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BPUプロフェッショナル系 起業と経営 > アタッカーズ・ビジネススクールアワー29

ハイパーネットの失敗要因


概要:
ベンチャーは、将来の急成長する部分にリソースをつぎこむので、博打といえ、会社はどうなるかわかりません。失敗の要因はなんだったのか、様々な面から板倉氏にお話をしていただきます。

最初に言えることは、ベンチャーは博打だということです。なぜなら、 将来急成長する部分にリソースをつぎ込んで、将来キャッシュフローを 生むようにするからです。そのため会社はどうなるかわかりません。 それでは、三つの面から失敗要因をみていきたいと思います。


まず資金面。博打をするには直接金融を頼るべきでした。直接金融が 将来成長する可能性を審査するのに対し、間接金融はつぶれない可能性を吟味します。ベンチャーにふさわしいのは直接金融でした。
アメリカのナスダック市場は、赤字でも上場でき、日米の起業評価の違いが顕著に表れています。
次に戦略面。途中でライセンス契約に切り替えましたが、自分のアイディアにおぼれてしまい、全てを自分でやってしまおうとして失敗したと考えています。
そして組織面。まず、私は大組織との付き合い方を身につけていませんでした。組織に入ったことがなく、大組織にいる人の行動規範が理解できなかったのです。そのため正論だけで行動してしまいました。 また組織のコントロールの仕方も失敗してしまいました。社内の上下 関係において、下の立場での社長の言葉の重みがわからず、組織の人間関係がバラバラになってしまいました。
このように、理想や理屈だけでは失敗してしまうことがわかると思います。

それでは、失敗した根本的要因についてお話したいと思います。
まず、本人がやりたくなくなったことがあります。なぜなら、手に入れようとしたものが予想と違っていたからです。
次に、自分が本質的に何がやりたいのかわかっていませんでした。ビジネスをしたかったのか、世の中に一石を投じたかったのかわからなかったのです。そのため、正論で戦っただけで、乗り越えていけませんでした。

結局私は倒産させてしまいましたが、果たして倒産は社会悪になるので しょうか。貸してくれた人には申し訳ないが、お金を市場にまいて倒産 しましたし、失敗したものを市場が吸収してまた新しい起業が生まれて いくので、新陳代謝を促すのです。だから私は、倒産が社会悪にあたら ないと考えています。

(質疑応答)

Q 日米ベンチャーキャピタルのサポート体制の違いについて
A アメリカは独立系だが、日本は間接金融の系列ですので、銀行を少し柔らかくしただけで、アメリカのようには機能していません。

Q 大手銀行に転がされないようにするにはどうしたらいいか
A お金をかりないことです。直接金融で資金が調達できなければ、その事業は無理です。

Q 部下のモチベーションを高めるためのリーダーシップの発揮の仕方とは。
A ビジョンを持ち、現実性があることを説き、そして自分
講師紹介: 板倉 雄一郎(いたくら ゆういちろう)
ベンチャーマトリックス株式会社 代表取締役/元 株式会社ハイパーネット 代表取締役社長
1991年、株式会社ハイパーネット設立。第7回ニュービジネス協議会ニュービジネス大賞、通商産業大臣賞受賞。ベンチャー企業のサクセスストーリーを体現。
1997年12月の倒産を経て、『社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由』を上梓。

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