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BPUプロフェッショナル系 起業と経営 > アントレプレナーライブ 153

事業コンセプトの再定義
ゲスト:小森伸昭氏(アニコムホールディングス株式会社 代表取締役社長)


概要:
事業の成果や動向を見る上で、マーケット規模とトレンド性に視点を置く場合が多い。損害保険業界では、事故や疾病の統計に基づいて保険金を支払うという受身型が主流だが、本講座のゲストである小森伸昭氏は、既存とは逆の発想で保険会社を立ち上げた。事前に予防情報を提供し、結果として事故や病気を防ぐというアクティブ(能動)型の保険であり、自発的なリスクの軽減を可視化することを目指している。まず参入したのはペット業界。時流の戦略から一線を画した事業コンセプトや仕組みを伺う。
アニコムホールディングス株式会社は、ペットの保険事業、動物病院支援を主な業務として2000年に設立された。近年はペット飼育率が高くなっているが、高額な医療費やケアの費用が大きな負担となっていることを受け、人間の生命保険に近い設定をしたものが同社の商品である。補償内容は国内動物病院で支払った診療代で、イヌ、ネコ、トリ、ウサギ、フェレットが対象、コースは負担率70%と50%の二種類がある。最大の強みは対応病院での窓口精算システムだ。従来は診療明細から書類を作成し会社へ請求、後日入金という流れだが、ここでは契約時に交付される「どうぶつ保険証」を窓口に提示すれば、即時に精算が終了する。利便性のよさから、1契約あたり年に5、6回の請求という少額多頻度が特徴的であり、全体総計で年間約200万回の保険金支払いを行っている。アニコムはペットを家族の一員として捉え、どうぶつ保険証のほか誕生日カードの送付、コールセンターではしつけや病気の相談、Webでマイページ(カルテ)のサービスを行う等、常にヒューマンタッチで顧客に接している。新規契約者を大切に、継続契約の増加で安定したストック型の利潤が得られるというビジネス構造になっている。
小森氏は前職の火災保険会社時代に、保険本来の役割について疑問を持ったという。予防の提供こそ真の価値ではないかと気付き起業を決意、参入障壁が比較的軽いペット保険から始めた。事業が軌道に乗ったのは、社員へのアニコム流仕事術が定着してからだった。ロール・プレーイング(役割演技法)で仕事の好き嫌いをなくし、苦手意識も一掃、同じ目的に向かう集団として前に進む。ガラス張りの会議室と情報のオープン化で風通しもいい。保険事業に欠かせない信用を得るまでは、どん底を経験し、当時の苦労を知る百瀬由美子氏と宮野堪介氏は、何度も倒産の危機に遭ったと話す。
小森氏の座右の銘は「幸運は準備された心に降り立つ」、今後は海外展開と火災保険参入を目指している。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 事業コンセプトの再定義
0.0: 1.0: 5 事業コンセプトの再定義
0.0: 1.0: 49 プロフィール
0.0: 3.0: 0 アニコムグループ概要
0.0: 3.0: 57 アニコムグループの沿革
0.0: 9.0: 49 保険会社の本来の役割とは?
0.0: 10.0: 37 これからの保険会社
0.0: 11.0: 45 ペット保険から事業参入した理由
0.0: 12.0: 44 ペット保険商品の概要
0.0: 13.0: 37 ペット保険の特徴 (少額多頻度の保険金請求)
0.0: 14.0: 41 アニコムの強み (対応動物病院での窓口精算システム)
0.0: 16.0: 20 アニコムのシームレス・ネットワーク
0.0: 17.0: 39 対応動物病院の窓口で「どうぶつ健康保険証」を提示
0.0: 18.0: 0 保険商品の見える化
0.0: 18.0: 39 アニコムの特徴 (徹底したOne To One対応)
0.0: 20.0: 33 ペット保険販売チャネル (マーケット別に販売網を拡充)
0.0: 21.0: 48 安定したストック型の収益構造
0.0: 22.0: 34 涙を減らす取り組み(家庭どうぶつ白書)
0.0: 24.0: 31 ペット(犬・猫)飼育頭数の推移
0.0: 25.0: 33 イギリス・北米・日本のペット保険市場規模の推移
0.0: 26.0: 19 ペット保険市場拡大の可能性
0.0: 27.0: 39 起業の瞬間
0.0: 32.0: 37 成長の鍵
0.0: 33.0: 57 成長スピード
0.0: 34.0: 42 成長の阻害要因と加速装置
0.0: 35.0: 41 anicom流 静止防止装置(1)
0.0: 36.0: 54 anicom流 静止防止装置(2)
0.0: 37.0: 43 anicom流 静止防止装置(3)
0.0: 38.0: 13 anicom流 加速装置(1)
0.0: 38.0: 27 anicom流 加速装置(2)
0.0: 40.0: 37 anicom流 加速装置(3)
0.0: 41.0: 24 法人は何人?
0.0: 46.0: 48 【再掲】プロフィール
0.0: 56.0: 21 座右の銘
講師紹介: 米倉 誠一郎(よねくら せいいちろう)
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授/一橋大学イノベーション研究センター特任教授
1953年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。1990年、ハーバード大学で歴史博士号を取得。早くからアメリカ・シリコンバレーのIT起業の状況などを見てきた。日米のベンチャー政策に詳しい。
『経営革命の構造』、『ネオIT革命』、『ジャパニーズ・ドリーマーズ』ほか、著書多数。

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  アシスタント:名和田 知加

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