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> イノベーションライブ66:楠木建

シリコンバレーにおけるコンセプト創造 --佐武氏に聞く--
ゲスト:佐武廣夫氏(伊藤忠テクノサイエンス株式会社取締役会長)


概要:
問いかけ:あなたはなぜ、シリコンバレーから独創的な企業が生まれてくるのだと思いますか?

シリコンバレーの本質(なぜイノベーションが生まれ、なぜコンセプトが出てくるのか)を今、日本で一番ビビッドを理解し、また、関わっていらっしゃる、伊藤忠テクノサイエンス取締役会長・佐武廣夫氏をゲスト迎えて、シリコンバレーがなぜあれだけ生き生きとしていて、新しいイノベーションを生み出しているのかをお聞きします。

●プロフィール

佐武廣夫氏の紹介

1952年、明治大学卒業後、日本NCR株式会社に入社。当時はあまり普及していなかったコンピューターの販売を担当。その後、71年に伊藤忠商事株式会社に入社。翌72年、伊藤忠テクノサイエンスの前身、伊藤忠データシステム株式会社の営業部長に就任。94年、伊藤忠テクノサイエンス株式会社(略称・CTC)代表取締役社長を経て、2000年4月、取締役会長に就任。
佐武廣夫氏の著書『目利き』

――今回のキーワード。実は佐武氏その人が「目利き」であり、シリコンバレーのスター経営者たちがもっとも信頼している日本人でもある。

●CTCが生まれたきっかけ

日本NCR時代、どの企業も自社の製品のみで統一するというやり方をしていた。それは他のより良いシステムを使うチャンスを逃すということだという思いから、『ユーザーにとってはマイナス』という、発想から新しいビジネスを思い立つ。

設立時、まだ日本に輸入されていない良いものがアメリカにあるのではないかに着目。 始めは東海岸の製品(ルート128の時代)――80年前半、CAD/CAMの時代が到来して、 日本でもオフコンを作ろうという動きが起こり、初めてシリコンバレーと出会う。

●シリコンバレーの代表的な経営者の紹介

○サン・マクロシステムズ:ビル・ジョイ(技術開発)とスコット・マクレイン(営業)の連携により発足。シーベルシステムズ:トム・シーベル(営業)によるソフト会社立ち上げから2年で上場。

○マリンバ:キム・ポレーゼ(元サン・マクロシステムズにおいてJAVA開発のメンバーの1人。JAVAファンドを扱うベンチャー企業第1号)

●経営者の印象的な姿勢

○徹底して無駄な経費を省き、機能を重視。
○社会に対するコンセプトを持ってビジネスに向かう→コンピューター業界のオープンアーキテクチャー。
○常に危機感を持ち、次は何をするべきかというチャレンジ精神。
○比較の競争。より良い物を作り、より高い表評価を得られ、より世の中に受け入れられるかの競争。負けは滅亡ではなく、次への挑戦――負かした者から学ぶ。

講師紹介: 楠木 建(くすのきけん)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。著書としてManaging Industrial Knowledge (2001、Sage・共著)、『ビジネス・アーキテクチャー』(2001、有斐閣・共著)、『イノベーションと知識』(2001、東洋経済新報社・共著)などがある。論文多数。

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  アシスタント:馬場由利子

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