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BPUプロフェッショナル系 大前研一アワー > 大前研一アワー328

【向研会】世界の教育トレンド


概要:
日本では少子高齢化などによる経済危機が声高に叫ばれるが、国家戦略を考える上では、創造力を発揮し付加価値を創り出す優秀な人材が日本に乏しくなったことが一番の問題である。
戦後日本が採用した、加工貿易立国に適した人材を養成する育成システムでは、先の見えない21世紀社会を生き抜く人間を育てることは難しい。
日本は、現在の教育危機を正しく認識し、スイスやシンガポールなど優秀な人材を豊富に輩出する世界の教育トレンドを参考に、オール日本で生き残りを懸けた本質的な教育改革に取り組むべきだ。
日本の教育システムは、戦後から続く工業化社会・加工貿易立国に適したモデルで行き詰まっており、今後は、21世紀に世界で国際競争力を発揮するための教育へと方向転換する必要がある。世界各国は、自国の競争力を高めるために必要な人材像を明確にし、そのための教育を取り入れている。
例えば、フィンランドでは、思考力・読解力を高める教育で、世界のリーダー人材を輩出する。
英国では、イートン・カレッジなど全寮制で自立心や精神を鍛えるボーディングスクールなどで早期からエリートを養成する。世界の初・中等教育は、アジア型の「超詰め込み教育」と、北欧型の「考えさせる教育」に二分された。

アジア、北欧のハイクオリティー国家は、経済危機を契機に教育改革を実行、着実に成果を上げている。21世紀に求められる能力を育てるには、「教える」から「学ぶ」への転換が必要となる。読む・見るなどの伝統的学習法から、グループ討議、他人に教えた経験を積むなど平均記憶力率が高いチーム学習へとシフトすべきだろう。
教師の役割は、教えるティーチャーから、支援するファシリテーターへと変わる。教育で最も大事なことは、「社会性のある人間をつくる」ことと、「飯を食べていく手段を身に着けさせる」ことだが、日本は両方とも中途半端だ。政府・個人・企業の全てが、日本の人材力・国力低下に危機感を持つことが必要。21世紀への生き残りを懸けて、教育改革に取り組まなければならない。

日本に求められる教育改革は、国共通の単一プログラムではなく、小さな自治体単位・道州単位で、それぞれの地域に教育プログラムをつくることである。
松下幸之助、本田宗一郎など、文部科学省のカリキュラムから外れたところでは世界で活躍する個人が多数出ている。日本人の持つ潜在的能力が他国の人材と比べて劣っているわけではない。自分の力で生きていける人材を豊富に輩出できる教育システムを確立できれば、日本は、将来にわたり継続して世界をリードしていくことも可能になるだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 世界の教育トレンド
00: 09: 02 1.なぜ教育が問題なのか(1)
00: 09: 51 1.なぜ教育が問題なのか(2)
00: 15: 13 1.なぜ教育が問題なのか(3)
00: 18: 19 1.なぜ教育が問題なのか(世界の教育動向)(1)
00: 23: 55 1.なぜ教育が問題なのか(世界の教育動向)(2)
00: 24: 14 1.なぜ教育が問題なのか(中国)
00: 25: 01 1.なぜ教育が問題なのか(ボーディングスクール)
00: 28: 31 2.各国の高等教育・大学(米国)(1)
00: 29: 45 2.各国の高等教育・大学(米国)(2)
00: 30: 09 2.各国の高等教育・大学(米国)(3)
00: 32: 02 2.各国の高等教育・大学(米国)(4)
00: 33: 05 2.各国の高等教育・大学・職業教育(1)
00: 33: 59 2.各国の高等教育・大学・職業教育(2)
00: 35: 33 2.各国の高等教育・大学・職業教育(ドイツ)(1)
00: 37: 20 2.各国の高等教育・大学・職業教育(ドイツ)(2)
00: 37: 45 2.各国の高等教育・大学・職業教育(ドイツ)(3)
00: 39: 43 2.各国の高等教育・大学・職業教育(スイス)
00: 40: 51 3.各国の初等・中等教育、語学教育
00: 42: 40 3.各国の初等・中等教育、語学教育(韓国)(1)
00: 43: 19 3.各国の初等・中等教育、語学教育(韓国)(2)
00: 43: 45 3.各国の初等・中等教育、語学教育(韓国)(3)
00: 44: 17 3.各国の初等・中等教育、語学教育(シンガポール)
00: 44: 33 3.各国の初等・中等教育、語学教育(フィンランド)(1)
00: 45: 54 3.各国の初等・中等教育、語学教育(フィンランド)(2)
00: 46: 32 各国の初等・中等教育、語学教育(「教える」から「学ぶ」へ)(1)
00: 48: 00 各国の初等・中等教育、語学教育(「教える」から「学ぶ」へ)(2)
00: 48: 29 3.各国の初等・中等教育、語学教育(スウェーデン)
00: 49: 18 4.教育トレンド(家庭教育、学校教育との関係)
00: 50: 02 4.教育トレンド(オンライン教育)(1)
00: 50: 27 4.教育トレンド(オンライン教育)(2)
00: 51: 15 4.教育トレンド(社会人教育)(1)
00: 52: 27 4.教育トレンド(社会人教育)(2)
00: 53: 07 4.教育トレンド(社会人教育)(3)
00: 56: 25 5.日本はどうしたらよいか
00: 57: 04 まとめ
講師紹介: 大前 研一(おおまえ けんいち)
経営コンサルタント
マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了後、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て現職。
オーストラリアのボンド大学の評議員兼経営学部教授でもある。著書多数。

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