森デイブ氏はカナダ出身の日系三世、日本人の血が流れていることと、起業家である父親の影響もあって、日本での会社経営の希望を持ち来日した。まず英会話教育プログラムを提供する「English OK」と、会員制クーポンサービス「KUDOS」を起業。「Win-Win」のビジネスモデルを追求したが、次第に、顧客企業、ユーザー、自社の三者が「Win-Win-Win」となる関係を模索し、「ピクメディア株式会社」設立に至った。
日本初、日替わりクーポンサイト「Piku(ピク)」(http://www.piku.jp/current-deals/kanto)には、ほとんど50%以上の割引率で日替わりクーポンが並ぶ。「人生をより豊かに生きる」という思いを込めて、質にこだわったディールを掲載している。
Pikuのセールスポイントは、ショップオーナーもユーザーもリスクフリーということ。クーポンには成立人数を設け、購入金額によってオーナーがコミッションを支払う仕組み。達成しなければ負担金はない。みんなの「Piku face(驚きの顔)」を見つけるのも楽しみというデイブ氏は、何事もあきらめず、挑戦が大好きという。社員からは「毎日元気でポジティブ」「フレンドリーな社長」という声が聞かれる。
Pikuはユーザーとの距離感も近い。キャラクターを使って親しみやすい雰囲気をつくり、ユーザーによるミクシィやツイッターでの口コミ効果を狙う。2010年10月現在で、クーポン販売は10万枚を突破、1日最高売上1800万円という日もあった。
技術最高責任者は義理の弟であるマーク・ビアズリー氏。来日当初は言語や常識の違いに苦労したが、逆にその境遇が自分たちに新しい考えを与えてくれたと話す。
「企業を成功に導き差別化する要素は、サービスの質と企業文化である」という父の言葉が座右の銘であり、今後も文化とクオリティーを徹底して追いかけていく。日本人の起業意欲が衰えている中、新黒船のごとく外国人起業家が日本に進出、起業もグローバリゼーション時代に突入しているようだ。