナー訪問先
00: 20: 56 シンガポールの産業政策の変遷
00: 22: 58 IMD国際競争力ランキング上位国
00: 24: 44 EDB 概要
00: 32: 17 主要国の法人税率
00: 33: 16 対シンガポールの主要投資案件
00: 34: 46 PSA 概要
00: 35: 57 世界の上位10港のコンテナ取扱量の推移
00: 37: 44 世界の主要港湾オペレーター
00: 46: 02 PSAが運営、管理する港湾
00: 49: 29 グローバルハブ戦略
00: 51: 11 Singapore Exchange 概要
00: 52: 11 主な証券取引所の時価総額と上場企業数
00: 52: 32 世界の主な証券取引所の提携関係
00: 56: 58 主なシンガポール企業の外国人CEO
00: 59: 25 DBS Bank 概要
00: 59: 50 アジアの銀行時価総額ランキング
01: 00: 54 主要国の個人所得税率(最高税率)
01: 02: 35 主要都市の資産規模別の富裕層ランキング
01: 11: 47 国際会議の招致件数
01: 12: 58 シンガポールへの訪問者数
01: 13: 36 シンガポールの2つの総合リゾート
01: 16: 19 Marina Bay Sands 概要
01: 17: 08 カジノ収益の推移
01: 17: 18 マリーナ・ベイ・サンズの収益
01: 21: 45 Resorts World Sentosa 概要
01: 22: 31 リゾート・ワールド・セントーサの収益
01: 30: 11 Hyflux 概要
01: 31: 12 オリビア・ラム氏の略歴
01: 32: 13 シンガポールの水事情
01: 33: 24 世界の主な水ビジネスのプレーヤー
01: 41: 17 PISA調査結果の推移(上位国)
01: 42: 38 シンガポールの教育制度の特徴
01: 45: 40 Singapore Management University 概要
01: 55: 23 主な国の人材像・教育方針
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。
オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。

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  アシスタント:野中 美里

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