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ビジネスモデル・イノベーション > ビジネスモデル・イノベーション 01

異業種からの移植の例(1)
ゲスト:成定竜一氏(高速バスマーケティング研究所)


概要:
ビジネスモデル(儲ける仕組み)を構築するためには、全く新しいモデルを一から作る方法と、他社のモデルをヒントにする方法がある。ただし、前例のないモデルを一から作るのは大変であるし、同業他社のマネをしていては、価格競争になってしまう。そこで有効なのが、異業種からヒントを得る方法である。
今回は、ホテル業界のノウハウを乗合バス業界に取り入れて成功した成定竜一氏をゲストに招き、異業種からビジネスモデルを移植する方法について学ぶ。
日本における典型的な成熟産業である乗合バス事業において、成長の兆しを見せているのが高速バスである。ただし高速バスには、公共交通機関として厳しい規制が課せられている「高速路線バス」と旅行商品の一つとして比較的自由に設定できる「高速ツアーバス」がある。近年、ウェブマーケティングの活用や車両・座席の多様化などにより急激に成長しているのは、高速ツアーバスである。
高速ツアーバスが急激に伸びた背景には、楽天トラベルによる高速バスのマーケットプレイスの運用がある。バス会社や企画会社が、楽天トラベル上で企画を販売する仕組みであるが、従来の高速路線バス側は、ネット販売の効果を疑問視して、積極的に参加してこなかった経緯があった。
当時楽天トラベルで高速バスを担当していた成定氏は、ホテル業界や航空業界でよく活用されているレベニューマネジメントの手法を高速バスに取り入れた。これは、日ごと便ごとの需要に応じて価格を変動させて収益の最大化を図る手法である。成定氏は、需要と供給データの分析方法をバス会社に伝え、あるいは楽天トラベルの持つデータを活用して、柔軟な価格設定を行うことで、需要の喚起に努めた。また繁忙期には、貸切バス業者に参入を促すなど、業界全体の最適化を図る動きも行った。こうした努力によって高速バスの需要は拡大したのである。
このたび、安全性とビジネスの公平性を確保するために法律運用が変わり、高速路線バスと高速ツアーバスが共通の規制を受けることになった。これにより高速ツアーバス各社はより安全性などへの規制が強化されることになり、高速路線バス各社は、営業面で公正な競争にさらされることになった。今後さらなる需要拡大が期待される。
このようにバスを移動手段ではなく動くホテルであると捉えたところに、異業種からのビジネスモデル移植の可能性があった。バス業界のような規制産業には特に有効である。今回のように、異業種からノウハウを持った人物が転職などで参入してきた場合は、容易に移植できるといえよう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 異業種からの移植の例①
00: 00: 44 講師プロフィール
00: 02: 30 ビジネスモデル・イノベーション~異業種からのビジネスモデルの移植
00: 03: 38 「製品で差別化しても、すぐ他社に模倣され、最後はコスト競争で負けてしまう。何とか ならないか?」
00: 04: 35 ビジネスモデル構築の方法
00: 07: 28 ビジネスモデルの定義
00: 08: 23 ビジネスモデル=儲ける仕組み
00: 08: 54 異業種のビジネスモデルにヒント
00: 09: 49 資料
00: 12: 40 自己紹介 自社紹介
00: 15: 25 【参考】乗合バスの年間輸送人員(1)
00: 15: 51 【参考】乗合バスの年間輸送人員(2)
00: 15: 53 【参考】乗合バスの年間輸送人員(3)
00: 16: 45 ふたつの「高速バス」(1)
00: 19: 56 ふたつの「高速バス」(2)
00: 20: 30 高速ツアーバスの成長(1)
00: 20: 40 高速ツアーバスの成長(2)
00: 20: 44 高速ツアーバスの成長(3)
00: 20: 45 高速ツアーバスの成長(4)
00: 20: 46 高速ツアーバスの成長(5)
00: 20: 57 高速ツアーバスの成長(6)
00: 21: 58 多様化の一例(1)
00: 23: 19 多様化の一例(2)
00: 25: 02 「既存」高速乗合バス事業者の反応(1)
00: 25: 17 「既存」高速乗合バス事業者の反応(2)
00: 25: 49 「バス事業のあり方検討会」(1)
00: 27: 55 「バス事業のあり方検討会」(2)
00: 31: 21 「バス事業のあり方検討会」(3)
00: 32: 35 事業内容
00: 34: 46 予約サイトにおけるマーケティング
00: 37: 16 レベニューマネジメント(RM)とは
00: 46: 57 高速バスのRM
00: 50: 19 「新高速乗合バス」への課題
00: 56: 43 楽天バスのケースから
講師紹介: 山田 英夫(やまだ ひでお)
早稲田大学ビジネススクール 教授
1981年慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。三菱総合研究所にて、主に大企業の事業領域策定、新事業開発のコンサルティングに従事。1989年早大に転じる。専門は競争戦略。学術博士(早大)。
デファクト・スタンダードに関する研究では、パイオニア的存在。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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