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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 人材育成の本質 08

戦略的OJT研修の企業事例 ~資生堂~
ゲスト:宮崎 真氏(資生堂販売株式会社 沖縄支社長)


概要:
「戦略的OJT」という言葉をつくったのは、資生堂だ。
通常のOJTは部下に日常業務を遂行させるものだが、戦略的OJTでは、部下を育成することを目的として、意図的に本人の能力を少し越える課題を与える。ここで重要なのは、課題の達成よりもプロセスを通して部下が育つことに力点が置かれるということである。野田講師と当時本社の事業企画部に所属していた宮崎氏が共に作った資生堂独自の「戦略的OJTプログラム」を紹介し、その成功の秘訣を探る。
戦略的OJTを推進するために上司と部下のペアをつくり、OJTとOff-JTを融合するプログラムを作成したいという宮崎氏の依頼に、野田講師は
「メーンターゲット(負荷をかける対象)は、部下ではなくて上司」、「メーンコンテンツは、スキル教育ではなくて、リフレクション」と答えた。

研修は、事業企画部内の上司と部下、7組14名を対象として始められた。
最初にOff-JTがあり、その内容を踏まえたうえで、部下が自ら設定した高い課題に現場で挑戦する。進捗状況は上司ミーティングで報告され、リフレクション(上司ミーティング)を通してすべての問題は共有された。
上司が調整役となり、周囲の理解を得てきめ細やかな協力体制を作り上げた結果、参加したすべての組で高い成果を上げることができた。

この成功を受け、実務を遂行するなかで社員が「育ち・育てあう」関係を構築し、それを資生堂の風土とすることを目指す研修の在り方が模索された。規模を拡大し、営業部長と部下、64組128名を対象に営業研修を全国展開しようと、宮崎氏は再び野田講師に相談。

「リフレクションの機会を担保しなければいけない」、「全国に散らばる受講者への継続的な意識付け、フォローも必要だ」と指摘され、プログラムを組み直した。

最初に上司だけの集合研修があり、フォロー研修として上司を対象としたオンライン講義、ネットによるエアミーティング、意識付けのためのメルマガを週1回配信、部下には通信講座が開講され、さらに全国の事業所にフォローを依頼した。

一連のプログラムを通じて分かってきたのは、「経験」と「内省」が人を育てるということだ。困難な課題にチャレンジして没頭して打ち込み、他者からのフィードバックを得ると、成長のサイクルが回る。多くの人を巻き込み、みんなで育てあうようになると、教える者も教わる者も協働する楽しさを知ることができる。職場の雰囲気をより良いものとし、社員の成長を促す風土を作ることが、遠回りに思えても業績を上げる一番の近道となる可能性がある。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 戦略的OJT研修の企業事例~資生堂~
00: 04: 18 戦略的OJT研修の全体像
00: 05: 44 戦略的OJT?(1)
00: 06: 01 戦略的OJT?(2)
00: 06: 03 戦略的OJT?(3)
00: 06: 26 戦略的OJT?(4)
00: 06: 34 戦略的OJT?(5)
00: 06: 45 研修概要
00: 07: 38 本題に入る、その前に…(1)
00: 07: 42 本題に入る、その前に…(2)
00: 08: 46 始まりは…、部長からの指示(1)
00: 10: 13 始まりは…、部長からの指示(2)
00: 12: 22 困った時は…、野田先生(1)
00: 12: 30 困った時は…、野田先生(2)
00: 14: 30 プログラム概要(1)
00: 14: 38 プログラム概要(2)
00: 14: 56 プログラム概要(3)
00: 17: 30 (事例1)中長期キャリアを見据えた育成プラン(1)
00: 18: 32 (事例1)中長期キャリアを見据えた育成プラン(2)
00: 19: 49 (事例1)中長期キャリアを見据えた育成プラン(3)
00: 23: 03 (事例2)トラブルを育成に活かす(1)
00: 23: 05 (事例2)トラブルを育成に活かす(2)
00: 24: 28 (事例2)トラブルを育成に活かす(3)
00: 25: 44 (事例3)コミュニケーションの工夫(1)
00: 25: 55 (事例3)コミュニケーションの工夫(2)
00: 26: 02 (事例3)コミュニケーションの工夫(3)
00: 26: 14 (事例3)コミュニケーションの工夫(4)
00: 28: 14 確認できたこと(1)
00: 28: 18 確認できたこと(2)
00: 29: 05 決意したこと-営業研修での全国展開-
00: 31: 36 再び困った時は…、野田先生(1)
00: 31: 37 再び困った時は…、野田先生(2)
00: 32: 13 再び困った時は…、野田先生(3)
00: 32: 24 再び困った時は…、野田先生(4)
00: 33: 08 プログラム概要(全体像)
00: 34: 30 集合研修
00: 35: 10 上司フォロー研修(1)
00: 36: 16 オンライン講義・エアミーティングの進め方
00: 38: 07 上司フォロー研修(2)
00: 39: 18 部下フォロー研修
00: 42: 38 「経験」と「内省」が人を育てる
00: 44: 44 人を育てる「2つのネットワーク」(1)
00: 44: 54 人を育てる「2つのネットワーク」(2)
00: 45: 02 人を育てる「2つのネットワーク」(3)
00: 45: 20 人を育てる「2つのネットワーク」(4)
00: 45: 23 人を育てる「2つのネットワーク」(5)
00: 45: 24 人を育てる「2つのネットワーク」(6)
00: 45: 25 人を育てる「2つのネットワーク」(7)
00: 45: 26 人を育てる「2つのネットワーク」(8)
00: 45: 27 人を育てる「2つのネットワーク」(9)
00: 46: 09 人を育てる「2つのネットワーク」(10)
00: 46: 35 人を育てる「2つのネットワーク」(11)
00: 46: 45 人を育てる「2つのネットワーク」(12)
00: 47: 23 人を育てる「2つのネットワーク」(13)
00: 47: 24 人を育てる「2つのネットワーク」(14)
00: 48: 00 人を育てる「2つのネットワーク」(15)
00: 49: 27 仕事のやりがい・喜び・醍醐味(1)
00: 51: 02 仕事のやりがい・喜び・醍醐味(2)
00: 53: 21 「研修」から「人が育つ風土」への第一歩
00: 54: 35 皆様との「約束」
講師紹介: 野田 稔(のだ みのる)
明治大学大学院 教授
1981年、野村総合研究所入社。同社にて組織人事分野を中心に多数のプロジェクトマネージャーを勤め、経営コンサルティング一部長を経て、現職。また、株式会社アミューズに所属しテレビ・ラジオ出演、著作・講演活動等でも活躍中。
著書に『燃え立つ組織』、最強のキャリア戦略』(共著)、 『「やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』、『コミットメントを引き出すマネジメント―社員を本気にさせる7つの法則』。

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  アシスタント:結城 未来

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