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ビジネスモデル・イノベーション > ビジネスモデル・イノベーション 05

異業種のビジネスモデルを見る視点(3)
ゲスト:桜田圭子氏(株式会社宝島社 マーケティング本部長)


概要:
収益モデルには、これまでとりあげた「裁定取引」「ポートフォリオ」「レベニュー・マネジメント」「ジレットモデル」「ネットワーク効果」「フリーミアム」などの定番のものがある。異業種のビジネスモデルから有効なヒントを得るためには、それらの定番収益モデルにあてはめてみるとよい。今回は、宝島社のマーケティング本部長s桜田氏をゲストに招きマーケティング戦略の枠組みで、ファッション誌シェアナンバーワンとなった取り組みを聞く。
宝島社は、現在ではファッション誌シェアナンバーワンの会社であるが、創業当初は地方自治体のコンサルティング業務を行っていた。
その後、出版業界への進出し成果を上げるが、現在の出版業界を取り巻く環境は厳しく、良い本を作っても顧客に気づかれにくい状況がある。そこで、出版業界では珍しく、全社でマーケティング戦略に取り組むこととなった。
2007年春から全社をあげたマーケティング会議がスタートした。そこで決められたのは、これから販売売上と広告売上を伸ばしていくには、その分野において一番誌でなければならないということであった。
一番誌戦略を達成するために行ったことをマーケティングの4Pで説明すると、PRODUCTとして、雑誌の付録としてブランドアイテムをつけた。いわゆるメーカーの協賛品ではなく、企画・デザイン・制作のすべてを各編集部が担当する読者ニーズに則したオリジナルのコンテンツであり、数量限定品である。雑誌の表紙には、コンビニの棚に並んだ時のことを考えて、上から12センチのところにブランドアイテムを掲載するようにした。PRICEでは固定的な定価を決めずに内容に応じて柔軟なプライシングを行った。PROMOTIONでは、読者に対する様々なイベントだけではなく、書店など販売店に向けた工場見学ツアーや書店内でのイベント開催などを行った。
こうした取り組みの結果、現在、ファッション誌シェアナンバーワンであり、それだけにとどまらず、多くの企業とコラボレーションしながら、家電製品から調理用品、旅行など多くの企画雑誌を発行している。
宝島社は戦略を立てる上で、既存の出版業界や雑誌の枠にとらわれず、今、雑誌を買っていない潜在読者に対して、良いものを作るだけではなく売るという考えに立った。その上で、全社で分かりやすい目標を立ててビジョンを共有した。
これは、宝島社がもともとの出版社ではなく、問題解決をサービスとするコンサルティング会社だったことに由来するのかも知れない。同社はコンテンツメーカーであり、読者の問題解決を行うコンテンツを提供するという考えが、業界の常識を打ち破る結果につながったと考える。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 異業種のビジネスモデルを見る視点③
00: 00: 42 ビジネスモデル・イノベーション~異業種からのビジネスモデルの移植
00: 01: 27 (5)定番の収益モデル
00: 02: 05 裁定取引:Gポイント
00: 04: 28 ポートフォリオ
00: 06: 16 レベニューマネジメント
00: 08: 29 ジレットモデル(1)
00: 10: 28 ジレットモデル(2)
00: 11: 08 意外なジレットモデル
00: 11: 19 全国百貨店共通商品券
00: 12: 07 デパート共通商品券
00: 14: 54 ネットワーク効果
00: 16: 02 フリーミアム
00: 17: 14 プロフィール
00: 18: 31 会社概要
00: 19: 19 定期刊行誌
00: 20: 01 なぜマーケティング?(1)
00: 20: 21 なぜマーケティング?(2)
00: 20: 28 出版社におけるマーケティングとは(1)
00: 20: 33 出版社におけるマーケティングとは(2)
00: 20: 52 出版社におけるマーケティングとは(3)
00: 20: 56 出版社におけるマーケティングとは(4)
00: 21: 11 出版社の業務フロー(1)
00: 21: 17 出版社の業務フロー(2)
00: 21: 45 マーケティング会議
00: 23: 28 戦略について(1)
00: 23: 37 戦略について(2)
00: 25: 24 PRODUCT~付録ブランドアイテム~(1)
00: 25: 43 PRODUCT~付録ブランドアイテム~(2)
00: 26: 18 PRODUCT~付録ブランドアイテム~(3)
00: 26: 29 PRODUCT~付録ブランドアイテム~(4)
00: 28: 08 PRODUCT~上から12cmの法則~(1)
00: 28: 16 PRODUCT~上から12cmの法則~(2)
00: 28: 28 PRODUCT~上から12cmの法則~(3)
00: 29: 52 PRICE~定価の見直し~
00: 30: 57 PRICE~コストパフォーマンス~
00: 33: 18 PROMOTION~PR~
00: 33: 30 日本ファッションリーダーアワード
00: 33: 42 sweet無料ショッピングバス運行
00: 34: 11 『GLOW』(グロー)創刊PRイベント
00: 35: 00 なぜ「書店応援キャンペーン」?(1)
00: 35: 33 なぜ「書店応援キャンペーン」?(2)
00: 35: 40 なぜ「書店応援キャンペーン」?(3)
00: 37: 20 凸版印刷工場見学ツアー(工場内見学)
00: 37: 38 凸版印刷工場見学ツアー(リムジン)
00: 38: 17 3大誌を知る!宝島社バスツアー
00: 38: 51 新たな取り組み「宝島社書店」
00: 39: 33 「宝島社書店」書店に新しいお客様を増やす
00: 39: 43 「ブランドムック」事業(1)
00: 39: 51 「ブランドムック」事業(2)
00: 40: 43 宝島社のマルチメディア商品
00: 41: 09 企業様とのコラボレーション事例
00: 42: 25 VTR
00: 50: 14 宝島社ファッション誌 部数推移
00: 51: 45 ①雑誌のライバルは雑誌ではない(1)
00: 52: 04 ①雑誌のライバルは雑誌ではない(2)
00: 52: 15 ①雑誌のライバルは雑誌ではない(3)
00: 53: 47 ②既成概念にとらわれない(1)
00: 53: 56 ②既成概念にとらわれない(2)
00: 53: 57 ②既成概念にとらわれない(3)
00: 54: 28 ③わかりやすい目標を持つ=ビジョン共有(1)
00: 54: 48 ③わかりやすい目標を持つ=ビジョン共有
00: 56: 03 宝島社の特徴(1)
00: 57: 11 宝島社の特徴(2)
00: 58: 01 宝島社の事例から学べる事
講師紹介: 山田 英夫(やまだ ひでお)
早稲田大学ビジネススクール 教授
1981年慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。三菱総合研究所にて、主に大企業の事業領域策定、新事業開発のコンサルティングに従事。1989年早大に転じる。専門は競争戦略。学術博士(早大)。
デファクト・スタンダードに関する研究では、パイオニア的存在。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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